冬が来る前に!若杉天然林から沖ノ山(おきのせん)

2018.11.11(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 21
休憩時間
34
距離
10.8 km
のぼり / くだり
753 / 752 m
4
3 19
1 52
35
1

活動詳細

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以前に駒の尾山や芦津渓谷を訪れた際に、そこから見えていた気になる山がありました。 その名は鳥取県の智頭(ちづ)町にある沖ノ山(おきのせん)です。 地形図上では東西南北どの方向からもアプローチできるようですが、 なぜか、どのルートも頂上まで続く道がありません。 山行記録を見ても、雪山記録が圧倒的で、無雪期に登った人がほとんどいません。 不安と冒険心が交錯する中、岡山県側の若杉天然林駐車場を起点とし、 出発点近くの東屋から1140m峰の東南尾根に取り付きました。 最初は歩きやすいジグザグ道でしたが、 突然、道がなくなり、ネマガリダケの笹薮に突入しました。 これがきつかった(*_*; 県境尾根に出るまでネマガリダケとの格闘が続きました。 気が付けば、ネマガリダケに刺されて、脛や太腿が傷だらけでした(´・ω・`) 若杉峠に向かう途中にある第1分岐路➝第3分岐路経由で登ればもっと楽でした。 1196m峰(三角点名:若杉)までは、岡山県と鳥取県の県境尾根を歩きました。 傾斜が緩くなったぶん、歩きやすくはなりましたが、 踏み跡があったり、なかったりで、ルートファインディングを誤ると、 ネマガリダケの藪に突入という罰ゲームが待っています。 沖ノ山までは途中からアスファルト道が出てきて、ピーク南直下まで続いていました。 那岐山、駒の尾山、船木山、後山、三室山などの名峰を望みながら、快適な山行ができます。 最終的には標高1,280m地点から沖ノ山南尾根を登り、ピークに立つことができました。 帰りは三町(智頭・若桜・西粟倉)尾根分岐まで、来た道を引き返し、 若杉峠経由で若杉天然林を抜けていきました。 紅葉はもう終わっていましたが、その分、コケの緑が目立ち、 若杉峠を境に、昔の人が因幡(いなば)と美作(みまさか)の国を往来するために 敷いた石畳ロードがコケの道と化していました。 これはこれで、紅葉とは異なる鮮やかで目に優しいシーンでした。 こうして、「冬が来る前に」敢行した無雪期の沖ノ山登山は 想像以上に刺激的で楽しかったです。 ちなみに、「冬が来る前に」というタイトルは、 1977年11月に大ヒットした曲名に因んでいます。 山行中、頭の中をこの曲がずっと流れていました(^^♪

東山・鳴滝山 01吉井川源流之碑…吉野川は吉井川水系の最大の支流で、ここ若杉天然林が源流です。下の落ち葉じゅうたんがすごい!(^^)!
01吉井川源流之碑…吉野川は吉井川水系の最大の支流で、ここ若杉天然林が源流です。下の落ち葉じゅうたんがすごい!(^^)!
東山・鳴滝山 02コフキサルノコシカケ…一年中観ることができるキノコです。
02コフキサルノコシカケ…一年中観ることができるキノコです。
東山・鳴滝山 03ルリビタキ♀…とてもきれいなルリ色をしたオスに比べてメスは地味ですが、素朴で可愛いです。
03ルリビタキ♀…とてもきれいなルリ色をしたオスに比べてメスは地味ですが、素朴で可愛いです。
東山・鳴滝山 04沖ノ山(おきのせん)…1196m峰(三角点名「若杉」)北東より沖ノ山を望みました。
04沖ノ山(おきのせん)…1196m峰(三角点名「若杉」)北東より沖ノ山を望みました。
東山・鳴滝山 05沖ノ山&沖ノ山杉…沖の山杉は枝が一度下に下がってから上に伸びようとしているのが特徴です。雪や寒さに強いブランド杉です。
05沖ノ山&沖ノ山杉…沖の山杉は枝が一度下に下がってから上に伸びようとしているのが特徴です。雪や寒さに強いブランド杉です。
東山・鳴滝山 06後山~駒の尾山~ダルガ峰…左奥から後山~船木山~駒の尾山、手前に大海里山~ダルガ峰が一望できました。
06後山~駒の尾山~ダルガ峰…左奥から後山~船木山~駒の尾山、手前に大海里山~ダルガ峰が一望できました。
東山・鳴滝山 07沖ノ山頂上…標高1317.9mの三角点(点名「中原」)が設置されています。
07沖ノ山頂上…標高1317.9mの三角点(点名「中原」)が設置されています。
東山・鳴滝山 08三室山…左奥に兵庫県の三室山が見えました。手前は天児屋山(てんごやさん)です。
08三室山…左奥に兵庫県の三室山が見えました。手前は天児屋山(てんごやさん)です。
東山・鳴滝山 09後山・船木山・駒の尾山・大海里山…後方左より後山・船木山・駒の尾山が見えました。手前のピラミッド型は大海里山です。
09後山・船木山・駒の尾山・大海里山…後方左より後山・船木山・駒の尾山が見えました。手前のピラミッド型は大海里山です。
東山・鳴滝山 10植松山…ススキ越しに兵庫県の植松山が見えました。
10植松山…ススキ越しに兵庫県の植松山が見えました。
東山・鳴滝山 11ツリガネタケ大型群生…手のひらより大きいものがいくつもありました。年々大きく育っていきます。
11ツリガネタケ大型群生…手のひらより大きいものがいくつもありました。年々大きく育っていきます。
東山・鳴滝山 12三町分岐…鳥取県智頭(ちづ)町と若桜(わかさ)町、そして岡山県西粟倉(にしあわくら)村の境です。
12三町分岐…鳥取県智頭(ちづ)町と若桜(わかさ)町、そして岡山県西粟倉(にしあわくら)村の境です。
東山・鳴滝山 13ツリガネタケ小型群生…まるで貝のようです。
13ツリガネタケ小型群生…まるで貝のようです。
東山・鳴滝山 14くらます…若杉峠休憩所より東北東方向にくらますが見えました。
14くらます…若杉峠休憩所より東北東方向にくらますが見えました。
東山・鳴滝山 15三室山…若杉峠休憩所より東南東方向に三室山が見えました。
15三室山…若杉峠休憩所より東南東方向に三室山が見えました。
東山・鳴滝山 16若杉峠休憩所より南南東方向に後山(左)と船木山が見えました。
16若杉峠休憩所より南南東方向に後山(左)と船木山が見えました。
東山・鳴滝山 17若杉地蔵尊…若杉峠は昔、美作(岡山)と因幡(鳥取)を結ぶ最も近い要路で、旅人の安全を願って、 1754年に若杉地蔵尊が建立されました。
17若杉地蔵尊…若杉峠は昔、美作(岡山)と因幡(鳥取)を結ぶ最も近い要路で、旅人の安全を願って、 1754年に若杉地蔵尊が建立されました。
東山・鳴滝山 18苔とキノコのコラボ…若杉天然林の11月中旬の風物詩になっていました。
18苔とキノコのコラボ…若杉天然林の11月中旬の風物詩になっていました。
東山・鳴滝山 19苔むした石畳と落ち葉…昔、湿地だったので、石畳が敷かれたのでしょう。石の隙間を落ち葉が埋めていました。
19苔むした石畳と落ち葉…昔、湿地だったので、石畳が敷かれたのでしょう。石の隙間を落ち葉が埋めていました。
東山・鳴滝山 20若杉渓谷1…小滝の連続で音が心に沁みました。
20若杉渓谷1…小滝の連続で音が心に沁みました。
東山・鳴滝山 21若杉渓谷2…8の字状に小滝が流れていました。イワナは岡山県ではこの渓谷だけしか生息していないかも。
21若杉渓谷2…8の字状に小滝が流れていました。イワナは岡山県ではこの渓谷だけしか生息していないかも。
東山・鳴滝山 22石畳と若杉渓谷…こういうロケーションを歩くと、心が癒されます。
22石畳と若杉渓谷…こういうロケーションを歩くと、心が癒されます。
東山・鳴滝山 23苔むした岩塊流…大地を作る岩石の隙間に入った水が凍ることで、体積が大きくなり岩石の隙間が大きくなり割れ、ブロック状になり、それが重力により斜面を流れ下ったものだと思われます。
23苔むした岩塊流…大地を作る岩石の隙間に入った水が凍ることで、体積が大きくなり岩石の隙間が大きくなり割れ、ブロック状になり、それが重力により斜面を流れ下ったものだと思われます。
東山・鳴滝山 24若杉渓谷3…岩塊流と水流のコラボです。夏でも涼しそう(^^♪
24若杉渓谷3…岩塊流と水流のコラボです。夏でも涼しそう(^^♪
東山・鳴滝山 25若杉渓谷4…小滝の三筋とも音が微妙に違って水音のハーモニーを奏でていました。
25若杉渓谷4…小滝の三筋とも音が微妙に違って水音のハーモニーを奏でていました。
東山・鳴滝山 26若杉渓谷5…最後に勢いのある滝が出てきました。滝の余韻を残し、爽やかな気分でゴール(^_-)-☆
26若杉渓谷5…最後に勢いのある滝が出てきました。滝の余韻を残し、爽やかな気分でゴール(^_-)-☆
東山・鳴滝山 27今回のコース状況
27今回のコース状況

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