活動データ
タイム
10:59
距離
7.0km
のぼり
1735m
くだり
128m
活動詳細
すべて見る大師匠のお誘いに甘えて、師匠、私、家内の 3人で餓鬼岳から燕岳に2泊3日で小屋泊縦走しました。 初日からヘロヘロで大遅延だったが、餓鬼岳小屋からの眺めな素晴らしかった。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3連休の最終日、月曜朝3時半に自宅を出発。 白谷登山口に7時半ごろ到着したが、登山口前後の路肩も車でいっぱいだ。 幸い登山口から100mほどの路肩にかろうじて1台分のスペースを発見。 何とかそこに車を押し込み、8時前には出発できた。 登山口の標高は1000mほど。ここから累積標高差約1800mを登ることになる。 どうなることやら。。。 歩き始めは、樹林帯のなだらかな沢筋の登山道から始まる。 白谷はその名のごとく白っぽい岩ゴロゴロの谷で、樹林の中を夏のこの時期は涼しく歩ける。 沢には危なっかしい木道や梯子もあるが、ほとんど高度を稼ぐこともなく、ウォーミングアップにちょうどよい。 魚止滝まで約2時間、少し遅いが時間はたっぷりある。 更に30分ほどで最後の「水場」。ここで冷たい沢の水をいただく。標高はやっと1500mほどだ。 このあたりからポツポツと下山者とすれ違い始めた。 程なくして本格的な急登となる。 ガレ場のような斜面や低木に捕まりながら、3時間ほどかけてやっとのことで標高2079mの「大凪山」にたどり着く。 標高差600m程なので2時間もあれば登れるかと思っていたが、実際は単に足元ばかり見ているだけで、景色を堪能する余裕もない。 もう我々ではコースタイムで登ることさえ難しい。 その先は笹が多くなり比較的傾斜も緩むが、「百曲がり」につくまでに更に2時間を要し、既に15:30になっていた。 予定では間もなく小屋に到着する時間である。 この先の急登を本当に百回も曲がるかどうか判らないが、九十九折りの道で高度を稼ぐ。 もう体力も限界だ。時々足を止めてふと周りを見ると、色んな高山植物が目に留まりだす。 花を眺めつつも、いい加減イヤになる頃、「小屋まで30分」の看板があった。 そこから餓鬼岳の下をへつるようにして尾根に飛び出ると「餓鬼岳小屋」赤い屋根が我々を待っていた。 結局この日の到着は17時を過ぎており、先着の方は既に食事中であった。 小屋のご主人は「このあと直ぐに布団を敷きたい」とのことで、我々は外のテラス席で食事を頂くことになった。 幸い天候には恵まれたので、夕方でも寒くない。 夕食は「ちらし寿司」「おでん」「グレープフルーツ」と、予想以上のごちそうだった。 今日は朝からずーっと樹林の中で、ほとんど眺望を楽しめなかった。 テラス席からは下界が見渡せるかと思ったが、この時間はガスが湧き出し何も見えない。 と、その時眼下に「ブロッケン」が発生! 最後に貴重なものを見せてもらえた。今日のご褒美だろうか。 食後はもう寝るだけだが、折角なので今日中に「餓鬼岳」のピークを踏むことにした。 小屋から山頂までは10分ほど。 山頂からは360度の大パノラマが待っていた。 立山・後立山・裏銀座・穂高の山々、明日縦走する燕への縦走路もしっかり見える。 登り9時間の疲れは一気に吹っ飛んでいた。 餓鬼岳小屋に戻ると布団が敷かれており、既に寝ている方もいる。 小屋の大きさは「小屋番の部屋」と「20人ほど泊まれる大部屋」の他に「個室」もあるようだ。 もともとは狩猟のための小屋だったそうだが、狩猟が禁止になり、登山小屋となったようだ。 観光地化されていない「昔ながらの静かで質素な山小屋」の存在は本当に魅力的だ。 なおトイレは外なので寝る前に用を足しておこう。 水は有料で200円/Lとのこと。雨水を塩素消毒して提供いただいている。 今日は一日大汗をかいたし、夜中に喉が渇くかもしれないので事前に購入しておいた。 消灯は20時。非常灯もないので本当に真っ暗だった。 餓鬼岳、名前は知っていたが、気にもしていなかったこの山に、何のご縁か登らせてもらった。 名前を聞くだけで「登る気がしない」が、登っている途中は展望もなく、急峻な登りばかりで、やはり辛さが先行していた。 餓鬼岳の名は「崖」から転じたとも聞くが、「山頂からの眺望」は360度遮るものもなく、本当に素晴らしい山だった。 人も少なく、静かな山を楽しめて幸せな時間を過ごせた。 ところで、結局あの登山口の車は何だったのだろう。 すれ違った下山者は10人もいなかったはず。今日の宿泊者も10人ほど。 小屋番の方も昨晩もそんなに大混雑したとは仰ってなかったが。。。 日曜のうちに皆さん燕へ縦走したのかな??? 思ったより人気の山なのかな??? 不思議がっているうちに寝落ちしていた。
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