活動データ
タイム
09:33
距離
13.6km
のぼり
1791m
くだり
979m
活動詳細
すべて見る【山行情報】 ルート:面河溪~三ノ鎖~弥山~天狗岳・南尖峰~弥山~土小屋 技術難易度:面河ルート Lv.3 三ノ鎖 Lv.5 天狗岳・南尖峰 Lv.3 土小屋ルート Lv. 1 ※子供も鎖を登っていますが、それなりに訓練を積んだ子達です。石鎚山の鎖は死亡事故も起きていますし、岩場に慣れていないと危険ですのでご注意ください。天狗岳方面も岩場に慣れていない人は行かない方が無難だと思います。 【山行レポ】 一週間前のレポをアップします。今回は(も)長いレポです。 去年の10月7日とろつまが滑落し、歯を数本失った石鎚山の面河ルート。落ちたということを精神的に克服したいというとろつまの意志のもと、ちょうど一年後の同じ日に同じルートで登ってきました。 最初はとろつまも迷っている様子でしたが、本人の中で行くと決めた後は強い気持ちを持っているように見え、これなら大丈夫だろうと決行しました。 神戸発1:00前。交代しながら運転をし、面河渓着は6:00過ぎ。曇りだと思っていたら、なんとなく雨っぽい天気。でも、午後からは晴れる予報。1年前と丸かぶりの天候でなんか嫌な感じでした。登り始めの時間も1年前と似たような感じでした。 いくら強い気持ちを持っているように見えても、あれだけの目に遭ったわけですから、本当に普通の精神状態であの場所を通過できるのか、私も不安がありました。 面河ルート登山口の鳥居をくぐり、気が引き締まります。改めて見ると、大きな木が沢山茂る素敵な原生林です。「いい森だね」ととろつまに話しかけるも生返事。やはり緊張しているようです。 霧ヶ迫で休憩を取り、面河山のピークを巻くと、やがて道は尾根上からトラバースに変わり、あの場所が段々と近づいてきます。みんな何となくピリピリしている中、娘が「もうちょっとであの場所じゃない?」などと空気の読めない発言をし、とろつまから「黙って欲しい」とたしなめられます。 そして遂にあの場所に到着しました。 当初は、「滑落現場はじっくりと見ないで通りすぎたい」と言っていたとろつまですが、現場に着くと意外と冷静にその周辺を観察していました。それを見て私もホッと胸を撫で下ろしました。 現場に着いたのは1年前に落ちたのと同じような時間。家族みんなでそこに立っているのは不思議な感じでした。とろつまが落ちたトラバース道の山側には新たにロープが設置されていました。きっと愛大山岳部現役及びOBの方々が設置くださったのではないかと思います。ありがたく思うと同時に、普通は落ちないような所にまでロープを設置することになり、申し訳ない思いでした。 とろつまが乗って滑った岩がどれか、探しましたが今回は見つかりませんでした。片足を軽く置いても滑る分かりやすい岩だったはずなのですが...。これも愛大の方々が対策をしてくださったのかもしれません。 滑落現場を通りすぎ、2つルンゼを渡ると、そこは愛大小屋。1年前、愛大山岳部OB及び現役の方々にお世話になったことを思いながら、小屋の中で少し休憩をしました。 愛大小屋を過ぎてからも暫く原生林の中のトラバースが続きます。路肩のない箇所、ルンゼを渡る個所には所々、丸太の木道が渡してあり、これが雨の時は結構滑るので注意が必要です。丸太の木道の山側には大抵ロープが這わせてあります。普段ロープや鎖を持たない人も、ここの濡れている丸太の橋を歩くときはロープを掴んだ方が無難だと思います。 やがて原生林が終わり、現れたのは霧にけぶる笹原とアクセントとなる色づいた木々。ああ、これが1年前にソーヤさんがおすすめしてくれた景色だと、それをやっと見ることができたと、感慨深いものがありました。 やがて、面河ルートは三ノ鎖の基部で表登山道と合流。岩場が嫌い(でもそんなに苦手には見えない)なとろつまですが、石鎚山の鎖は苦でないらしく、皆で登りました。(2年前に)一度登っているから大丈夫!的な緩い空気があったので、皆に気を引き締めるよう伝えます。雨で鎖が滑ることもあり、注意して登りました。 そして登頂!去年到達できなかった山頂にやっと到達できました。が、感慨にひたる余裕もないくらいの混雑ぶりで、そそくさと山頂標識で記念撮影をし、場所を見つけて昼飯。 昼飯を食べていると次第に霧が晴れ、歩いてきた面河ルートが見渡せました。これはもしやと思って東の方へ行くと、やはり天狗岳の霧も晴れかけていました。 この機を逃すまいと、天狗岳方面へ岩場を降りようとするも、そこには下り待ちの列が。下からもどんどん上がってきて、こちらはたまに数人下りる感じ。いくら登り優先と言ってもこれでは日が暮れます。下の人達に7人ずつくらい交互に行きましょうと声をかけてやっと我々も降りることができました。 そして、その岩場を降りている最中、「秀とろさーん!」と呼ぶ大きな声が...!下に降りて上を見上げると、ますぅさんとますぴーさんがこちらに手を振っていました。さらに一呼吸遅れてたっくんが登場。初対面だったますぴーさんが気づいてくれたとのことでした。天狗岳で追い付いてくるのを待つと、おおちゃん、フィグさん、未完のTさんまで一緒でした。弥山に二人残して来たとのことですが、まさかの神戸周辺ヤマッパー大集結に驚くやら嬉しいやら。 さて、我々は今回南尖峰まで行く予定でした。土小屋のバスの時間に間に合うか微妙なところでしたが、地形図を見る限り土小屋ルートはなだらかで早歩きしやすそうだし、南尖峰行きを決断。皆さんとちょっとしかご一緒出できなかったことを残念に思いつつ、先へ進みます。 前回は時間がなくて見送り、今回初めてやって来た南尖峰。天狗岳とはまた違った景色が楽しめました。紅葉の天狗岳越しに見る弥山もカッコよく、後で弥山の頂上社で拝む時間が少なくなることを気にしていたとろつまも南尖峰に来て良かったと思ってくれたようでした。 しばし景色を堪能した後、弥山に戻り頂上社でお参り。案の定時間がなく、あまり浸ることなく下山を開始します。弥山に登頂してから2時間半超。混んでて色々時間がかかったとはいえ、かなり長居してしまいました。 二ノ鎖下近くまで降りかけたところでとろつまから、「やっぱりお札を買えばよかった」との発言が。急いでいたため、どれを買っていいかわからず諦めたとのこと...。ごめん、とろつま。また登りに来よう。今度は堂ヶ森経由で。 思った通り土小屋ルートは下りやすく、サクサク下山して16:30のバスの17分前に到着…と思ったらバスの時間が早まって16:25発になっていました(2年くらい前に変わったらしい。ネットで見たページが古かった)。それでも余裕はありましたが、もっと早まっていた可能性を考えると冷や汗ものでした。流石にこの時間から面河渓まで車道歩きしたくはないので。 バスで面河渓まで行き、そこから遊歩道と車道を30分ほど歩いて駐車場に戻ってきました。こうして今回家族みんなで無事下山することができました。 あの滑落事故があってからちょうど一年後に同じルートで山頂に到達し無事下りてこられたことは、とろつまにとっては勿論のこと、我が家全員にとって特別なことでした。あの事故以来、私も家族を山に連れていくのが怖くなりましたし、今まで何気なく通っていたような所にもかなり気を配るようになりました。それはいいことなのだと思います。やはり登山というのは危険な遊び、家族を連れていくなら尚のこと。山に行くからには「絶対安全」なんてことはない。それは、これからも常に心に留めていきたいと思います。 翌日、昨年の滑落の時に大変お世話になった久万高原消防署にお礼の挨拶と、無事石鎚山に登って来たことの報告に行きました。久万高原署の方々は、愛媛県消防防災航空隊のヘリ救助ができなかった時のために、担架を持って滑落現場まで遥々徒歩で登ってきてくれたのでした。今回はその時の隊長さんに応対して頂き、また温かい言葉をかけていただきました。 日々身を危険にさらしながら働く消防隊の方々、そしてヘリが来るまでずっと付き添って助けてくださった愛大山岳部のOB及び現役の方々、それらの方々のお陰でとろつまは助かりました。そしてまた石鎚山に登ってくることができました。 お世話になった方々への感謝の念を新たにした滑落1年後の登山でした。 【下山後】 宿泊:ふるさと旅行村でテント泊 風呂:古岩座温泉 土産:道の駅みかわ 観光:四国カルスト(姫鶴平、天狗高原) 【とろつまの感想】 今年の10月三連休 第一希望の光岳は道が通行止めで断念 第二希望の妙高火打は息子が発熱で断念 どーすんのー、難民よー、大山とかどう?とオタオタしていたら あくまでも紅葉にこだわる秀とろが「大山は紅葉にはまだ早い」と 石鎚山を提案。 私を気遣い、表参道ルートだ。 表なら、いいか。と思いかけて…ふと頭をよぎった 私にとって10月7日は これからもずっと「滑落した日」? 暦を調べたら 次に10月7日が土日祝にあたるのは2023年。 今年を逃すと、5年後だ。 できるなら、今年、上書きしたい。 「面河渓から登る。」 言い出したのは私だった。 ‐‐‐‐‐ 車で面河渓に入っただけで、勝手に涙が溢れて止まらなくなり 自分で自分にびっくりした。 怖かったわけではない。何であんなに泣いたのか自分でも不明。 鳥居をくぐった後は、無心に登る。 てんくらはAだったが、去年と同じように時折雨が降ってくる。 その雨で去年と同じように湿った岩、湿った丸太。 そして、あの地点は記憶よりずっと遠かった。 救助隊の方々は こんなところを登ってきてくれたんだ。 こんなところまで登ってきてくれたんだ。 あの地点に辿り着いた時、自分の心の中には感謝しかなかった。 崖を見ても恐怖は感じなかった。 ここから真っ逆さまに落ちたのに 今、こうして山登りさせてもらってる。 あの時助けてくれた方々や 落ちたあと励ましてくれた方々や いろんなことに感謝しながら山頂を目指した。 樹林帯から笹原に出た時 三の鎖を見上げた時 胸がいっぱいになった。 そして、ついに山頂。 瞳がじわりと増水する。 1年かけて、ついにここへ… 息子「お母さん、これは混みすぎだね」 私「… … …。 …あっ!看板の前空いた!写真写真!」 噂には聞いていたけれど、紅葉の石鎚山は大混雑 瞬く間に現実に引き戻されたとろつまでしたが 10月7日はしっかり上書き出来ました。 「落ちた日」から「再挑戦して登頂できた日」へ。 天狗岳では初対面のフィグさんに嬉しい言葉をかけていただき、脳内で鼻血噴出。←それ鼻血じゃない とろつま心の一句 「『クチコミがいいね』と言ってくれたから十月七日は無花果記念日」(パクリか) 【とろつま口コミ】 ●久万高原 ふるさと旅行村 (キャンプ場) シャワー(水道)使用料:1人330円(シャワー使用の有無にかかわらず徴収) キャンプ場使用料:540円(持ち込みテント一張) 我が家計:330円×4+540円=1860円 駐車場:明確な区画は無い。「空いてたらこの辺り、空いてなかったらこっちの辺り」と、フワッとした案内をされる。 ゴミ:捨てたいならば1枚50円の指定ゴミ袋購入のこと。 テント場:案内図に「お祭り広場」と書かれた一帯がフリーサイト。過去はお祭り広場だったらしい。 芝生でそこそこ広いが、壊れた集会テント(運動会の来賓席に使われるアレ)が打ち捨てられており 外れかけた屋根に雨水が溜まっている。せっかくの芝生サイトの雰囲気が…。(´・ε・`) 設営場所を決める時、娘が最初に発した台詞は「この近くはイヤ」だった。 水場:1ヶ所のみ。蛇口は3つ。 ただし1つはコインランドリー専用(使用不可)、1つは水撒きに使えそうな長~いホースが接続されて地面でとぐろを巻いている。少なくとも炊事や洗面向きではない。 最後の1つは、流しの底にべったりと先が付く絶妙な長さのホース付き。 え…この汚い流し台に常時ひっついたホース先から出る水を使えってこと?( ̄д ̄) 案内図をもう一度確認したが、やはりここが唯一の水場。一同、しばし無言。 秀とろが黙ってホースを外す。 10張くらい幕営してて、蛇口がこれだけ…。 オフピークに歯磨きだけの我が家はともかく、キャンプを楽しみに来た方は、ピークタイム困りそう。 トイレ:管理事務所の中。和式のみ。不潔ではない。 管理事務所:トイレの他にシャワールーム(覗いただけだが不潔な感じはしない)も、この建物の中。 フィットネス器具が置かれたスポーツジムもどきスペースもあるが、全体として、どこか廃墟っぽい空気が漂う。 シャワールームに行くには、とある部屋を横切る必要があるのだが その部屋に置かれたテーブルの上には、半端な量の焼酎瓶やら新聞やら小物類やらが放置され、灰皿には吸殻が溜まり、どうにも退廃的。 ここで大麻の取引があったとか言われても私は驚かない。 管理事務所の脇には小さな浴槽まで打ち捨てられている。集会テントといい、全体的に漂うだらしなさというか…フリーサイトは放置で良いという姿勢なのか…。 バーベキューやバンガローの営業には力を入れているようで、余計に落差を大きく感じる。 キャンプ場としては安いほう。再度利用する可能性は無きにしも非ずだけど、なるべく避けたい。 ●国民宿舎 古岩屋荘(温泉の立ち寄り利用) 大人:400円(モンベルカード会員は100円引) 小学生:200円 カラン:使いにくい。 シャワー/カランの切り替えが蛇口の上に載っかってる。まるで帽子のように。 カランの右には湯温調節のダイアル。普通、逆じゃないのか? 目を閉じたままシャワーを止めようとして、つい湯温調節ダイアルに手が→「ひいっ!」(心の叫び) 以下、延々と繰り返し。 浴槽:内湯の岩風呂1つのみ。 湯に浸かり目を閉じれば、そこは我が家の浴槽。(いや、こんなに広くないけど。ていうか足伸ばせないし) 加水・加温・循環と三拍子揃ったお湯が、びっくりするほど力を感じないのだ。これ温泉? ついでにドライヤーも力がなかったし 床は髪の毛だらけだった。 洗面台:1つ。高速道路SAの子供用かと見紛うほど低い位置に取り付けられている。エイジフリーで使えても腰痛持ちにはきつい。 風呂上がり、近くにいた人についいろいろと愚痴りたくなったが(商店街のおばちゃんか) 宿の浴衣に着替えているのを見て、不満を飲み込んだ。泊まるなら余計に、気づきたくないこともあるよな…。 シャンプーは子供の粉薬(オレンジ味)と似た香りがするけど、コンディショナーと別になってるし…ロッカーは無料だし…。←いいところを懸命に探してみました というか、立ち寄り専門なら「湯も設備もイマイチだけど汗を流すのに不足は無し。中途半端な設備で値段が高いよりマシ」で済むのだ。 何だか憤りを感じてしまうのは、宿泊施設だからだと思う。 知らずに泊まってこれじゃ、私ならガッカリするもんなぁ。 ●豚太郎 久万店(ラーメン) 麺茹で担当のおじさんが、口にゲンコツを当ててくしゃみをした後(それめっちゃ漏れてるでしょー(゚Д゚;)) そのゲンコツを洗わずに麺を湯切りしはじめたのを目撃していなければ(○Д○;) 「コスパいいねー」「お客さん途切れないねー」と、終始和やかムードで終わったはず。 ちなみに、娘が注文した「バターラーメン」は、露店のじゃがバターの味がした。 マーガリンは別に嫌いじゃないけど、トランス脂肪酸が気になる方のために記載すると とろつまはマーガリンだと思います。600円だし、予感はあったけどね。 ●自由軒 葉山店(ラーメン) 味噌カツラーメン(800円)が売り切れで、非常にがっかりしたけれども ラーメンチャーハンセット(820円)も美味しかった。 『麺は卵不使用(製造ラインは共用)』と、柱に貼り紙が。 軽い卵アレルギーでも食べられるかもしれないよってことかな? 食べた感じ「かん水」はたっぷりな気もするけど、我が家は平気なので美味しく頂きました。 ●姫鶴平荘(四国カルスト お目当てはソフトクリーム) ソフトクリームの看板が店の前でなく店の中に。もしや売り切れ? 「ソフトクリームありますか?」と、レジで聞いてみたら おばちゃん「きょうはおやすみ!まくひとがやすみだから!」 …?? 想定外の答えに、一瞬理解できなかったが どうやら「ソフトクリームを巻く人が休み」らしい。 え…( ゜Д゜) この祝日の集客を、そんな理由でフイに( ゜Д゜)? 特定の人に頼ってないで、みんな巻く練習したらいいのに…と一瞬思ったが 「そういえば、私もさんざん秀とろにボルタリング勧められるけど、絶対やりたくないしなぁ」 と、思い直した。努力したくない分野ってあるんだよな。 そう、あるんだよ。秀とろくん。 (※秀とろ注 ボルタリングって電池か!正しくはボルダリングです 。) ●天狗荘(四国カルスト お目当てはソフトクリーム) 姫鶴平がダメならここだ!と乗り込んだ天狗荘。ところが 「ソフトクリーム(350円)売り切れだって。アイスクリン(160円)買おうか~」 という不吉な会話が、レジ周辺からうっすら聞こえる。 何だとー∑(゚д゚lll) これ、姫鶴平荘がソフト休んでるせいじゃないの?? 一応、念のため、列に並んでみる。 私「あの~、ソフトクリームって売り切れですか?」 レジのおじさん「そうですね」 仕事の不備を先輩に指摘されても素直に認めない後輩みたいな口調に、何だかちょっとムッとする。 でもお腹が空いていたのでアイスクリンを購入。これはこれであっさりしてて美味しかった。 ちなみに、天狗荘オリジナルの紅茶を混ぜた紅茶ソフトクリーム(400円。サイズの割にお高い)は わずかに残っていたらしい。 後ろの人が注文したら「途中で出なくなるかもしれないですがいいですか?」と 恐ろしい了承を取ってから巻いていた。 途中で終わったらどういう対応するのかなーと、さりげなく見ていたが そのソフトは完成(通常のサイズまで巻けたかどうかは知らんけど)。 途中終了時の対応については不明なままだ。
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