読図とビバーク訓練(大山484.3)

2016.02.21(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 11
休憩時間
2 時間 39
距離
2.0 km
のぼり / くだり
273 / 120 m
2
18

活動詳細

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兼ねてよりコンパスを使って地図を読めるようになりたかったのですが、なかなかその機会もなく、現在に至っています。 そんな私に、友人が大谷ダム周辺の低山を題材にして、読図の基礎を教えてくれることになりました。 登山道のない山で、どのように登るかを考え計画し、実際にそれで登ってみるということが、一番の読図の勉強になるそうなのですが、夏だと藪漕ぎになってしまうので、雪のある今の時期にスノーシューで歩くのが、トレーニングには最適だということです。 あまり標高の高いところだと危険も伴うので、大谷ダム周辺の低山で実地トレーニングをすることになりました。 事前準備として、2万5千分の光明山の地図とコンパスを用意し、大山(484.3m)と、その近くにある三角点(428.6m)のどちらかに行くので、登るルートを計画しておくように言われました。 出発前の車中で読図の基礎のレクチャーを受けました。地図の偏差を補正するための磁北線とコンパスの合わせ方や、尾根、谷、鞍部の見分け方などを教えてもらいました。ちなみに事前に書いた私のルートでは、尾根ではなく、谷にルートをつけてしまっていたので、それだと沢登りになると教えてくれました。そこで、もう一度、ルートを計画し直して、そのルートで登ることにします。 今日は西側からの風が強いので、東側から西へ向けてアプローチする大山(484.3m)に登ることになりました。もう一つの候補だった三角点(428.6m)だと、東側の斜面を登るので、風の影響をもろに受けるので、避けた方が良いと話してくれました。風まで読むとは勉強になります。 7:30出発。 大山への取り付き場所は教えてもらったものの、あとは自分でルートファインディングをしました。 実際に計画を立てたことで、ある程度の地形は頭に入っていましたが、計画を立て、実際にその場所へ行ってみるというのはものすごく勉強になりました。 常識として、等高線が狭いところは急で、間隔が広いところはなだらかだということは知っていましたが、必ずしも等高線の間隔が広いところが平らわけではなく、等高線は10m毎に引かれているものなので、その標高差の中の起伏は表現できていないだけで、現地に行ってみると10m以内の崖だったり、急登だったりして、登れないようなことに直面することが多々ありました。それもこれも全て経験です。 往路も復路もほぼ計画通りのルートを通って戻ることができ(なぜか戻りが途中で軌跡が切れていますが、そこから先は別ルートで戻っています)、その場その場の判断でのルートファインディングも、地図で地形が頭に入っていたので、方向を見誤ることなく、何となくではありますが、そこをおさえることで、目指すべき目的地のルートを外すことはありませんでした。 今日は大型低気圧の影響で、嵐のように横殴りの暴風雨雪でしたが、休憩時にはスコップで整地をし、ツェルトを設営したりして、ビバーク訓練も実施しました。オートキャンプですが、雪中キャンプはよくやるので、初めてのツェルト設営でも、数分で立てることが出来ました。ツェルトの中は快適で、何かあったとしても、これを持っていれば一日くらいは生き延びられそうです。こういうことが分かるだけでも、何かあったときの自信につながりますね。 自分で地図を読み、ルートを考え、道なき道を進む。しかも大型低気圧の嵐の冬山で、ツェルトによるビバーク訓練も行い、初めて野ウサギにも遭遇することができました。何もかもが刺激的で、野生が目覚めるような体験になりました。

動画

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