天気、快晴、涸沢へ!

2018.10.21(日) 2 DAYS

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沢渡まで!  9、10月中の台風で槍ヶ岳をあきらめ、手前の涸沢だったらと閃いた。鎖場もないことだし、紅葉はすでに終わっているけど、有休を申請。ラッキー!職場のみなさん、ごめんなさい。その代り土曜の休出をやりますから・・・。  さあ、帰宅すればと軽い夕食、汗を流してから、車に毛布を積み込んで、いつものように登山用具を一式。おっとっと、大切な登山靴を積み込むのを忘れていました。積み込み確認!ヨシ!    家族の若干の冷たい視線と微笑みに見送られながら家を出発したのが午後7時半。高速を愛車のボロロン号で時速90キロ走行。夜間はひどく視力が落ちる今日この頃。拙者にはちょうどいい速度なんです。  何とか、途中休憩しながらも、松本インターを出て、国道158号で沢渡へ到着。ちょうど12時を15分くらい過ぎていました。なにぶん、沢渡に停めるのは初めてだし、夜中なのでよく見えない。第二駐車場に辿り着いて、街頭の近くに駐車。明日のために早く寝よう。シートを倒して、目覚まし時計を探してもバックに入っていない。さあ、大変。もう体内時計を信じて眠るしかない。 登山当日!  約一時間ほど体内時計に狂いが生じ?1時間ほどの寝坊で、午前5時前に目を覚ましたのでした。勿論、4時40分発の始発バスには間に合わず、余裕で着替えと朝食。運転手さんに声をかけてもらったのが、5時50分。この後、またもやアクシデント。  ワゴンタクシーに置いてきぼりを食らう始末。タクシー乗り場の運転手さんに連絡してもらい、わざわざ、ワゴンタクシーに戻ってきてもらいました。料金は+200円で1000円になりました。〇牧さん、その節はお世話になりました!!!  そんなこんなで、やっと上高地へ到着。何しろ初めての上高地。それにしても人が少ないし、肌寒い。何となく寂しくもありの気分でした。 いざ、涸沢に向けて出発!  ワゴンタクシーで一緒になった三重県在住の喜〇さんとおっしゃる方と明神の手前から道中を同じくすることになりました。聞けば、登山歴50年を超す猛者。御年も私の母と同年齢。恐れ入谷の鬼子母神です。  天気はと言えば、快晴そのもの。ここ何か月、お目にかかれなかった、気持ちのいい天気でした。程よい風と澄んだ空気に黄色に色づいた木々。初めて歩く上高地に感動しつつ、お互いに写真を撮りながら、横尾に到着。動画や雑誌でよく見る橋の前にいる自分が不思議な気分になりだした。  横尾を過ぎるとようやく山歩きの雰囲気になってきた。台風の爪痕も上高地に満つことが出来る。樹齢100年近い老木でも砕けてしまったらしい気も見かけた。台風のエネルギーはとてつもなく大きく厳しいものだ。  順調に本谷橋も越えて涸沢小屋と涸沢ヒュッテの分岐の手前で、偶然にも「日本3百名山ひと筆書き」の田中陽希さんにお会いしました。レース走行中にも関わらずに2ショットにも応じてくださりました。涸沢の記念になりました。  ヒュッテの小屋が見えてからが、長いと聞いていましたが、幸いにして、田中さんとお会いしてからは、酸素の薄さを苦にすることなく、宿の涸沢小屋へ到着したのが、午後2時過ぎ。 涸沢小屋にて!  実をいうと、部屋に詰め込まれるのと、寝具の布団の薄さで腰が痛くなるだろうと気にしていたので、小屋泊を敬遠していた。でも、北、中央、南アルプスの山に行くには小屋泊が必要になってくる。テント泊ではザックが重くなる。  山小屋は元々、避難小屋から出発しているはずだ。だから、来る者拒まずが原則らしい。ホテルや旅館ではないのは理解している。食事や部屋の快適さを求めるのは贅沢なのかもしれない。  テント泊の食事を考えれば、小屋泊の食事はありがたいメニューとなる。丁度、事業所の食堂メニューのような気がした。  腰痛対策のために、敷布団の下に毛布を二つ折りにして敷いた。夜中に掛布団も下に敷いた。此れがちょうどよかった。  食事をしたら、早く眠るしかない。8時半消灯にに合わせて、布団に入る。8畳部屋に7人。シャツ一枚、毛布一枚で眠ることが出来るくらい部屋は暖かかった。それに、意外ときれいだったし、小屋の方々も応対がよかったのがうれしい。  小屋で働いている人たちの苦労がしのばれる。だから登山者は安心して小屋泊が出来る。  念願のモルゲンロート(朝焼け)を見たけど、感動せずじまい。寒さと空腹で震えていたからだと思う! 下山!  6時15分の朝食を済ませて下山の準備。余裕で7時出発となった。本谷橋までは霜が降りていたので、用心して歩いた。場所によっては後ろ向きになることが必要。  本谷橋で休憩して徳澤園にて昼食。信州牛焼き飯を食らう。やはり、暖かい食事とお茶は体を生き返えさせる。平日の月曜にしては人が多い気がする。此れも天気のせいだろう。快晴でしかも、風がない。散策にはもってこいだ。  明神池に立ち寄り、穂高神社で登山の安全祈願。それにしても、平日なのにどうしてこんなに人がいるのだろう。自分もその一人なんだけど・・・。  順調に余裕で午後一時過ぎに上高地に到着。バス待ちの行列に驚く。バスターミナルにはざっと、4、500人がいただろう。  上高地で紅葉が始まったからだろう。天気が良ければ散策には本当に気持ちがいい場所だ。人気の観光地になる理由がよくわかる。  沢渡まで4人乗車のタクシーで。一人900円。あっという間に沢渡、第二駐車場に到着。午後2時を過ぎていた。すぐ前のともしびの湯につかる。勿論、着替えてからいつもの、ストレッチ。車は数えるくらいにしか残っていなかった。 最後に!  2日間にわたり、三重県在住の喜〇さんと共に行動した。道中、何度も写真を撮っていただきながら、貴重な話も聞くことが出来た。迷惑なのは承知で私は同行させてもらった。こんなにうれしくて気持ちの良かった山歩きは初めて。今思い出すと、夢のような2日間だった。善良な方に出会って私も感化されたんだろう。喜〇さん、どうか御達者で。私もどこかの山を歩き続けますので・・・。

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