活動データ
タイム
04:34
距離
7.0km
のぼり
546m
くだり
558m
活動詳細
すべて見る前回の日立アルプス登山で日立鉱山の歴史を追うなか、山中に分け入り銅を最初に見つけた人々の軌跡を追体験したくなりまして、国内初の自然銅が見つかった和銅遺跡のある蓑山に行ってきました。 ■聖神社から和銅採掘露天掘跡へ 和銅黒谷駅、聖神社、和銅採掘露天掘跡と、和同開珎のモニュメントがお出迎え。露天掘り跡のすぐ横には出牛-黒谷断層が走り、まさに蓑山含む外秩父山地が隆起していった現場。自然銅は断層崖に露出していたんでしょうか。 当時の鉱石ハンター(山師、修験者)は、大陸から伝わった秘伝(山肌の質や色、川水の色、植生などから鉱床を見つける)を元に、山野を巡っていたんでしょうね。 良質な自然銅は見つかったものの、鉱床としては小さく、さらには精錬する技術も乏しかったため、鉱山としては尻すぼみとなりました。せっかく国内初の銅で和同開珎を作り、奈良の大仏を鋳込むために大量の銅を使う大イベントをこなしたものの、その後長い間、銅は銅銭などの形で中国からの輸入に頼ることになるんですね。 ■祝山と和銅山 YAMAP地図では山頂マークはあるものの、コースは未記載だった祝山と和銅山。滑りやすい斜面の先にありましたが、両山頂とも眺望のないちょっと寂しい処でした。銅が見つかって言祝ぎ、タガネを叩いて嬉々として銅を掘り出そうとした人々の風景をその場に重ねて妄想しつつ、蓑山に向かいました。 ■蓑山 外秩父山系の中でも独立峰っぽくて穏やかな山容は、蓑笠のよう。秩父の最初の国司が国見をした際に、松の木に蓑笠を掛けて言祝いだとか、国司が美濃の人だったとか。 春の桜、梅雨のアジサイなどで有名らしいですね。今回はタイミング逃しましたが、美の山公園としてよく整備された優しい丘陵でした。 今日は曇り気味で、秩父や奥秩父の山々は見られませんでしたが、秩父地方は山だけでなく地質や神社仏閣や地元に根付いた信仰など見どころ沢山なので、また今度。
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