禁断の果実と邪気払い 沓掛山・久住山

2023.04.27(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 20
休憩時間
1 時間 3
距離
8.9 km
のぼり / くだり
635 / 635 m

活動詳細

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前々週は今年初の痛風発症で登れず、前週は土日に鹿児島出張…で今週末は熊本に墓参りなのでなんと3週間も山に入れない。これはいけない…禁断症状が出てきたし、どうも邪気に覆われている嫌な感じがする。大型連休に泊りがけで、九州で一番怖い大崩山に三度目のアタックを予定しているが、予報は雨。唯一降らないのは初日の3日だけなので計画を練り直さないと。とにかく下手をすれば、連休も登れない可能性もある。  そこで、今までやったことがない平日山行を考えた。これまで平日には登ったことがない禁断の果実。また、邪気払いもしないと。前日に登ろうかとも思ったが、雨上がりで風が強いし、足元も悪い。なので、作業を前倒しして何とか終わらせた。近場の山も脳裏をよぎったが、やはり久住にしよう。  当日。一度2時ごろ目が覚めた。4時に出発して少しでもお金を節約しようと下道で行く予定だった。ところが2度寝に失敗し、目が覚めたのは5時すぎ。大慌てで準備。福岡には2時から3時ごろには帰ってきたいので、逆算するとやはり高速を使うしかない。  天気はよさそうだ。風もない。7時に牧ノ戸に到着。第1駐車場に停められたが、結構登っている人が多いようだ。ご来光の人も多いだろう。  登っているとふと下界のことが頭に浮かんでしまう。慌てて「六根清浄」を唱える。修行したわけではないが、不思議と落ち着く。仏教用語で、人間の六つの感覚器官(眼・耳・鼻・舌・身・意)を修行によって欲や煩悩、迷いから断ち切り、心身を清らかにする不思議な言葉だ。  天気は最高。三俣の向こうに由布の双耳峰がきれいに見える。沓掛の展望所では阿蘇五岳も。人はさすがに少ない。初老(失礼)のソロの方を3,4人ほど抜かせていただき、一気に避難小屋を目指す。避難小屋手前で熊本から来た女性と立ち話。週1で登っている「現役」山ガールさんは山が好きで好きでたまらなさそう。前回登った坊がつる~三俣南峰の直登が大好きだという。この子の「好山病」は重篤だ(笑)「今度は彼氏と登ったら?」と下界ではセクハラ発言?「探さないと」とニコニコ。「オッサンが山彼になるばい」とは口に出さなかった。せいぜい、山に付き合う老犬役だろう。  避難小屋前で一息ついて、主峰の久住を目指す。今日は風向きのせいなのか硫黄のにおいが強め。平日登山の良さは、人が少ないこと。静かな山を存分に味わえる。  頂上到着。阿蘇はもちろん、祖母山系の山並みも美しい。遠くには雲仙普賢岳も。しばらく景色を楽しんでいると、若い人が登ってきた。聞くと、名古屋から車で来て、昨日は由布岳に登ったそうだ。今夜は坊がつるにテント泊する予定。アルプスにはしょっちゅう登っているようで、名古屋はアルプスに近いから羨ましい。由布の西峰の鎖場の怖さはジャンダルム並みだという。ジャンダルム挑戦してみるか。天狗ヶ城、中岳、稲星、白口経由で坊がつるに下りるというのでコースを教えた。  稲星、中岳に寄ろうかと思ったが、時間を逆算すると下山は2時過ぎになりそうなのでそのまま下りることにした。少し早いが避難小屋前で山飯。シーズンの休日にはここは満杯状態になるが、今日はオッサン1人の贅沢。すると、ヘリが飛んできた。何だろう?撮影か?そのまま飛び去るかと思ったら戻ってきた。おいおい、墜落するのか。一瞬身構えたが、しばらくホバリングして飛び去った。西千里方面から爆音がずっと聞こえている。  山飯食べて西千里に出ると、ロープで人を吊り上げていた。なるほど。救助訓練か。ご苦労様です。20年ほど前に久住分かれ付近で足を痛めた女性をヘリから救助しているのを目の当たりにしたことがある。なるべくお世話にならない方がいいが、こういう存在があるのは心強い。  無事に下山。2時半に帰宅してメールで仕事のやり取り。平日山行も選択肢の一つになりそうだ。  令和5年の山行はこれで15回目。ピーク数は25(重複なし)。  

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