息子と立山に登った話

ケーブルカーの始発(６：００)で登りました。私も息子もケーブルカーに 初乗車。なんだか日本ではないみたいな雰囲気に胸がときめきました。 ほんの７分間ですが、非日常の感覚を満喫できました。 その後、美女平で高原バスに乗り換えて、室堂を目指します。 サルの群れが道を占拠していましたが、バスの運転手もサルも 轢かないようにちゃんと気を付けているんですよね、流石。 そして、早起きが効いたのか、息子はバスの中で爆睡してました。 室堂には７時過ぎに到着。少し体を順応させつつ、トイレや不足品の 追加購入をしました。春に雪の大谷を見にバスツアーでも来ましたので、 室堂内は大体わかります。 遊歩道のような登山道を少しゆっくり目のペースで歩きました。 2400mなんでまぁ高山病はないだろうと思いましたが、一の越以降は 高度の上がり方がすごいので、少しでも高地順応するために、 息が上がらない、散歩程度のペースを保ちました。途中、息子が どの山に登るの？と聞いてきたので、目の前の雄山を指差して「あそこ」と 答えたら、絶句してました。確かにしたから見るととんでもない角度に 見えますからね。 途中雪渓を見つけたり、休憩の時に道行く人と話したりとなんだか ハイキング気分♪息子もテンションが高いまま、一の越に到着。 一の越では長めの休憩を取ることにしました。まずは、服装変更。 一の越まで来たら、途端に風が出てきて、重ね着しないと体温をキープ 出来ません。厚めのジャンパーにカッパを着込みました。 そしてここからは急斜面になるのでストックを収納し、四つん這いに近い スタイルで登っていきました。空気も薄くなってきて、角度もかなりあるので 結構ペースダウンしてきました。でも今日の息子はあんまりへばらずについて きてくれます。 10時前に雄山頂上に到着。頂上は結構な風が吹いていて、写真を撮るにも バタバタしてて大変でした。御祈祷も済ませ、お守りを購入したりして、 過ごしました。たくさんの人がご飯を食べていたり、写真を撮っていたりと 賑わってました。時計を見ると、まだ余裕っぽい。なら少しだけ足を伸ばして 大汝山まで行くことにしました。 大汝山にも休憩所があるし、そこで早めのお昼にしようということで祈祷所の 脇の道を突き進みました。 先ほどの急な登りに比べれば高度はほとんど変わらず、疲れずに20分程度で 到着しました。こっちに来る人は結構少ないんですね。ましてや小学生とも なると結構な希少な存在だったみたいです。すれ違う色んな人に励まされて 息子も元気に行進していました。 大汝山には10時半過ぎに到着しました。山頂で記念撮影をしようと順番を 並びましたが、すんごい先っちょに上らないといけないんですね。 息子を持ち上げてから、何とか私もよじ登り、看板持って記念撮影。 ちょうど雲が晴れていい感じのバックに撮影することができました。 そのまま大汝山の休憩所の前の石で昼食にしました。カップラーメンと 立山サンダーバードでゲットしてきた謎のおにぎり＆カツサンド。 でも山小屋で食べるカップラーメンは本当においしい。息子もそれを 知っているから山に来る時にはカップラーメン選びに余念がありません。 お腹も満たされたのでこの後の予定を息子と相談しました。 息子は頂上も達成したし、ラーメンも食ったから来た道を戻って早く 帰りたいと言っていましたが、ここまで順調なら富士ノ折立まで行けるのでは？ と欲が出た私。 でも息子は冷静でしたね。 「昨日お父さんの携帯で天気予報見たら、お昼から曇りになってたから、 多分お昼から天気が崩れると思う。だからこれ以上は深入りしないで帰り道に 向かうほうがいい」 ぐぬぬ、確かにそうだが・・・一理ある というわけでたまには息子の言うことも参考にしようということで雄山頂上、 一の越とサクサクと戻りました。一の越までの道のりは登りであれだけ 大変だったのに下りとなると、結構いい感じに下りていけました。 息子なんて鼻歌交じり。 一の越からは雷鳥沢へ抜けるルートから室堂を目指しました。このルート、 地図上でははっきりありますが、入口の分岐もわかりにくいし、なんてったって 道がわかりずらい。 途中、岩にスプレーで矢印が書いてありますが、とぎれとぎれで分かりにくい。 しかも道と呼ぶにはハードなコースでした。そして、このコースに来る人は ほぼ皆無とあって、前から2グループ、後ろから3グループ遭遇しましたが、 それ以外は息子を励ましながら進みました。 沢まで着くと、水音を聞きながら少しだけきれいな道を歩くことができました。 ここまで来たら、大丈夫と思ったのか、息子のテンションも上がっていました。 室堂には15時過ぎに到着。 二人で室堂ついてすぐしたのは肉まんを買うこと。おやつの時間だとお腹が 言っていました。無言でパクついて、あっという間に食べ終わりました。 バスの中は二人揃って熟睡しました。 今季二回目の3000mクラスの登山でしたが、やっぱり空気の薄い高山は 行動を考えながらしないといけませんね。でも息子と濃厚な時間を過ごすことが できました。