活動データ
タイム
04:52
距離
6.1km
のぼり
464m
くだり
461m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る坊ノ岬灯台古道ルート 坊ノ岬灯台は大正11年に建設され終戦直前に爆撃で破壊されたひと時はあるものの昭和40年代に無人化されるまでは灯台守により航海を守る灯がともされ続けてきた。 それが昭和40年代に牧場ができ林道が整備されて灯台守が歩いた古道は廃道となり忘れ去られていた。 その古道を探索して灯台建設100年目の昨年ルートを復活の為整備。 鹿児島県南さつま市坊津町坊の浜菖蒲谷(ソッダン)の一番上の家の裏の藪の中に入ると直ぐに古道になり、牧場時代のフェンス跡の林の中を600m歩くと林道に出る。 しばらく林道を歩くと旧岬牧場管理事務所の手前のカーブミラーから古道に再度入りロープのついた急斜面を登ると明確な古道が現れる。 緩やかな道を下り少し登り返すと地形図では112mピークのカゴセ山に到着。 そこの南面の藪を切り開くと東シナ海が広がり左側には坊ノ岬灯台。眼下には坊津の奇岩(高立神)岩がそびえる。 この112mピークは古老や漁師に聞いても明確な山の名前はないようだが地元の人たちを案内した時、眼下の岩がカゴセというので(籠瀬山:カゴセヤマ)でいいのではとの意見が多数。 この展望スポットから見える岩と海の景色を見てもらうために古道に少し修正を加えてピークを回るルートとした。 そして尾根伝を下りきると(グン沢)と呼ばれる場所出る。 絶壁の尾根伝いに登る(ヘコハチ山)を越えて現在の灯台に駒走浜から向かう登山道と合流する。 そこから坊ノ岬灯台に向かいその手前の96.8mピーク(坊ノ岬山)に立ち寄る。急な登りであるがロープを付けて安全に登れるようにした。 ここからは東には海越しに開聞岳。南には坊ノ岬灯台と三島村の竹島、薩摩硫黄島、黒島が並びその先には屋久島と種子島も見える。 そしてゴールは坊ノ岬灯台。 戦艦大和もこの岬前を通過し西に向かい西南西230㎞先で戦い、沈んでいる(この戦いの正式名称は坊ノ岬沖海戦) 復路は、古道ルートを使わず駒走浜に下り、そこから林道を2Km程戻ると坊の浜に戻る看板が出てくる。 そこから600mで坊の浜菖蒲谷の登山口に戻る。 この古道を復活整備するにあたり登山口の菖蒲谷(ソッダン)の住人にヒアリングしたところ、「とんでもない藪で行くことはできない」と言われた。しかし住民の多くが古道に沢山の思い出があり熱く語ってくれた。さらにこの灯台を管理する海上保安庁の関係者からも何とか復活させてほしいとの言葉が寄せられた。 ルートが確定した段階で地元の有志に古道を復活するための整備登山を案内したところ5名の男性が参加してくれた。 何より登山口の住人や関係者が声援で送ってくれたことには驚いた。 今回、最終段階の整備として更に数ヶ所ロープを設置できたのでルート公開としたい。 早速、うわさを聞き付けた多くの人から問い合わせが来ている。 このルートは坊津アルプス、今岳・長者山と共に(坊ノ岬古道)として皆さんに楽しんでいただきたい。 4月16日の地元有志5人で行った整備登山の時のレポートも合わせてご覧下さい。
メンバー
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