活動データ
タイム
05:44
距離
15.8km
のぼり
864m
くだり
1285m
活動詳細
すべて見るはじめて行く百名山は、岩木山以来で五年ぶり。霊峰でない山に興味のなかった私には、天城山は登りたい山ではありませんでした。 だけども、、、。 静岡県伊豆地方にあります天城山。石川さゆりさんの名曲「天城越え」の天城山と説明することが多い山でもあります。 天城山の名前の由来は、甘いお茶(甘茶)が採れる産地だったところから甘木山。雨が降ることが多いために 雨木山などがあります。 ツツジのきれいな山でもあることから 雨の日のツツジ散策を季節がら覚悟していたのですが、 あいにくの晴天となってしまいました。(笑) 朝早く出発して、伊東駅に到着(7:49)。その6分後に出発する伊豆高原ゴルフ場行きが、天城山登山口へ行く始発のバスになります。(3番バス停) 朝早くからたくさんの登山者たち。バスが大きめでしたから全員座れましたね! 最高のスタートが出来たと思います。 約一時間程で登山口に到着しますと、そこはゴルフ場の駐車場とクラブハウス。 気になる登山バッジは、クラブハウスにありますが、注意が必要です。 登山者は、入り口で靴を脱いでスリッパに履き替えなければいけません。 しかも三種類あります登山バッジは、¥770と高めです。 唯一の売店がゴルフ場のクラブハウスなんて? それでも、バス待ちなどで時間をもて余した時には、こちらで食事も可能。 なんだか、飴と鞭のように便利なのか、不便なのか? トイレもバスを降りた近くの駐車場の奥の方にあります。 天城山は、ゴルフ場と寄り添うような関係ですが。やっぱり、登山者にとっては、ゴルフは天敵なのかな? そう思ってしまいます。 登山口を入りますとすぐに 苔むした森林の世界がいきなり始まります。雨が多いので、滑りやすい道ではありますが、今日は晴れています。晴れていても滑りやすい道。 雨の日は、かなり苦労するかもしれませんね! いきなり拡がる異世界のような森林。太い樹木がなく、統一性がなく曲がっていたり斜めだったり。 これは、森林に手を入れていないため! 強い樹木は、育ちませんが、自然の姿に任せた状態になります。 つまり、原生林なのですね! 面白いのが、雨が多いために苔むした部分が多いこと。まるで、屋久島のような神秘的な世界が出来るのです。 東京から電車とバスで4時間程で屋久島のような世界が見られるなんて、素敵なことだと思いますね! 500年、1000年後には、本物になっているかもしれません。 今回天城山で、気になるポイントが山頂の名前です。万二郎岳と万三郎岳。いくつか説がありますが、万二郎と万三郎という兄弟の怪人(天狗)がいました。万二郎が、兄という説と万三郎が兄という説があります。 西伊豆にあります達磨山にいます万太郎とで、三兄弟とも言われ天城峠のある河津町にはいくつかの伝説があるようです。 面白いのが、八丁池で万三郎の妻が七首の大蛇に襲われた話しです。兄弟で協力して、酒を飲ませて。寝ている間に切り刻んで退治してしまいました。 出雲のスサノオウとヤマタノオロチ退治と良く似ていますね! もうひとつ。盤司盤三郎という二人の狩人が、マタギの元祖と言う云われ。 湯殿山から向かった盤三郎が 戦場が原での赤城山の神様退治をしたことから。 全国の猟の許可(山立御免)を貰った話しがあります。 (ただ、日光での伝承では。歌人の猿丸太夫が三本目の矢で射ぬいたことになっています。赤城山の神様の姿も違っているようですし。) 戦場が原の伝説は、手柄の取り合いみたいな 作り話の要素がありそうです。 いずれにしても 山に住んでいた豪の者。(天狗なのか、狩人なのか? 悪さもしているから鬼なのかも?) 万二郎と万三郎が住みかとしていたことから 名付けられた山の名前が今も残っているのですね! 日本の山で、生業としていた狩人なのか? 山賊なのか? 天狗なのか? 時代の文化につながる出来事なのだと思いますね! 今回は、定番?の周回コースで ゴルフ場に戻るつもりでしたが、八丁池だけは見ておくべきかな? そう思って予定を変更。天城峠までの縦走となりました。 道が悪いところは、百名山では珍しく 苦労します。 そんな中、突然現れる八丁池。川も勢いがあり 各所にあるらしい滝の存在も 大きな水の力があることになりますね! 伊東に修善寺。温泉街があることから地熱も豊かです。 大地の恵みがある街だからこそ、伊豆の踊り子などの名作が生まれたのでしょう! 気持ちの良い原生林の山 天城山。いままで なかったタイプの山は、とても魅力的な山でした。 おつかれ山でした。
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