矢筈岳 矢筈ラプソディ マルチピッチクライミング

2023.05.02(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 23
休憩時間
9 時間 21
距離
5.7 km
のぼり / くだり
1128 / 744 m
1 44
27

活動詳細

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前日の白亜スラブに続き、この日は矢筈岳の矢筈ラプソディ。矢筈岳の中央を走るラインは素晴らしい。どのピッチも変化に富んでいて飽きません。それどころがクセがあると思えるほど(笑)1ピッチ目で、ホールドの剥離でフォールしたので、オンサイトとは行きませんでしたが、気を取り直して、オールリードで完登できました。 矢筈岳は、比叡山をクライミングしながら、いつも思っていました。網の瀬川を挟んで見える異様な威圧感の矢筈岳。なぜ、比叡山に多くのクライミングルートがあるのに、矢筈岳にはないのか。疑問をいだいていました。理由は、たぶん、アプローチがす少し悪いだけかな(笑)なぜなら、比叡山の取付きは、大半が徒歩5分圏内。長くても20分くらいだから。矢筈岳は1時間以上かかるので。個人的にには2時間でも近いと思うけど! 4時半から歩き始めましたが、いろいろと催すことがありまして。。。。取付きについたのは6時半過ぎ。登攀は7時開始でした。登攀終了は午後3時。 ※マスターでのオンサイトにこだわりのある方は、以下の記載は読まないでください。 矢筈ラプソディ 全9ピッチ 240m ボルト数はトポ及び実際の数です。かなりミニマムです。 1P 25m 5.11b ボルト数は6 出だしの2ピン目を乗っこすまでが核心。ザックを背負ったまま行こうと思いましたが、無理そうなので、ザックを担がずにオンサイトチャレンジ。カンテに窪んだカチがあるので、それを利用して、右手はピンチ持ち。左手は薄カチ。カンテの少し外側に斜めのフットホールドがあるので、それに乗り込み、ハング下の縦ガバカチをガストンで取ろうとしましたが、右足のホールドがごっそり抜け落ちました(笑)何がおこったかわからないフォール😿ムーブを再考して、再チャレンジ。足が悪くなったので気持ち悪かったのですが、右手左手は、当初と同じホールドで、足はスメアで身体を壁に寄せて、右手で縦ガバを取りました。そのあとは、1ピン目の近くの水平カチに右足をのせて、左手をハングのリップを取るがガバではない(笑)右手もリップに。身体が剥がされそうになるが堪える。ここで落ちたら顔面からフェイスに落ちるかも(笑)堪えたら、カンテ側がガバなので、それをもって、2ピン目をクリップ。そのあと、もう1手、カンテ上のガバをとって、先ほどの両手をとっていたリップの棚に足を上げられば核心部は終了。ガバが少し遠いので、躊躇するかもしれません。3ピン目の下あたりで、両手を離せて休めるので、そこで、カムをセットして、ザックを引き上げました。終了点手前のクラックもサムロックが使えないと悪目です。ジャミング紳士氏のグレードは11aでしたが、トポ通り11bで良いと思います。 2P 30m  5.11a ボルト数は8 このピッチはルート取りが難しいです。ルートファインディングのセンスを問われるルートです。1ピッチ目より、気の抜けないルートで、かなり痺れました。オンサイトだとグレード以上に難しく感じるルートだと思います。2ピン目で登る方向を間違えると、行き詰まります。終了点から3ピン目あたりから核心で、ルート取りのセンスが問われると思います。ボルト数は多めですが、それでもランナウトしていますので、緊張します。体感も5.11aです。ジャミング紳士氏11a。 3P 25m 10b ボルト数は7 フィックスで上がったあとに右側の砂っぽいテラスに乗り込んでから左にトラバース。トラバースの出だしが少し悪目です。トラバース後、左のテラスに出たら直上ではなく、カンテを左に回りこんでから直上です。カンテの左側にボルトがあります。テラスのボルトから直上すると、ボルトがないのでヤバいです。体感は10a/bくらい。ジャミング紳士氏は10aをつけています。 4P 40m 10a ボルト数は3 巨大なダブルフレークです。ナチプロをセットしますが、レイバックだとかなりしんどいし、セットも難しい。4箇所くらいしかセットせずに登りきりました。しんどい(笑)ランナウトがヤバすぎ(笑)このピッチは、比叡山側からみた、矢筈の中央ラインのど真ん中なので、ハイライトです。体感は10b。ジャミング紳士氏も10b。フレークが1つだけなら10aでも良いかもですが、2つはしんどい。 5P 10m 10b ボルト数は5 土下座ムーブが必要らしいハング直下の狭い棚に乗り込んでから右にトラバースですが、出だしがめちゃくちゃ悪い。出だしに1ピンがあり、そこからランナウトして左上。ハングに行き着いたところで2ピン目。棚への乗越にかなり迷いましたが、棚の上にある3ピン目をクリップして、ロープの流れを気にして、2ピン目をはずして、3ピン目の近くのカチをマッチしてから、両足をぶらっとさせて、右足を棚の上にのせて、棚に乗り込みました。ボルダームーヴです。土下座無しに、あとはカニカニで右へトラバース。ザックは荷揚げがなくても登れました。体感は10c。ジャミング紳士氏も10c 6P 25m 10b ボルト数1 ランナウトしまくりです。左上クラックにナチプロをとりますが、微妙です。しかも濡れています。難しくはないですが、気持ち悪い。乗越が核心ですが、どガバがあるので簡単です。体感は10a。ジャミング紳士氏も10a。 7p 25m 10b ボルト数は3 かなり悪く感じました。疲労感もあるのか、左上する階段上のフェイスの出口からクラック部分で、バテました。ただ、クラック部分でレストできます。体感は10c。ジャミング紳士氏も10c。 8P 20m 10b ボルト数は4 出だしはリーチがあればそれほどでもないが、悪目です。トラバースも垂壁側のカチを持ちながらトラバースしたいが、剥がれそうで、カチだけに頼ってのトラバースができないので難しく感じます。体感10b。ジャミング紳士も10b 9P 40m 10b ボルト数は9 カチを繋ぐルートですが、カチが遠い。疲労感があると、かなりしんどく感じます。少し欠けてる感じもしました。体感は10b/c。ジャミング紳士は10b。 アプローチは赤テープもあるので、迷うことはないと思います。トポも親切に解説されているのでわかりやすいです。このルートは、トラバースやトリッキーなムーブもあるので、飽きさせない、登りごたえのあるルートでした。ミニマムボルトなので、フリーでしか登れない敷居の高さはありますが、フリーのマルチピッチの高みを目指すなら、良い目標になると思います。 ルートが自然に帰らないように、どんどんチャレンジしてほしいです。ちなみにビバークは7ピッチ目あたりでできそうな場所がありました。 クラックでナチプロを使用しますが、トラッドの登りはほとんどなしです。ハンドジャムは使いますが、テーピングやクラックグローブはなくても問題なしです。

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