活動データ
タイム
05:38
距離
8.1km
のぼり
1026m
くだり
1024m
活動詳細
すべて見る(タイトルから続く…)…歩くなんて想像もしていなかった… もし東に目一杯遠征するとして、甲信地方にひしめく日本百名山とかなら行こうと思うかもしれない。ただ丹沢という山域は…西日本在住民からすれば(いや、私個人としては…かな?)、関東ハイカーの近郊登山の聖地というイメージ。よそ者を受け入れないというか…標高は低いけど敷居は高い、みたいな…(^_^;) 全く自分が丹沢を歩くイメージが想像できなかった。 そんな中、大山という山は少し印象が違った。 落語の「大山詣り」でも有名だし、いい意味で少々観光地化されている部分もあって…門戸が広いというか、敷居が低いというか… 今回のGW遠征…初日に金時山を登ったあと、2日めをどうするか?こんなにいいチャンスがあるんだったら大山に登ってみよう!江戸っ子じゃないけど、浪花っ子だって大山詣りをしてみたい!そんな気持ちで2日めの目標を大山にしたわけです。 大山が最も輝くのは新緑の季節!いつぞやTVで見た。まさに最高のタイミングで大山を訪れることができるわけです!こんなに嬉しいことはない(^-^) 駐車場は大山ケーブル駅に最も近い市営大山第二駐車場。晴れの休日には早朝に満車となるハードルの高い駐車場です。だけど大丈夫!なにせ前日の夜に入ってますから!(^^) 5/4、おはよーございます( ´ ▽ ` )ノ朝です! 4時に目覚ましをかけて、ぐずぐずしてから起きて、もそもそと朝食をとって、だらだら準備をして…その間にも次々と車が入って来る。そして6時頃には満車。とんでもない駐車場やな…(^_^;) 天気は快晴!気温は14℃。前日と違って寒くはない。 いい山歩きになる気しかしないな。6:10、出発です! まずは大山ケーブル駅を目指して阿夫利神社の門前町、こま参道を進みます。参道の両側にはたくさんのお店が立ち並びますが、早朝ゆえにまだ静かなものです。嵐の前の静けさと言うのでしょうか? 大山ケーブル駅を過ぎると道は二つに分かれます。右は男坂、左は女坂。大山寺にも寄りたいし、上りは女坂を選択します。 ひたすら石段を登ることになりますが、まだ朝で涼しいですし、この女坂には七不思議と言われるものがあって、それらを一つ一つ眺めながら歩けば、それほど苦になることもありません。 出発してからおよそ35分、大山寺に到着です(^^) 密教系の山岳寺院で、大山信仰の中心地として栄えた歴史あるお寺です。本尊は不動明王。開基は良弁と伝えられる。…良弁!奈良東大寺の初代別当ですよ!まさか大山で良弁の名前を聞くなんて!関西在住古代史ヲタクとしては嬉しい限りです)^o^( 本堂の右奥からまだまだ女坂は続きます。 もうほぼほぼ石段です。ひたすら石段を登り続ける。こういう時、自分が階段好きで本当にヨカッタと思う…いや、違うか?好きではないな。正しくは嫌いじゃない、かな?あまり苦になることはありません。キツいかキツくないかと問われれば…キツいに決まってんだろ〜!(>_<) 大山寺からおよそ20分で阿夫利神社下社の下の売店のある広場に到着。白い石畳みと鮮やかな新緑の緑が眩しいっ!(*'▽'*)新緑の奥には壁のような石段…(~_~;) 大山寺からおよそ25分、出発してからおよそ1時間、阿夫利神社下社に到着です*\(^o^)/* 広くてキレイな神社ですねー!御祭神はオオヤマツミノカミ。山の神様ですから、しっかりお参りしておきましょう! しかしこのオオヤマツミは明治以降の祭神。元々阿夫利神社の阿夫利は雨降であり、水を司る神祀りが行われていたと考えられる。現在でも大雷神、高龗神が祀られているのはその名残か?さらに古くは石尊大権現と呼ばれた、山頂の巨石を祀っていたとも。 つまり大山は古代より磐座信仰、山岳信仰の聖地であり、それがその後の阿夫利神社、大山寺に繋がっていったんでしょうね。 この下社からの展望は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得したほど素晴らしいもの。楽しみにしていたんですが…あかんっ!めちゃめちゃ霞んどる!(>_<)江ノ島が見えるらしいんですが、もうどこが街でどこが海かわからんくらいボヤボヤのボケボケ… 天気は快晴なのに空気がこれじゃどーにもならん。仕方ない…こんな日もあります(ー ー;) 本殿の左奥から本坂に入り山頂を目指す。ここが一丁目で、山頂は二十八丁目になります。ここからも強烈な石段を登ることになる。 石段を登り切っても急坂は終わらない。露岩の多い急坂をひたすら登り続ける。しかしこの手の道は好きなタイプ。この感じが続くなら、少しくらい距離が長くても傾斜がキツくても行けるかな?なんて思いながら黙々と歩く。 それに見どころも多く飽きることもない。 夫婦杉を過ぎるとヤマルリソウが多く見られる。ちょうど半分の十四丁目辺りにはぼたん岩と呼ばれる球状の岩が散在しています。粒子の揃った塊状の砂岩質の岩が風化することでできるそうです。 ゴリゴリの岩場の急坂にはマンネングサの仲間が可憐な花をたくさん咲かせている。ヒメレンゲのようですが、ヒメレンゲはもっと湿気のある水場の近くなんかに咲くんですよねー。なんだろ? 十五丁目には天狗の鼻突き岩。十六丁目には追分の碑。この辺りからはいかにも大山らしい木道や木階段が見られるようになる。 二十丁目は富士見台。富士山が望める展望スポットなんですが、今日は全くダメですねー。霞が酷くて全く何も見えません。残念! ミヤマキンバイがたくさん咲いています。可憐な黄色い花が登山道を彩ります(^^) 二十六丁目を越えて最後の階段をひと登り!下社からおよそ1時間35分、出発してからおよそ2時間40分、8:50無事大山山頂に到着です!*\(^o^)/* 山頂には阿夫利神社の大山頂上本社があります。まずは奥の院で登頂報告と下山の安全を祈願。 山頂はかなり広く整備されており、休憩場所には事欠きません。しかし人が多い!昨日に引き続き、まだ9時前やで!?大山の人気の高さを実感します。 展望も大山の魅力の一つなんですが…これはもう今日はどーしょーもない。大体土地勘ないし、霞みすぎやし…スカイツリーが見えたりするんですよね、たしか。 少し休憩して富士山が見えるという山頂の裏側に回り込む。…やっぱ、あかんか!何をどうしたって見えないものは見えません。そのかわり丹沢の名峰がズラッと頂を並べているのを眺めることができました。今までTVやネットでしか見たことがなかった丹沢山や塔ノ岳が目の前です。不思議な心持ちになります。 9:25、下山開始。下山は見晴台経由です。 この下山路はほとんどの区間が木道や階段で整備されています。下り一辺倒ですが難しいところも危険なところも全くありません。時折り展望もあって気持ちよく歩くことができます。 山頂からおよそ50分、見晴台に到着(^^) 広くなった通路の片側にベンチとテーブルがずらーっと並んでいます。見晴台という割には、それほど見晴らしはよくない(^_^;)北東方向かな?が少し見える程度です。 炎天下は少し辛いほどの気温なので、一番奥の東屋で休憩することにします。涼しい風が吹き抜けて気持ちがいい!(^^) 青い空、輝く新緑…あぁ、いい山だなぁ… 5分ほど休憩して再出発。 見晴台から下社までも登山道は完璧に整備されている。この区間なら一般観光客がスニーカーで訪れても安全に歩けそうです。実際小さなお子さん連れのご家族なんかも多く来られています。 この辺りは本当に新緑が美しい!そう言えば5月ですね。今年もメイグリーンの季節がやってきました*\(^o^)/*新緑の緑は生命力の色!新しい命の色が鮮やかに山を彩る最高の季節です☆ 新緑を楽しみながらのんびりと歩く。 見晴台からおよそ30分、下社の下の売店の広場に到着です! 一般参拝者にハイカーも混ざって大賑わいです!(^^) ここで今日の大事なミッション!題して「ルーメソ」の謎を解け! まあ関東の方は何を今さらって感じなんでしょうが(^_^;)西日本の方にはあまり馴染みがないでしょうからね。 大山の名物の一つといえば、下社にある「さくらや」さんにかかった「ルーメソ」の暖簾。この「ルーメソ」、これは一体何なんだ?と瞬く間にSNSで話題となり、今ではすっかり大山の名物「ルーメソ」として定着したそうです。 これ、画像を加工すれば答えは簡単。画像を反転させてから90度左に倒せば…「ラーメン」! おそらく縦に読むべき「ラーメン」の"幟"を"暖簾"代わりに横に張った。しかもそれが裏返しだったために、見事に「ルーメソ」となったのでしょう。 せっかくなので記念にルーメソをいただくことにしましょう。山菜ルーメソをいただきます。うん、普通のラーメン。美味しいですよ(^^) ルーメソ休憩を終えて、あとは駐車場に戻るだけ。下りは男坂を利用します。 しかしこの男坂がスゴい!エゲツない急な階段がひたすら続く。女坂と違って直降ルートですね!これはさすがに上りには使えないなぁ。厳し過ぎる。 下り切ると大山ケーブル駅ですが、とんでもないことになってます!駅のホームはおろか、駅の外、チケット売り場の外まで人が溢れ出しています!ヤバいよ、ヤバいよ!(>_<)これ、ケーブル乗るの何時間待ち? こま参道も賑やかです。多くの方が買い物を楽しまれています。こういう風景は見てるだけで幸せな気分になりますね(^^) 下社からおよそ40分、山頂からはおよそ2時間25分、ルーメソ休憩を省けば2時間5分、11:50無事に駐車場に戻ってきました。安定の満車です!それでもひっきりなしに車がやって来る。もう無理だってば(^_^;) まずは先に大山の総括を… 初めての丹沢…大山は優しかったですね。とても温かく迎え入れてくれたような気がします。 歴史と信仰の山…古来より多くの人々に愛され崇敬されてきた大山…その素晴らしさの一端を感じることができたのはとても大切な経験になりました。 展望はちょっと残念でしたが、鮮やかなメイグリーンを満喫することもできましたし、何よりも今まで想像もしてなかった丹沢の一座を歩くことができたのは、これからの山歩き人生にとっての大事な一歩になったと感じています。 機会があれば眺めた山々も歩いてみたいですね!それこそ敷居が高いな…(^_^;) それでは今日の下山即温泉! 鶴巻温泉・弘法の里湯に伺いました。大山からは車移動で20分ほどです。 ところが大山から近いということもあって、ハイカーが大挙押し寄せる状況!ま、私もその一人なんですけどね(^_^;) なんとか駐車場に車を入れ、脱衣所のロッカーも残り2つのうちの一つを確保。芋洗いの温泉で2日間の疲れを癒す。ここでも大山の人気を痛感した次第です。 そして今日の地元ラーメンは伊勢原市のラーメン研究所ドレファラシド。味噌ラーメンのお店です。 定番味噌ラーメンの「ゴールド」に炙りチャーシューを1枚追加して麺大盛りでいただく。 味噌の主張は強いですが、味噌のコクと塩味と甘みのバランスがいい。味噌しか感じない味噌ラーメンも多いがスープの深さも感じます。炒め野菜もシャキシャキでたっぷりだし、炙りチャーシューも美味。美味しくいただきました。 それより店名が気になりますね?「ミ」と「ソ」は器の中にある…ってことかな?ごちそーさまでした(^-^)/ さあ、これにてGW神奈川遠征も無事に終了です。しかし家に帰るまでが登山!万全を期して仮眠をとって翌日大阪に戻ることにします。 とりあえず東名高速に乗って、渋滞が発生していればその手前で車中泊して、翌朝早い時間に移動する予定です。 快調に東名から新東名を走る。この辺りは3車線120km/h区間なので快適です。浜松辺りで渋滞が少し発生しているようなので、その手前、遠州森町PAに入り車中泊。 翌朝、夜明け前に起床して5:30に出発。8:30に無事帰宅。静岡から自宅まで3時間で移動できるんですね!新東名+新名神ありがとー!って感じです(^^) GW特別企画・神奈川遠征2DAYS…天気に恵まれ、2日間に渡り素晴らしい山歩きを楽しむことができました。 金時山ではこれ以上ない美しい富士山を堪能できた。大山では深い歴史と信仰、そして鮮やかなメイグリーンを満喫した。 また山行の幅が広がり、嬉しい悩みが増えそうです(^^) そうそう、元々はGWに3連休がとれたら九州遠征!ってのが定番だったんですね。結局登山日の九州の天気が良くないということで、真逆の関東遠征となったわけですが、九州の山にもやっぱり行きたい! 山は逃げません。次の機会には必ず! 次の山旅はお盆かな…?3連休になればいいな。そうなったら北アルプスやね(^^) でももしそうならなかったとしても、全国の山が私を待っている!そんな気持ちで次の山旅に向かおうと思います。 あー、楽しみ、楽しみ!(^-^)
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