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 笠松山の登り残した道を訪ねた。 この古法華の公園では、子どもたちが小さい頃によく来て遊ばせてもらったものだ。 中でも、大柳ダム下の広場は、きれいな芝生で私たちのお気に入りの場所だった。 今来てみると草が茂って荒れている。 ただ、色づきかけた幾本かの紅葉の木だけが昔の面影を偲ばせてくれるだけである。  山道も荒れて草深かった。 池沿いの道ははっきりしたものだったが、それもどこまで残っているか怪しい。 今回はダム堰堤の先から尾根道をとった。 小シダをかきわけて登ると、すぐに岩場となる。 だらしなく岩場に這わされたトラロープが無粋である。 こんな所くらいフリーハンドで上り下りできなければと思いながら振り返ると、 女房が四つん這いで登ってきていた。  左手の岩場も、かつて私たちの遊び場だった。 今も登る人がいるのか、新しいペツルが打ってある。 岩場の上で昼食。 善防山から下りてきている人、笠松山の最後の急坂を登る人などが見えた。  この先も、薮道がつづくもののかすかな踏み跡と真新しい赤いテープの存在が、 まだこの道が死にきっていないことを教えてくれる。 小さなコブを越え、ザレ場から次の尾根に登っても、小シダと灌木、それと蜘蛛の巣、状況はあまり変わらなかった。 問題はその先にあった。 笠松山の南で、尾根と谷の四方からくる道が交差する十字路のコルがある。 ここへトラバースするはっきりとした山道があったはずなのに、それが消えていた。 いやに登りがきつく、ヤブが濃いなと思いだすとすぐに、新しくて細いトラロープが出てきた。 誰かが笠松山頂上へ直行する道を開いているのだろう。 薮と闘って登りつめると頂上の西の肩に出た。  笠松山の頂上に宝くじ助成金による展望台ができてからずいぶん時がたつ。 往時から風情がよくないと思っていたが、老朽化してくるとなおさらである。 早々に山頂を辞し、さっきから気になっていたトラバース道を確かめに行った。 地形図を頼りに往復してみたが、やはり道は消えている。 分岐点を確認したが、再度来てもここを認識できるか自信はない。  谷沿いの下る道は、それなりに荒廃していたが、登った道と比べるとずいぶんましだ。 とはいうものの、人が通らず手入れもなされなければ、ここも早晩消滅するにちがいない。 金のかかる展望台や四阿の設置より、たゆまない山道の手入れのほうがありがたいのだが、 こんなのは少数者の意見にすぎないのだろう。

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