真岡鐵道と芳賀富士!

2023.05.27(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
2 時間 36
休憩時間
6
距離
13.9 km
のぼり / くだり
298 / 306 m
1 19
5
49

活動詳細

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栃木県芳賀郡にそびえる郷土富士「芳賀富士」に登りました。 「富士」と名が付くものの、標高272m、コースタイム25分で登れてしまう低山です。 そこで今回は「芳賀富士」がコース上に含まれている関東ふれあいの道「風薫る山里のみち」を、真岡鐵道の「茂木駅」から「七井駅」まで辿りながらの登山です。 ヤマップに登録されていない関東ふれあいの道を辿るのは初めてだったため道迷いが不安でしたが、驚くぐらい道標がしっかりと設置されていて(一か所を除く・・)、事前に用意した地図はほぼ不要でした。 全行程14kmのうち90%以上が舗装路歩きでしたが、「風薫る山里のみち」のコース名通り、新緑の木々の間を吹き抜ける初夏の風が心地よく、そしてゴール後にはこの日最大の楽しみが待っていました。

芳賀富士 2023年5月27日、こうじは栃木県芳賀郡「焼森山」山麓「妖精の森」にいた。
2ヶ月前には、春の訪れを告げる「ミツマタ」の黄色い花が咲き誇っていたが、
2023年5月27日、こうじは栃木県芳賀郡「焼森山」山麓「妖精の森」にいた。 2ヶ月前には、春の訪れを告げる「ミツマタ」の黄色い花が咲き誇っていたが、
芳賀富士 現在は、開花時には見られなかった「葉」で覆われている。
現在は、開花時には見られなかった「葉」で覆われている。
芳賀富士 長さ5~20cmほどの長細い楕円形の葉が、互い違いに放射状に広がっていて美しい。

実はこうじ、「ミツマタの葉」を見るのはこれが初めてで、
長さ5~20cmほどの長細い楕円形の葉が、互い違いに放射状に広がっていて美しい。 実はこうじ、「ミツマタの葉」を見るのはこれが初めてで、
芳賀富士 さらに、葉の下に「ミツマタの実」も初めて見ることができた。
さらに、葉の下に「ミツマタの実」も初めて見ることができた。
芳賀富士 この日、こうじが挑むのは「焼森山」と同じ芳賀郡にそびえる栃木百名山「芳賀富士(大平山)」。
標高272mと低山ながら「富士山」を彷彿とさせる端正な山容が地域に親しまれている。

「芳賀富士」がコースに含まれる「関東ふれあいの道」を辿りながら登頂する計画だ。
この日、こうじが挑むのは「焼森山」と同じ芳賀郡にそびえる栃木百名山「芳賀富士(大平山)」。 標高272mと低山ながら「富士山」を彷彿とさせる端正な山容が地域に親しまれている。 「芳賀富士」がコースに含まれる「関東ふれあいの道」を辿りながら登頂する計画だ。
芳賀富士 「芳賀富士」へのルート。
関東ふれあいの道「風薫る山里のみち」を、「茂木駅」からポイントとなる「道の駅もてぎ」「安楽寺」「芳賀富士」「安善寺」を経ながら「七井駅」へと辿っていく。

コースタイムは4時間、14.3kmの道のりだ。
「芳賀富士」へのルート。 関東ふれあいの道「風薫る山里のみち」を、「茂木駅」からポイントとなる「道の駅もてぎ」「安楽寺」「芳賀富士」「安善寺」を経ながら「七井駅」へと辿っていく。 コースタイムは4時間、14.3kmの道のりだ。
芳賀富士 午前7時25分、起点となる真岡鐵道「茂木駅」を出発し、
午前7時25分、起点となる真岡鐵道「茂木駅」を出発し、
芳賀富士 「七井駅」まで
「風薫る山里のみち」を
「七井駅」まで 「風薫る山里のみち」を
芳賀富士 道標に従って進んでいく。
道標に従って進んでいく。
芳賀富士 出発から15分、道の駅「もてぎ」に到着。
真岡鐵道を走るSLの雄姿を間近で見ることができることで知られ、全国で6駅のみの「全国モデル道の駅」に選定されている人気の道の駅だ。
出発から15分、道の駅「もてぎ」に到着。 真岡鐵道を走るSLの雄姿を間近で見ることができることで知られ、全国で6駅のみの「全国モデル道の駅」に選定されている人気の道の駅だ。
芳賀富士 道の駅を後にすると田園地帯に入って視界が開け、中央奥に「芳賀富士」を望みながら
道の駅を後にすると田園地帯に入って視界が開け、中央奥に「芳賀富士」を望みながら
芳賀富士 次のポイント「安楽寺」を目指していく。
次のポイント「安楽寺」を目指していく。
芳賀富士 出発から25分「安楽寺」に到着。
737年に創建された古寺で、
出発から25分「安楽寺」に到着。 737年に創建された古寺で、
芳賀富士 栃木県の天然記念物に指定されている樹齢600年以上のケヤキの巨樹が圧巻だ。
栃木県の天然記念物に指定されている樹齢600年以上のケヤキの巨樹が圧巻だ。
芳賀富士 本堂の裏手には大仏殿があり、
本堂の裏手には大仏殿があり、
芳賀富士 隙間から大仏様を拝むことができた。
隙間から大仏様を拝むことができた。
芳賀富士 初めて関東ふれあいの道の一区間を歩くこうじ。
道迷いが不安だったが、道標が随所に設置されていて、見逃さなければ地図がなくても辿っていくことができる。
初めて関東ふれあいの道の一区間を歩くこうじ。 道迷いが不安だったが、道標が随所に設置されていて、見逃さなければ地図がなくても辿っていくことができる。
芳賀富士 「安善寺」まで2.5km。
左前方に目指す「芳賀富士」が見えてくると道は緩やな上りとなっていき、
「安善寺」まで2.5km。 左前方に目指す「芳賀富士」が見えてくると道は緩やな上りとなっていき、
芳賀富士 左手に小さな棚田が現れた。
「芳賀富士」から流れ込む清水で作る「芳賀富士の棚田」だ。
左手に小さな棚田が現れた。 「芳賀富士」から流れ込む清水で作る「芳賀富士の棚田」だ。
芳賀富士 この棚田は年会費30,000円のオーナー制。
田植えや稲刈りなどの米作り体験ができ、収穫した米30kgをいただけるそうだ。

棚田を後にしようとしたとき、こうじが白い花に気が付いた。
この棚田は年会費30,000円のオーナー制。 田植えや稲刈りなどの米作り体験ができ、収穫した米30kgをいただけるそうだ。 棚田を後にしようとしたとき、こうじが白い花に気が付いた。
芳賀富士 小さなバナナのような雄しべが特徴の「ワルナスビ(悪茄子)」だ。
「悪」の文字が付くインパクト大の名前だが、命名者は現在放送中のNHK朝ドラ『らんまん』のモデル「牧野富太郎」博士。

博士はなぜこんな名前を付けたのか?
小さなバナナのような雄しべが特徴の「ワルナスビ(悪茄子)」だ。 「悪」の文字が付くインパクト大の名前だが、命名者は現在放送中のNHK朝ドラ『らんまん』のモデル「牧野富太郎」博士。 博士はなぜこんな名前を付けたのか?
芳賀富士 著書『植物一日一題』によると・・
千葉県で発見し、珍しいと自宅の畑に植えてみるも、その凄まじい繁殖力と生命力に困り果てた博士。
そして「花も実もなんら観るに足らないヤクザもの」とまで言い放ち、
「この始末の悪い草、何にも利用のない害草に悪るナスビとは打ってつけた佳名である」と自画自賛。
著書『植物一日一題』によると・・ 千葉県で発見し、珍しいと自宅の畑に植えてみるも、その凄まじい繁殖力と生命力に困り果てた博士。 そして「花も実もなんら観るに足らないヤクザもの」とまで言い放ち、 「この始末の悪い草、何にも利用のない害草に悪るナスビとは打ってつけた佳名である」と自画自賛。
芳賀富士 「ワルナスビ」という名前、厄介者に手を焼いた博士が腹いせに付けたように思えるが・・、
人間に真っ向から盾突く見事な「悪っぷり」に降参した博士が敬意を込めて付けたのかもしれない。
「ワルナスビ」という名前、厄介者に手を焼いた博士が腹いせに付けたように思えるが・・、 人間に真っ向から盾突く見事な「悪っぷり」に降参した博士が敬意を込めて付けたのかもしれない。
芳賀富士 目指す「芳賀富士」が目前に迫り、
目指す「芳賀富士」が目前に迫り、
芳賀富士 いよいよここから登山道へと入っていく。
いよいよここから登山道へと入っていく。
芳賀富士 「芳賀富士山頂」の標識に従ってここから標高差100mの直急登を登っていくが、ここから思わぬ格闘を強いられることになる。
「芳賀富士山頂」の標識に従ってここから標高差100mの直急登を登っていくが、ここから思わぬ格闘を強いられることになる。
芳賀富士 序盤は一見登りやすそうに見えるが、蜘蛛の巣が縦横無尽に張り巡らされ、
序盤は一見登りやすそうに見えるが、蜘蛛の巣が縦横無尽に張り巡らされ、
芳賀富士 次第に藪、それもトゲトゲの藪が蜘蛛の巣とともに立ちはだかる。
次第に藪、それもトゲトゲの藪が蜘蛛の巣とともに立ちはだかる。
芳賀富士 蜘蛛の巣・トゲ藪と格闘すること10分、午前8時50分、標高272m「芳賀富士」山頂に到着。

「芳賀富士」山頂からの眺望はイマイチだが、
蜘蛛の巣・トゲ藪と格闘すること10分、午前8時50分、標高272m「芳賀富士」山頂に到着。 「芳賀富士」山頂からの眺望はイマイチだが、
芳賀富士 少し下りたところに
少し下りたところに
芳賀富士 木が伐採され、南の方角が開けた展望台があり、
木が伐採され、南の方角が開けた展望台があり、
芳賀富士 鶏足山塊の山々を望むことができた。

※山名が誤っていたらすみません。
鶏足山塊の山々を望むことができた。 ※山名が誤っていたらすみません。
芳賀富士 特に左に「足尾山」「御嶽山」、右に「三登谷山」を従えた芳賀郡最高峰の「雨巻山」は堂々たる山容だ。

※山名が誤っていたらすみません。
特に左に「足尾山」「御嶽山」、右に「三登谷山」を従えた芳賀郡最高峰の「雨巻山」は堂々たる山容だ。 ※山名が誤っていたらすみません。
芳賀富士 「安善寺」への下山路はきれいに整備された快適な登山道。

登ってきた道とは大違いなのは
「安善寺」への下山路はきれいに整備された快適な登山道。 登ってきた道とは大違いなのは
芳賀富士 この道標で納得。
関東ふれあいの道は、今下ってきた道を往復するのが正解のようだ。
この道標で納得。 関東ふれあいの道は、今下ってきた道を往復するのが正解のようだ。
芳賀富士 「芳賀富士」を下り切り、午前9時10分「安善寺」に到着。
鎌倉時代の1194年に創建され、現存する本堂は1730年に再建されたものだという。
「芳賀富士」を下り切り、午前9時10分「安善寺」に到着。 鎌倉時代の1194年に創建され、現存する本堂は1730年に再建されたものだという。
芳賀富士 「安善寺」を後にすると、ゴールの「七井駅」までは5.5km。
「安善寺」を後にすると、ゴールの「七井駅」までは5.5km。
芳賀富士 ここまで道標に助けられて順調に進んできたが、
ここまで道標に助けられて順調に進んできたが、
芳賀富士 ここで痛恨のルートミス。
砂利道を道なりに民家へと進んでしまう。
なぜかここだけ道標が見当たらない・・。
ここで痛恨のルートミス。 砂利道を道なりに民家へと進んでしまう。 なぜかここだけ道標が見当たらない・・。
芳賀富士 分岐まで戻って矢印の方向に進むもまさかの藪漕ぎだ。
分岐まで戻って矢印の方向に進むもまさかの藪漕ぎだ。
芳賀富士 不安になりながらも進んでいくと道標が現れ一安心。
不安になりながらも進んでいくと道標が現れ一安心。
芳賀富士 このコース名に付く「風薫る」は、新緑の季節に青々と茂った樹木の間を風が吹き抜けていくさまを表現する初夏の季語。

その通りの心地い風が吹き抜け、足取りも軽くなる。
このコース名に付く「風薫る」は、新緑の季節に青々と茂った樹木の間を風が吹き抜けていくさまを表現する初夏の季語。 その通りの心地い風が吹き抜け、足取りも軽くなる。
芳賀富士 道沿いに咲いていたたくさんの花たちに癒され、
道沿いに咲いていたたくさんの花たちに癒され、
芳賀富士 そしてお地蔵様たちに見守られ、
そしてお地蔵様たちに見守られ、
芳賀富士 出発から2時間40分、無事「七井駅」に到着。
出発から2時間40分、無事「七井駅」に到着。
芳賀富士 あとは真岡鐵道で「茂木駅」に戻るだけだが、
あとは真岡鐵道で「茂木駅」に戻るだけだが、
芳賀富士 こうじがやってきたのは逆方向の「真岡駅」。
こうじがやってきたのは逆方向の「真岡駅」。
芳賀富士 動態保存されている「D51(デゴイチ)」を見たかったようだが、お目当てはそれだけではなさそうだ。
動態保存されている「D51(デゴイチ)」を見たかったようだが、お目当てはそれだけではなさそうだ。
芳賀富士 ホームで待っていると、汽笛とともにやってきたのは
ホームで待っていると、汽笛とともにやってきたのは
芳賀富士 C12型機関車「SLもおか号」。
製造から今年で90年を迎えるSLに乗車し、
C12型機関車「SLもおか号」。 製造から今年で90年を迎えるSLに乗車し、
芳賀富士 見た目ほぼ石炭の『石炭揚げ餅』をお土産に午前11時13分「真岡駅」を出発!
見た目ほぼ石炭の『石炭揚げ餅』をお土産に午前11時13分「真岡駅」を出発!
芳賀富士 客車内からはSLの姿は見えないが、
客車内からはSLの姿は見えないが、
芳賀富士 絶え間ない蒸気の音と、ときおり響く汽笛、そして窓から心地いい風とともに入ってくる煙の臭いがSL乗車を実感させ、
絶え間ない蒸気の音と、ときおり響く汽笛、そして窓から心地いい風とともに入ってくる煙の臭いがSL乗車を実感させ、
芳賀富士 遠くに今日登った「芳賀富士」の姿を確認することもできた。
遠くに今日登った「芳賀富士」の姿を確認することもできた。
芳賀富士 家の窓から、並走する車から、畑仕事の手を休めて・・
たくさんの人たちに手を振られ・振返しながら乗車すること53分、
家の窓から、並走する車から、畑仕事の手を休めて・・ たくさんの人たちに手を振られ・振返しながら乗車すること53分、
芳賀富士 定刻通り「茂木駅」に到着。
定刻通り「茂木駅」に到着。
芳賀富士 折り返し運転のため、
折り返し運転のため、
芳賀富士 転車台での方向転換を見届けたこうじ。
転車台での方向転換を見届けたこうじ。
芳賀富士 締めは列車を見ながらの
締めは列車を見ながらの
芳賀富士 「ふるさとSL弁当」だ。

前例踏襲の挑戦は、続く。
「ふるさとSL弁当」だ。 前例踏襲の挑戦は、続く。

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