活動データ
タイム
10:28
距離
14.2km
のぼり
1722m
くだり
1740m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る自分が小学生の頃、親父は登山が趣味だった。人付き合いがあまり好きではなかったようで、しばしば独りで登山へ出掛けるのを見かけた。 家族で出かけたことはほとんどなかったが、そんな親父に連れられて一緒に登った富士山。 結局、自分の体調が悪くなり、8合目あたりで断念して下りることとなった。そのときの親父の残念そうな後ろ姿が子供ながらに悔しかった記憶がある。 しかし、下りる途中で見えた眼下の景色、伊豆半島、海などの絶景に感動し、それが今でも忘れられない…。 あれから自分も社会人になり、昨年から始めた登山。(ハイキング?以下、登山と記す) すぐに登山の魅力にハマり、暇さえあれば行っているのだが、富士山だけは怖くて行くことができなかった… 今回、自分がリスペクトしているフォロワーさんの一人から富士山のお誘いがあった。 前述の過去の苦い思い出や自分のネガティブな部分が頭の中を駆け巡ったが、ご一緒願うことにした… 登山開始前、空を見上げるとオリオン座や天の川を見ることができた…心が洗われるようだ… 登り始めてしばらくすると東の空が明るくなり始め、御来光を目にすることができた…そのすばらしさに日頃のストレスや不安などはたいした問題ではないことだと感じた。 登り続けて何合目あたりかはわからないが、目眩や吐き気を感じた。これは遠い昔に親父と登ったときの体調不良時と似た症状だったと思い出した。 ペースがかなり落ち、残念ながらお誘いいただいたときの不安は的中してしまった。 しかし、メンバーには迷惑を掛けられない!ここで諦めるわけにはいかない! 休み休みなんとか山頂へ向かう…山頂に近づくに連れ、過去に途中で断念した悔しい気持ちと親父の残念そうな後ろ姿の映像が頭の中で繰り返された…自然と目から汗が少し流れていることに気づく。周りの誰にも悟られないよう汗を拭うようにして登り続けた。 永遠に続くのかと思える登りはとうとう終わりを迎えた… やった! メンバーには迷惑を掛けたことを大変申し訳ないと思いつつ、登頂できたことを心から喜んだ。白い雲が多かったので地上の様子まではよくわからなかったが、遠くの山々まで見ることができ、さすが日本最高峰の山だなと思い、感動に浸った。 下りは下りで大変ではあったが、下りて行くごとに身体の調子は良くなってきた。最期は体力の限界を感じたがなんとか下りきることができた。 久しぶりに実家に行ってみようと思う… 実は、親父とはあることがキッカケで会話さえも交わすことが出来ず、今ではほぼ絶縁状態… 両親は幸いにも健在である。 実家に行った際には、思い切って親父に富士山登頂できたことを報告してみよう… 最後に… 今回、ご一緒させていただいたメンバーの皆さん、ご迷惑をお掛けして申し訳なかったです。でも、とても楽しかったです。良い思い出となりました。 声を掛ていただいたフォロワーの○さん、お誘いいただいたうえ、スケジュール作成など何から何まで面倒を見ていただき、本当にありがとうございました。
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