活動データ
タイム
03:23
距離
3.0km
のぼり
79m
くだり
79m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る有明海の最奥部にある東よか干潟(大授搦、だいじゅがらみ)での探鳥。初めて出会うツルシギ、サルハマシギ以外に、滅多にみないシマアジやツクシガモ、その他空を埋め尽くすシギ、チドリを満喫した。 渡り鳥が越冬地から繁殖地に向かう途中、日本に立ち寄って各地で栄養補給しているこの時期、日本最大級のシギ、チドリの飛来数を誇る佐賀市の東よか干潟はぜひ押さえておきたい探鳥地。 シギ、チドリはそろそろ数週間の栄養補給を終えて繁殖地に旅立つころ。大潮の週末とあってはもう行くしかないと、金曜日は3時半で仕事を切り上げ夜の便で羽田から佐賀へ。土曜日の今日は朝早くホテルを出発してレンタカーで干潟にやってきた。 潮が引くと硬い地面が現れるふなばし三番瀬とは違って、ここの干潟はひどいぬかるみ。岸辺の遊歩道も夜間の満ち潮の名残の分厚い泥と海水で沼のようになっている。こんな場所を歩くのに最適な長靴に履き替える。 朝3時過ぎの干潮から9時過ぎの満潮にかけて、満ちていく潮に追われるように沖から岸辺に鳥たちが集まってくる7時くらいが狙い目。のはずだったが、7時過ぎに到着した時にはまだ干潟がすごく大きく広がっていて、ハマシギやトウネンの群れがかなり遠くで寝ているばかり。 わずかに活動している鳥に注目してみると、なんとシマアジ(魚じゃなくて鳥の方)を一羽見つけた。先月境川遊水地公園に行った時はあらかじめ「シマアジが飛来した」という情報を得て見に行ったが、今回は予備知識なしで見つけられてかなり嬉しい。そこらじゅうにいる鳥ではない。 しばらくすると少しずつ潮も満ちてきて、起き出す鳥も多くなった。 流石に数も種類も多いが、大半はダイゼン、ハマシギ、トウネン。キアシシギ、チュウシャクシギ、メダイチドリ、オオソリハシシギ、ホウロクシギ、キョウジョシギなどは東京湾でも結構見かける種類。コオバシギ、オバシギ、ウズラシギは個人的に滅多に見ないのでたくさん見られて嬉しい。 初めて見つけたのはサルハマシギ。冬羽はハマシギとそっくりで識別困難だが夏羽は全く違うので簡単に見分けられる。 沖に一羽、みんなとは距離をとって黒い鳥が浮かんでいた。こちらも初めて見るツルシギだった。嘴と足が細長い端正な姿から「ツルのようなシギ」と名付けられたらしいが、夏羽は真っ黒であまり端正でもない。 ツクシガモもいた。冬鳥なのでこのあと北の繁殖地に行くはずだが、まだかなりいる。日本のカモの中では最大級の大きさで、カモとガンの間くらいらしい。 満潮が近づくにつれ、観察にやってくる人が増えてくる。後ろの草むらでオオヨシキリが独特の「ギョシギョシ」という声で盛んに鳴いているが、みんな干潟を見ている。 干潟の西の端付近には、クロツラヘラサギが数十羽いた。こちらも世界中で数千羽しか確認されていない、割と珍しい鳥。この干潟では毎冬かなりの数が来ているらしく、こちらもあまり注目してもらっていなかった。 満潮で干潟が小さくなってみんな寝てしまったので、帰ることに。隣の東よか公園で長靴を洗って靴を履き替えた。今日は1日に見た鳥の数の最高記録になったかもしれない。
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