活動データ
タイム
04:26
距離
14.3km
のぼり
571m
くだり
578m
活動詳細
すべて見る深秋の一ノ倉沢を周回。元々は、土合駅から蓬峠を越えて土樽駅へ行く予定だったが途中で引き返して周回することとなった。 少しは紅葉が残っているだろうと期待したが、下の方ではわずかに紅葉が見られるものの、山に奥深く入るほど落葉が進んでいた。天候も晴れの予報に反して雨に降られ、葉を落としたブナの木と山に垂れ下がる雲がモノトーンの景観を造りだしていた。 土樽駅に戻ってくる予定だったので、駅前の駐車スペースに車を置いて6時28分発のJR上越線で土合駅に向かった。朝の乗客は少ない。土合駅で下りたのは自分ひとりだった。曇り空だったが晴れを信じて歩き出す。 谷川ベースプラザから旧道を歩く。紅葉シーズンが終わったので全体的に観光客は少なかったが、一ノ倉沢まではハイキングを楽しむ人はまだいる。一ノ倉から先はほとんど人は入らずJR巡視小屋までに会った人は2人だけだった。 一ノ倉沢を過ぎて未舗装路を進むと旧清水越国道の石垣が残されているところがある。そこで対向してきた方から熊を目撃したという情報を聞く。この先旧道の斜面5m位のところでついさっき見たというのである。情報を頂いた礼を言って先に進むが人気が無いし熊が気になって仕方が無い。幸いというと申し訳ないが、すぐその後に足の速い人が追い越して先に行ってくれたのでやや安堵する。 やがて新道との分岐にさしかかる。旧道にはロープが渡してあり注意看板がぶら下がっている。この先に崩壊箇所があるので新道を利用するようにと促している。通行止めでは無かった。その証拠にロープは頭上に張ってあって体をかがめなくても通り抜けられるようになっている。だが、人気の無い山道でたった一人であえて危険は犯すまい。新道に下る。さきほど追い越していった人はここで引き返していった。 JR見張小屋まで下りてくると薪を燃やすにおいがした。人がいるようだ。ここからは新道で蓬峠に向かう。 轟音を立てて流れる湯檜曽川沿いの新道は全く人と出会わない。人の気配が無い。たぶんこの日最初に歩く人間なのだろう。そう考えると熊の存在が近くに感じられてくる。熊鈴を強く鳴らしながら辺りを見回しながら歩く。 JR見張小屋から雨が降り出しており、山に近づくにつれて雨粒が大きくなってきていた。雨対応に支度を整え直したが、しばらくして足が先に進まなくなっていた。新道入り口にあった熊注意の札を思い出していた。 「・・熊に襲われ重傷・・朝晩の時間帯と人の気配が少ない所はご注意・・」 よし!引き返そう。 冬眠前のこの時期の熊はえさを探し回っているだろうし、雨も止む様子が無いし紅葉も無い。電波が通らないので助けも呼べない。何も良いことが無い。 JR見張小屋まで戻ると賑やかな団体さんと出会う。一般の観光客はここまでは来るようだ。今度はそのまま新道を歩いて帰る。 新道は数箇所渡渉するが、水に濡れることはなく観光客向けに橋も整備されており平坦で歩きやすい。 土合駅に戻って時刻表を確認すると次の下り電車は13時49分発だった。1日5本しか無い。その次は17時58分発。他に交通手段が無いので待つしかない。 とりあえず近くにある「谷川岳ドライブイン」で昼食にしようとするが、予約団体客で席が空かないため1時間待たされる。他に食堂が無くガスが使えそうな場所も無いのでここでも待つ。 昼飯後もこの辺は何も無いのでまだまだ時間を持て余す。仕方ないのでモグラ駅で時間を潰した。
動画
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