東よか干潟(大授搦)での探鳥(ツルシギ、サルハマシギなど)

2023.05.20(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 23
休憩時間
2 時間 6
距離
3.0 km
のぼり / くだり
79 / 79 m
3 23

活動詳細

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有明海の最奥部にある東よか干潟(大授搦、だいじゅがらみ)での探鳥。初めて出会うツルシギ、サルハマシギ以外に、滅多にみないシマアジやツクシガモ、その他空を埋め尽くすシギ、チドリを満喫した。 渡り鳥が越冬地から繁殖地に向かう途中、日本に立ち寄って各地で栄養補給しているこの時期、日本最大級のシギ、チドリの飛来数を誇る佐賀市の東よか干潟はぜひ押さえておきたい探鳥地。 シギ、チドリはそろそろ数週間の栄養補給を終えて繁殖地に旅立つころ。大潮の週末とあってはもう行くしかないと、金曜日は3時半で仕事を切り上げ夜の便で羽田から佐賀へ。土曜日の今日は朝早くホテルを出発してレンタカーで干潟にやってきた。 潮が引くと硬い地面が現れるふなばし三番瀬とは違って、ここの干潟はひどいぬかるみ。岸辺の遊歩道も夜間の満ち潮の名残の分厚い泥と海水で沼のようになっている。こんな場所を歩くのに最適な長靴に履き替える。 朝3時過ぎの干潮から9時過ぎの満潮にかけて、満ちていく潮に追われるように沖から岸辺に鳥たちが集まってくる7時くらいが狙い目。のはずだったが、7時過ぎに到着した時にはまだ干潟がすごく大きく広がっていて、ハマシギやトウネンの群れがかなり遠くで寝ているばかり。 わずかに活動している鳥に注目してみると、なんとシマアジ(魚じゃなくて鳥の方)を一羽見つけた。先月境川遊水地公園に行った時はあらかじめ「シマアジが飛来した」という情報を得て見に行ったが、今回は予備知識なしで見つけられてかなり嬉しい。そこらじゅうにいる鳥ではない。 しばらくすると少しずつ潮も満ちてきて、起き出す鳥も多くなった。 流石に数も種類も多いが、大半はダイゼン、ハマシギ、トウネン。キアシシギ、チュウシャクシギ、メダイチドリ、オオソリハシシギ、ホウロクシギ、キョウジョシギなどは東京湾でも結構見かける種類。コオバシギ、オバシギ、ウズラシギは個人的に滅多に見ないのでたくさん見られて嬉しい。 初めて見つけたのはサルハマシギ。冬羽はハマシギとそっくりで識別困難だが夏羽は全く違うので簡単に見分けられる。 沖に一羽、みんなとは距離をとって黒い鳥が浮かんでいた。こちらも初めて見るツルシギだった。嘴と足が細長い端正な姿から「ツルのようなシギ」と名付けられたらしいが、夏羽は真っ黒であまり端正でもない。 ツクシガモもいた。冬鳥なのでこのあと北の繁殖地に行くはずだが、まだかなりいる。日本のカモの中では最大級の大きさで、カモとガンの間くらいらしい。 満潮が近づくにつれ、観察にやってくる人が増えてくる。後ろの草むらでオオヨシキリが独特の「ギョシギョシ」という声で盛んに鳴いているが、みんな干潟を見ている。 干潟の西の端付近には、クロツラヘラサギが数十羽いた。こちらも世界中で数千羽しか確認されていない、割と珍しい鳥。この干潟では毎冬かなりの数が来ているらしく、こちらもあまり注目してもらっていなかった。 満潮で干潟が小さくなってみんな寝てしまったので、帰ることに。隣の東よか公園で長靴を洗って靴を履き替えた。今日は1日に見た鳥の数の最高記録になったかもしれない。

佐賀市 ツバメ。泥を咥えている。巣作り真っ最中。
ツバメ。泥を咥えている。巣作り真っ最中。
佐賀市 シチメンソウ。成長の過程でどんどん色を変える貴重な塩生植物。今はピンク色で、このあと緑→赤と変わっていく。
シチメンソウ。成長の過程でどんどん色を変える貴重な塩生植物。今はピンク色で、このあと緑→赤と変わっていく。
佐賀市 東よか干潟(大授搦)。大潮の日で、干潟が広がっている。
東よか干潟(大授搦)。大潮の日で、干潟が広がっている。
佐賀市 東よか干潟の遊歩道。海水でひどいぬかるみ。
東よか干潟の遊歩道。海水でひどいぬかるみ。
佐賀市 ダイゼン、ハマシギ、キアシシギ、メダイチドリ、トウネン。ずっと遠くまで広がった干潟で、昼寝をしている。
ダイゼン、ハマシギ、キアシシギ、メダイチドリ、トウネン。ずっと遠くまで広がった干潟で、昼寝をしている。
佐賀市 トビハゼ。干潟に無数にいる。
トビハゼ。干潟に無数にいる。
佐賀市 ムツゴロウ。広大な干潟のずっと向こうにいた。画面中央付近に数匹。
ムツゴロウ。広大な干潟のずっと向こうにいた。画面中央付近に数匹。
佐賀市 ダイサギ、ダイゼン、キアシシギ。お昼寝から目覚めて活動を始めた。
ダイサギ、ダイゼン、キアシシギ。お昼寝から目覚めて活動を始めた。
佐賀市 シマアジ。日本ではかなりレア。
シマアジ。日本ではかなりレア。
佐賀市 ダイゼン(奥の白黒の群れ)、キアシシギ(中央の二羽)、オバシギ(その左隣)、トウネン(手前のオレンジ色の頭)。
ダイゼン(奥の白黒の群れ)、キアシシギ(中央の二羽)、オバシギ(その左隣)、トウネン(手前のオレンジ色の頭)。
佐賀市 コオバシギ(中央の一羽)、ダイゼン(白黒の数羽)、チュウシャクシギ(嘴が下に曲がった茶色い大きい一羽)、オオソリハシシギ(右上のオレンジ色の二羽、オグロシギかも)、メダイチドリ(下の一羽)
コオバシギ(中央の一羽)、ダイゼン(白黒の数羽)、チュウシャクシギ(嘴が下に曲がった茶色い大きい一羽)、オオソリハシシギ(右上のオレンジ色の二羽、オグロシギかも)、メダイチドリ(下の一羽)
佐賀市 トウネン、ハマシギの飛翔。
トウネン、ハマシギの飛翔。
佐賀市 トウネンの群れ、チュウシャクシギ、ウズラシギ。干潟に降り立って朝ごはん。
トウネンの群れ、チュウシャクシギ、ウズラシギ。干潟に降り立って朝ごはん。
佐賀市 ダイゼン夏羽(左上)、ダイゼン冬羽(右上)、ウズラシギ(その下の一羽)、トウネン(その他の小さい鳥たち)
ダイゼン夏羽(左上)、ダイゼン冬羽(右上)、ウズラシギ(その下の一羽)、トウネン(その他の小さい鳥たち)
佐賀市 ダイゼン(中央上の黒白)、チュウシャクシギ(その左と上)、オバシギ(中央やや右下より)、キアシシギ(その右下の二羽)、キョウジョシギ(下より左端、右端の派手な鳥)
ダイゼン(中央上の黒白)、チュウシャクシギ(その左と上)、オバシギ(中央やや右下より)、キアシシギ(その右下の二羽)、キョウジョシギ(下より左端、右端の派手な鳥)
佐賀市 ツルシギ。みんなとは離れて一羽で沖にいた。
ツルシギ。みんなとは離れて一羽で沖にいた。
佐賀市 ぬかるみの遊歩道で干潟の鳥を撮る人たち。
ぬかるみの遊歩道で干潟の鳥を撮る人たち。
佐賀市 コアジサシ(中央)、ハマシギ(上半分)、トウネン(下半分)。ウズラシギも少しいる。
コアジサシ(中央)、ハマシギ(上半分)、トウネン(下半分)。ウズラシギも少しいる。
佐賀市 ホウロクシギ(奥の大きい二羽)、チュウシャクシギ(嘴が下に曲がった小さい茶色)、オオソリハシシギ(少しだけ嘴が上に反っているオレンジ色)
ホウロクシギ(奥の大きい二羽)、チュウシャクシギ(嘴が下に曲がった小さい茶色)、オオソリハシシギ(少しだけ嘴が上に反っているオレンジ色)
佐賀市 ズグロカモメの夏羽(左)と冬羽(右)。ユリカモメに似ているが、嘴が黒い。
ズグロカモメの夏羽(左)と冬羽(右)。ユリカモメに似ているが、嘴が黒い。
佐賀市 空を埋め尽くすシギ、チドリの大群。
空を埋め尽くすシギ、チドリの大群。
佐賀市 サルハマシギ(中央のオレンジ色の二羽)、ハマシギ(上半分)、トウネン(下半分)。
サルハマシギ(中央のオレンジ色の二羽)、ハマシギ(上半分)、トウネン(下半分)。
佐賀市 黄色いフラッグをつけたトウネン。オーストラリア北西部で標識された個体と推測。
黄色いフラッグをつけたトウネン。オーストラリア北西部で標識された個体と推測。
佐賀市 シギ、チドリの群れのすぐ向こうで、旅客機が佐賀空港に着陸しようとしている。
シギ、チドリの群れのすぐ向こうで、旅客機が佐賀空港に着陸しようとしている。
佐賀市 ツクシガモ。この二羽以外にも、沖にたくさん浮いていた。
ツクシガモ。この二羽以外にも、沖にたくさん浮いていた。
佐賀市 ツクシガモ(中央)と、シギたちの大きさ比べ。
ツクシガモ(中央)と、シギたちの大きさ比べ。
佐賀市 クロツラヘラサギの群れ。奥にいるのはダイサギ。
クロツラヘラサギの群れ。奥にいるのはダイサギ。
佐賀市 長靴を洗って泥を落とす。
長靴を洗って泥を落とす。

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