対馬の中央に広がる浅茅湾(あそうわん)の南岸に突き出す半島状の岩塊・城山には、7世紀に古代山城・金田城(かなたのき)が築かれました。防人がいたこの古代山城は、明治期に再度要塞化されます。 国境の島・対馬の歴史・自然・景観が凝縮されている城山を、往路・復路を変えて5・6時間程度で楽しむコースです。 城戸(城門)や大吉戸神社などを見学できますが、ビングシ山付近でルートがわかりにくくなるので、初めての方、ガイドがいない場合は山頂までの往復3時間コースがおすすめ。 防人が築いた古代要塞 金田城トレッキング(一般社団法人 対馬観光物産協会) http://www.tsushima-net.org/tourism/trekking_02.php
県道24号線(対馬市美津島町箕形)の緑の誘導看板が城山登山口への目印。
道が細くなって不安になっても直進でOK。
未舗装道路で幅がないので運転注意。
城山登山口。狭いので車の駐車位置にも他の人への配慮を。
浅茅湾を黒瀬集落を望む最初の展望ポイント。
6月にはヤマボウシが綺麗。
小さな万里の長城のような7世紀の石塁(せきるい。城壁)
中間にある東屋(あずまや)で休憩。
戦後しばらくまで利用されていた炭焼窯の跡。
明治期に砲台を築くため、岩を砕いて馬車道を作った。
石塁の状態がよい展望ポイント。森との調和が美しい。
山頂近くには城山砲台の施設が100年の時を超えてたたずむ。
28cm榴弾砲の砲座跡。
砲台跡はニセ山頂で、そこから細い山道を登ると本物の山頂。
浅茅湾を一望。気象条件に恵まれれば朝鮮半島が見えることも。
4等三角点。
明治の皇族・軍人、北白川宮能久親王も視察した軍事上重要なポイント。
砲台の観測所跡。
東屋まで戻り、ビングシ山への小道を降りる別ルートへ。
ビングシ山(小高い丘)は、防人の拠点だったと考えられている。
石塁の内側に土塁。2重構造になっている。
ビングシ山から二の城戸(きど。城門)へ降りる。
外部との連絡・防衛拠点である城戸のひとつ、二の城戸。
9月下旬には、対馬の秋を代表する珍しい花ダンギクが群生する。
一の城戸
一の城戸を海に降りると、城山の鎮守・大吉戸(おおきど)神社。
ビングシ山に戻り、土塁の上を歩き、右に曲がると海に近く景観がよいが、わかりにくいので沢道を降りても三の城戸には行ける。
防人の掘立柱住居跡から海沿いに出るが、わからなければ元の道を戻った方が安全。
絶景の海沿いルート。
三の城戸。海沿いルートでも、ビングシ山から沢道ルートでも行ける。
三の城戸からは急傾斜が続く。
元の登山道に合流。登山口はもう近い。