バス停へ向かう道中。東京の山々。バスには7分差で間に合いましたとさ 戻る

笹尾根・三頭山(上川乗〜都民の森)の写真

2023.05.27(土) 14:22

バス停へ向かう道中。東京の山々。バスには7分差で間に合いましたとさ

この写真を含む活動日記

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13.2 km

1153 m

笹尾根・三頭山(上川乗〜都民の森)

三頭山・槇寄山・土俵岳 (東京, 山梨, 神奈川)

2023.05.27(土) 日帰り

「笹尾根」について Wikipediaで調べてみた。 広義の意味では三頭山から高尾山までの長大な尾根全体を指すそうだが、狭義の意味では槇寄山から浅間峠までの間を指すらしい。 昨年末に和田峠から浅間峠までは歩き通したが、そこは真の笹尾根ではなかったのだ。 今回の登山の目的は、笹尾根の完全制覇、そしてその終点にある三百名山・三頭山の登頂だーー。 今日は長丁場になる。最寄りのJR駅をガチの始発で出発し、武蔵五日市から数馬行きの始発バスに乗る。 私にとってはすでにお馴染みになりつつある上川乗のバス停に下車したのが早朝の7:05だった。 まずは浅間峠への登り坂だ。中腹まではどこにでもある針葉樹林だが、徐々に高度を上げて、広葉樹が増えてくると光の感じも相まって神秘的な森になる。 浅間峠も冬来た際にはその静寂に驚いたが、今朝も少しの鳥と虫の声がするだけで大変に静かだった。 お気に入りに場所になりそうな気配だ。 尾根歩きをスタートしたところで一つミスに気づいた。 Yamapで記録をしているスマホがポケットの中で誤作動してしまい、あろうことか「おつかれ山」してしまっていた。 失った記録は戻せないので、諦めて次のランドマーク日原峠から再度記録を開始した。 登山計画段階でのコース値を参考として残しておく。 🥾17.3km ⬆️1779m ⬇️1190m カタログスペックだけを見ればこれまでの山行で一番きつい1日になるはずだ。 日原峠から先は稜線歩きのステージになる。 浅間峠への尾根登りを第一ステージと考えればここはさながら第二ステージだ。 5月の鮮やかな緑に囲まれ、なだらかな起伏のある尾根歩きは楽しい。 土俵岳・丸山などいくつかのピークがアクセントだ。 全体を通して眺望はほとんど無かったが、数馬峠を通過するときに富士山が見えた。 今回のコースは富士山方面は木立に覆われて見えないのだが、峠や山頂の各スポットは見通しよく伐採されている。 ただ、天気との兼ね合いもあり、富士山の山頂が見えたのは数馬峠だけだった。 そこからさらに歩くと槇寄山だ。ここまでが笹尾根ということらしい。 途中、笹ヶタワノ峰というピークの周辺で少し笹が目立つ場所があった。 槇寄山ではグループが座れるテーブルが2組あったので、そのうちの一つを借りて食事をした。 わずかながら展望もあり、個人的には好きな山頂広場だった。 だがバスの時間に急いでいたため、20分ほどで山頂を後にした。 槇寄山から三頭山への稜線歩きは、第三ステージ、このコースのハイライトと言ってもいいだろう。 ここは1000mを超える稜線上でありながら三頭山との標高差約500mを埋める急登を強いられる。 優しい里山が多い東京ではあまり経験がなく、来るべき北アルプス登山などの訓練としてはかなり骨太の部類だ。 しかしここまで累積1000m以上登った体にはその急登がきつかった。 かなり高速登山を目指してここまで来ていたが、ここだけはノロノロでCTくらいまでペースダウンした。 累積標高1700mは、過去の谷川岳を抜いて、私の経験の中では1番に躍り出たが、現状を言えば私の脚はこのくらいがギリギリ登れるかというレベルなのだろう。 ともあれ、その急登をなんとかやり過ごし、三頭山に着いたときの達成感はえも言われぬものがあった。 東京でもコースを選べば十分本格登山の練習になる。 これから毎年、夏山シーズンの先駆けに通い詰める山になるかもしれないと感じた。 それだけ充実した山行になったということだ。 この日急いでいたのは、都民の森から出るバスになんとしても間に合いたかったからだ。 特段次の予定はないのだが、CTの0.7倍でコースを駆け抜ければちょうどギリギリ間に合うバスがあった。 自分自身の力試しと、切羽詰まった時間管理の練習になると睨んでいた。 結果としては7分差でバスに間に合い、ゆったりと風呂や食事を楽しみながら檜原村を後にした。 途中、かなりバスを乗り進んでからスタートの上川乗を通過した時、改めて今日の山行の長さを実感した。