茨城のジャンダルムてなに

以前どっかの山に行った帰りに街を歩いていたら知らないおじさんに 「山帰り？どこ登ってきたの？いやあ私は山が大好きなものでね、登山帰りのアナタ見たら声かけずにいられなくて」と話しかけられたので、まあ無難に立ち話に応じたのですよ。ニコやかに和やかに。 で「今までどんな山に登ってきたか」と聞かれたので「まだ登山を始めて1年にも満たないので毎週登りやすい里山を探して歩いています」と答えたら 「あ、初心者？ なんだ、初心者か！そうかぁ～初心者かぁ～」と勢いのある「初心者3段活用」でイキイキと攻めてきて 「俺はねえ、ジャンダルムとか登るんだよ、もう何回も登ってんの。ジャンダルムはいいよ～登るには技術が必要なんだけどね。ジャンダルムはさ、ああだこうだ、うんたらかんたら」 「〇〇に俺がいままで登ってきた登山記録書いてるから参考に読んでみて。登りたい山があったらコメントくれたら、俺が色々おしえるよ」と言って去っていった。 ........ただでさえ疲れていたのになんかドッと疲労感増し増したわ。はあ。 てかジャンダルムてなんだよ知らねーよ、だって初心者だからね ジャンリュック・ゴダールしか知らね。 むかし森高千里の歌で 『ある日突然知らない男が私を呼び止めて”ロックンロール知らなきゃ もぐり と呼ばれるぞ、俺はローリングストーンズ10回も観に行ったんだぜ"とオッサンが自慢してきたけど、あんた一体なにが言いたいの？わたしそんなことどうでもいいわ』というような感じの歌があった。 嗚呼いまの気分はまさにあの歌。トボトボ帰路につきましたとさ。 以来「ジャンダルム」という単語ははわたしの頭の中の「ネガティブフォルダー」に保管されていたのである。 あのときの爺が言ってたジャンダルムは多分「茨城のジャンダルム」ではないと思われるけどそんなんどうでもいいわ、知るかぁぁああ とにかく登ってきた！ あと「茨城のジャンダルム」と「下町のナポレオン」は間違いなく親戚同士だと思った。