四国遍路 (土佐修行の道場) 15日目

　昨日に続いて海岸線を巡る１日だった。 　今回の土佐路で海を見なかったのは29〜31番を巡った１日だけだったが、様々な景観と表情を見せる海を眺めながらの歩きは飽きることのない毎日だった。 　今は海なし県に住んでいて「海と山のどっちが好きか？」と聞かれたら「山」と答える自分だが、日本海に面する町で生まれ海を見ながら育って来たルーツからか、海に対する思いは深いのだと再認識した。 　今日はただ歩くのではなく、大月ルートを選択した目的(意義)である月山神社への参拝がある。 　神社とあるが、明治になるまでの神仏習合の時代は番外札所としてたくさんの人が巡拝した場所だ。 　小学生の応援札がたくさん掛かっていてそれを読みながら歩くのも楽しいが、2年前にクラファンで旧遍路道が整備され案内標識も増えて気持ちよく歩けるようになっている。(それでもぼぉーとして１箇所見落としたが) 　今では大月ルートで39番に向かうのは10人に1人いるかどうかと言われているが、見処もたくさんあり一日二日プラスしてでもおすすめのルートだと実感した。 　明日は土佐路最後の札所が待っている。しっかり歩いて伊予路に繋げよう。