活動データ
タイム
06:51
距離
3.5km
のぼり
638m
くだり
649m
活動詳細
すべて見る※奥穂〜北穂間と、大キレット(飛騨泣き)の様子を360度VR映像で撮影して公開してます! よかったら下部のリンクからどうぞ。 ■1日目:https://yamap.co.jp/activity/2365761 4時半、モソモソ起床すると外は雨。もともと松本観光のつもりだったぐらいのメンタルなので、下りる気70%ぐらいで様子見朝食。昨晩宴会したメンズたちも朝食を済ませ合流、コーヒーをご馳走になります。エアロプレス、初めて知ったのですが今度買いたいぐらい良いです。大胸筋が鍛えられるメリットあり。 そうこうするうち気がつけば雨が止み、窓の外には晴れ間が。これは…大キレット、ゴーサイン出た? 遅くなったので槍ヶ岳山荘まで行けるかわかりませんが、とにかく出発してみることに。重太郎新道に下るというメンズパーティとはここでお別れ。涸沢岳から手を振ります。 涸沢岳からはクサリが連続する怒涛の下り。濡れた岩に若干ビビりますが、クサリ&要所でのセルフビレイの安心感が勝ります。ハーネス持ってきてよかった。 ちょっと登り返して涸沢槍。ここからの下りもクサリの急降下。濡れてるけど岩のグリップは良好。 実は前日涸沢槍付近で滑落事故があったそうで、先ほどのメンズや南岳小屋で一緒になった方々は、その収容作業を目撃したそうです。亡くなった方のご冥福を祈るとともに、気を引き締めます。 涸沢槍を下りるとしばし平穏な道(とはいえ左右絶壁なので要注意)、そして最低コルを過ぎると昨年恐ろしくてしょうがなかった滝谷ドーム側のトラバースが始まります。 奥穂~北穂間は、人によっては大キレットより難しいと言われています。その理由は、クサリなどが最低限しか設置されていないことと浮石が多いこと、そしてこの飛騨側、滝谷の半端ない高度感があると思います。 涸沢槍と涸沢岳の鎖場が難所と言われていますが、個人的にはやっぱり北穂寄りの滝谷上部の通過が怖いですね。気を抜いた瞬間即滑落からの生還率は限りなくゼロに近い的な。切り立った登りなら集中もしますが、トラバースでふと訪れる緩み。それが怖いです。 が、修行の成果あってか昨年ほど怯えず通過できました。やっぱりクライミングやバリエーションの経験って大きいな。ロープがある安心感に勝るものはありませんが、ハーネスつけると気が引き締まるよね、っていう師匠の言葉を思い出します。 北穂高小屋にそのまま泊まりたいぐらいですが我慢して、大キレットへ。ここからは初体験の道、慎重に。 北穂から行くといきなり飛騨泣き、長谷川ピークと難所が続きます。 飛騨泣きはどこじゃー、とドキドキしながら進むと、きた、垂直の鎖場が。でも思ったよりチョロいかも、とか言いつつ(ソロだと独り言で気を紛らわします)下りていくと、最後が短いけど下の見えない絶壁。でも覗き込むとステップがあり親切。表妙義の2段ルンゼに比べたら全然まし。それよりそこから対面の斜面に向かう一瞬のヤセ尾根が綱渡りっぽくて怖かった。 ダダ下りしてA沢のコル。長谷川ピークを目の前にいったん休憩。このあと南岳小屋でも一緒になるメンズ2人組にアンパン(北海道の美味しいやつ)をもらって元気ハツラツ。今回、いろんな方にいろんなものをご馳走になり大変感謝しております。予期せず物乞い山行になってしもた。 長谷川ピークまでの登りが、この3日間で一番緊張しました。予習では飛騨泣きがヤバそうだと思っていたのですが、こっちのほうが危ないんじゃなかろうか。落っこったら冥土行きなほっそい岩場をトラバースしたりまたいだり…。北上と南下だったら、自分の行った北上のほうが難しいって言いますけど、南下ルートでここを下るほうが嫌なかんじじゃないかな。 長谷川ピークに書いてあるHピークの文字を見たらヘンタイピークとしか読めなくなり、下を覗いたら凄まじい高度感。ここで笑いが止まらなくなってよくわかんないテンションに。ヘンタイは自分だ。 大キレット鞍部でしばし平和な道を噛みしめれば、またすぐ難所。ジリジリ岩場を詰めて、そろそろ南岳かしらんと思ったら、目の前に要塞が見えてきて目を疑いました。 垂直の岩場に21段5mと27段7.5mの二連のハシゴ。もう登りたくないよーとブツクサ呟きつつ、最後の絶壁をひとふんばり。 要塞を越えると途端に平和な光景が広がります。南岳小屋はもう目の前。 南岳小屋前で休んでいると先程のアンパンメンズと合流。さて、どうしようか。微妙な時間です。明日は雨の予報。できるだけ進んでおきたいです。でも今から槍ヶ岳山荘に行くと17時ぐらいになってしまうかも。かといって天狗原に降りて槍沢ロッヂに行くのは更に遠い。一番近い槍平小屋に下りるのはどうだろうと電話してみると、翌日雨で増水して滝谷が通れなくなる可能性が高いので、信州側に下りてくださいとのこと。 同様、なるべく早く下りたいというメンズたちとワヤワヤしていたら、小雨がパラついてきました。ここで南岳小屋泊決定。 アンパンを頂戴した彼らは翌日どうしても下りなきゃいけない用事があるそうで、槍沢ロッヂにこれから向かう旨電話していましたが、今から下りるのは無謀だと断られていました。 ここで予備日の大切さを痛感したのでちょっと書きます。他人事じゃないという意味でも。 自分は仕事がフリーランスということもあり、どうしても出社しなきゃという状況はないのですが、猫が留守番しているためあまり予備日を考慮したことはありませんでした。 が、昨年ジャンダルムを同行したひぃさんが今年大キレットを走破した際、予備日を設定していたので余裕をもって行動できたという話を事前に聞いていました。そこで猫のごはんを大量に置いて(万が一滑落して自分が帰らぬ人となる可能性も考慮)、1日ぐらい遅れても大丈夫なようにしてきました。 結果として予定通りに下山できましたが、今回これがかなり心の余裕に繋がったと思います。 南岳小屋でご一緒した方たちもみんな予備日を設定し、停滞覚悟の方もいました。長く縦走すればするほど好天続きとは限らないし、それぐらいの余裕があったほうが安全に登れるのだな、と実感した貴重な機会でもあったと思います。 ■3日目:https://yamap.co.jp/activity/2371303 ■食料メモ 朝:坦々スープ+餅、コーヒー 昼:行動食随時(スポーツようかん等) 夜:棒ラーメン
動画
活動の装備
- その他(Other)climbing technology galaxy
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)ウィメンズ プリムローズ
- プリムス(PRIMUS)イージークックNS・ソロセットM
- ソト(SOTO)マイクロレギュレーターストーブウインドマスター
- カリマー(karrimor)イントレピッド40 タイプ3
- スポルティバ(LA SPORTIVA)トラバースX4 MID GTX
- その他(Other)POINT6 HIKING PEAK LIGHT CREW
- ホグロフス(HAGLOFS)LIM III JACKET
- その他(Other)MOUNTAIN EQUIPMENT granite bottom
- パタゴニア(patagonia)キャプリーン・ミッドウェイト・ジップネック
- ファイントラック(finetrack)スキンメッシュロングスリーブ
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