活動データ
タイム
08:59
距離
14.2km
のぼり
947m
くだり
1250m
活動詳細
すべて見る【雲のうえの赤ん坊】 “どよ~ん” ちびまる子ちゃんでやらかした時に聞くあの効果音が、頭の中で鳴っていた。 バスの窓から上を見上げてみる。 本日登る大菩薩の稜線は雲の中。 バスの停留所に武田終焉の地「景徳院」ですって。 ええ、登るまえから気分は終焉でございます。 どよよんな気分のまま登山はじめる。 福ちゃん荘で稜線に晴れの切れ間がみえて希望を抱く。 ですが、晴れなら“ずでーん”と現れる富士山も 白い闇の中。 曇天に笑うしかない。 雷岩まで登りきると 背後から“ミスト~”とひんやりと雲に覆われる。 このままずっと五里霧中なのかしら、と 不安をがっていると、 “ぎゃーんぎゃーーん” ホワイトアウトした雲のなか、 赤ん坊の泣き声が響き渡る。 赤ん坊の声が響き渡るにつれて、 雲が徐々に切れていき、 大菩薩の稜線が姿を見せる。 そこそこ大変な山道を赤ん坊を 背負ってやってきた親子。 天気の子の祈りは届いたようだ。 本当にありがとう。 【2つの都市をつなぐ山】 「大菩薩の稜線で左右に何が見える?」 「こっち(右)は甲府盆地」 「こっち(左)は奥多摩と丹波山、あと東京」 地理に詳しい親子の会話だ。 晴れ渡った大菩薩峠にくると、 ここが「峠」であることがよくわかる。 人から人、街から街とつないできた「峠」。 登山をはじめて、覚えた感覚がある。 それは「どこまでもつながっている」。 東には丹波山村へ。 西には勝沼・塩山へ。 南には初狩駅へ。 北には笠取山へ。 「峠」を通ればどこへだって歩いていける。 山に登るとそんな当たりまえに気づける。 【人の温かみと救い】 下山後、ペンションすずらんでは、 フルーツシャーベットをいただく。 いつも思うのだが、これは絶品だ。 そして、ホスピタリティーの高さに感激する。 農大の生徒が泊まっており。 どうやら昆虫研究のようである。 養老先生も訪れる日本有数の昆虫研究施設だと知る。 いろいろ親切にしていただいたので、 次回は泊まらせていただきたいと思っている。
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