活動データ
タイム
04:53
距離
7.6km
のぼり
785m
くだり
784m
活動詳細
すべて見る鈴鹿第二章・2023年春鈴鹿第2弾は、宮指路岳です!(^^) 鈴鹿第一章では、鈴鹿の名だたる名峰を巡り、鈴鹿の何たるかを感じること…それがテーマでした。そして第二章ではさらに鈴鹿を奥深く知り、経験と学びをいただく。これをテーマに、誰でもが知っているわけではないけど、少し鈴鹿に詳しい方なら知っている…そんな山々を巡りながら、更なる鈴鹿の魅力を掘り起こそうと考えています。 そんな第二章において、今回の宮指路岳と仙ヶ岳は主たる目的の一つ。 随分以前から…それこそ第一章をせっせと歩いている頃から、この宮指路岳と仙ヶ岳はストックしてありました。ただこの2座は第二章のメインテーマとして、機が熟すまで温存しておこう…そんなふうに考えていたのです。 2023年春、そんな宮指路岳にいよいよ登ります! この宮指路岳と仙ヶ岳は比較的近いすぐお隣同士の山。縦走路もありますし、1日で2座回ることも難しい山ではありません。ただ今回はもったいぶって宮指路岳1座のみ(^^) 私の場合、常に山行時間の問題を抱えてますし、できれば1座ずつじっくり楽しみたいのも本音。仙ヶ岳は今年の秋のよき日に改めて訪れたいと思っています。 起点は小岐須の集落から山に入る林道の終点にある駐車場。新名神鈴鹿スマートICからすぐ近くですが、お世辞にもアクセスがいいとは言えない(~_~;) 特に駐車場までのラスト3km、集落からキャンプ場を経て続く山道…これがめちゃ狭っ!(>_<) 片側は山の斜面、もう片側はガードレール…道幅はギリギリ車1台分。所々に待避所もありますが、狭い道で対向車と出くわしたら絶望的です。どちらかが死ぬ気でバックするしかありません。 幸い行きも帰りも対向車に出会うことはありませんでした。らっきー(^-^)v 5:45に到着して一番乗り(^^)駐車スペースはかなり広い。余裕で10台くらいは止めることができそうです。 夜明け直後で薄暗い…明るくなるまで少し待機して、6:20に出発です。 雲が少し多いけど、天気は回復傾向。きっと晴れると信じてます。気温は6℃。風が強くて寒いっ!(>_<) 上りはヤケギ谷コース。とことん沢を詰めて行きます。沢沿いの道なので、片側が深い谷の斜行が多いです。道幅が狭く、崩落している箇所もあるので要注意。 本流を離れ支流を遡る。沢を離れると斜面の傾斜は厳しくなりますが、道が九十九折なので特に難しくはありません。 急坂もありますが歩いていて楽しくなるようなルートです。どのような進路を取るか、どこに足を置くか…石、岩、木の根、あらゆる段差を利用しながら登って行く。沢もあるし、めっちゃ楽しい! 標高が上がると花崗岩が目立ち始めました。砂礫も多い。再び本流沿いに戻って、さらに沢を詰める。 いよいよ沢を離れると、稜線までは急斜面。乾いた花崗岩帯ではイワウチワやショウジョウバカマを見ることができました(^^) 東海展望という岩がひしめく展望地に立ち寄る。南側が開けてます。すぐ近くにお隣の仙ヶ岳。その東には野登山を眺めることができます。 稜線に乗ると北側も開けます。鈴鹿の名峰がズラリと並んでますね。鎌ヶ岳、御在所岳、雨乞岳… 最後は急坂をひと登り!出発してからおよそ2時間、8:20無事に宮指路岳山頂に到着です*\(^o^)/* しかし風が強い!めちゃ寒っ!春だというのに西高東低。冷たい北風が強く吹き抜けます。 山頂は意外と狭い。展望も少ないです。西側に綿向山が見えますね。すぐ北側に展望のよさそうな奇岩群があります。ちょっと行ってみましょう。 目立つ岩は馬乗り岩というらしいです。まさに馬のように跨るにはちょうどいい岩。ただ今日は風が強くて危険なので眺めるだけにしましょう(^_^;) 展望が素晴らしい!東方向以外はグルリと眺めることができます。 そして…とうとう見てしまった…本日最大の難所、「犬返しの険」を… 荒々しく続く花崗岩の急斜面。あかん、これはマジであかんヤツや(~_~;) 山頂に戻って一服。犬返しの険のことを考えると食欲も失せた…(^_^;)躊躇していても仕方ない!行くかっ! 山頂から小社峠に向かう道を進む。この道は仙ヶ岳への縦走路でもあります。 山頂からは急坂を一気に下る。鞍部まで下り切って、迫り来る岩場を見上げる…はぁぁ、こりゃエゲツないな…(ー ー;) 花崗岩の岩場と花崗岩砂礫のザレ場の急斜面。まずはザレ場を登って岩に取り付く… えっ!?風化してめっちゃ脆いやん!(>_<) 岩の表面がボロボロです。登ろうと思って手を掛けただけでボロボロと崩れる。足場も注意しないととても危険。 険峻な岩場まで来て立ち往生…ルートがわからん…(~_~;) こういう時は手頃な岩に登って、高い位置から俯瞰で周囲を眺めてみる。そうするとルートのきっかけを見つけられたりするもんです。これは愛媛の東赤石山で経験済み(^^) https://yamap.com/activities/18986320 岩によじ登る…ほら、あった!左上のザレ場の斜面にロープが見える。あそこが正規ルートやな?問題はロープ場までどう行くか? 岩を下りてルートを探す…わからん…岩場の右も左もザレ場の崖。掴まる場所も何もない。滑落必至やがな…(~_~;) もう一度岩に登る。この岩の上を進めるか?岩は切れぎれだし、幅が狭い。表面もかなり脆い。両サイドは目が眩むような崖…それに体を持っていかれそうなほど強く吹く風!行けるか!? それでも岩の方がザレ場の崖を横這いするよりマシ。四つん這いになって岩にしがみつきながら少しずつ進む… 乗り切ったぁ!なんとかロープ場にたどり着く。 後で調べてみると、もう少しマシなルートがちゃんとあるようですね。でも現場では全然わからなかった。久しぶりに緊張したなぁ!目一杯集中した。…で、疲れた(^_^;) しかし難所はまだまだ続きます。 ザレ場の斜面を登り切ったら、今度はザレ場の急坂下り。木もない、岩もない、何もない。ただ砂礫の斜面が広がるだけ。どーすんねん、これ!? よく見ると5mほどのスライディング跡がそこかしこに見える。これはザレ場サーフィンで行くしかないな(^_^;) バランスをとりながら足を踏ん張って、砂礫をザザーっと滑り降りる。まさにサーフィン!(^^) その後は展望のいい稜線を少し歩いて、小さなキレットを越えたら難所も終了。無事でヨカッタ。 後は小社峠に向かうだけ、なんですが…この区間が長くてキツい!(>_<)小さいですが、急な上り下りのアップダウンをいくつも越える。地味に体力を削られて行きます。 山頂からおよそ1時間10分、ようやく小社峠に辿り着きました。 仙ヶ岳はすぐ目の前!なんですが、それは秋のお楽しみということで、今日は小社峠から仙ヶ谷コースで下山します。 森の急斜面を一気に下る。こちらも谷筋です、道はすぐに沢沿いになる。 何度も何度も沢を渡りながら下って行く。沢渡りは京都・雲取山で鍛えたので、何の躊躇もありません! https://yamap.com/activities/20279617 小社峠からおよそ50分で林道に入る。後はのんびり林道歩き。林道歩きはおよそ35分。11:15、無事に駐車場に戻って来ました*\(^o^)/* 駐車場はほぼ満車。でも出会ったのはソロの方2名のみ。私はいつも出発が早いから、みなさん私の後を追って来てるのかもしれませんね。仙ヶ岳に行かれる方も多いでしょうし。 あっ!食事するの忘れてた!冷たい強風と難所の緊張でそれどころじゃなかったです。あー、お腹空いた! もうみなさんお分かりですね!入道ヶ岳エリア、利用したICが鈴鹿スマートということは…そう!津餃子に決まってるでしょ! 速攻で鈴鹿スマートPAに移動。今日はノーマルの醤油ラーメンと津餃子のセットです。 まずはラーメンをいただく。美味しい!(^^)スープ、美味しいな。かなり黒いです。醤油の風味も強い。伊勢のたまり醤油か?伊勢うどんもたまり醤油ですしね。 そして津餃子にかぶりつく!白飯を掻き込み、ラーメンスープを一口。あー、至福の時!この一瞬のために山に登ってるんだなぁ…(^_^;) さて宮指路岳です。 もう期待していた通りのいい山でした。ルートは厳しくも楽しいし、沢はめちゃくちゃキレイ!展望もいいですしね☆ そして何と言っても本日の核心部は「犬返しの険」! とにかく花崗岩が脆いのが怖かった。それと強風!これが風が弱くて、岩が火山岩や火砕岩だったら全然大丈夫なんだけどなー。 それにしても緊張したぁ、集中もしたし。私の山登りはケガなく下山が唯一の目標ですから、何をおいても安全第一がモットーです(^-^) データよりも疲労感があるのは、緊張と集中のせいでしょうね。でも終わってみれば楽しいしかない!春の花もたくさん咲いてましたし(^^) ただ宮指路岳は沢が多い。ルートもヤケギ谷、仙ヶ谷、カワラコバ谷と谷筋だらけ。めちゃめちゃ湿っけてます!夏は山ビルの巣窟なので、苦手な方は(得意な人なんていないか?)避けた方がよいかも。 仙ヶ岳も目の前まで行きましたから秋に期待です!それまでに最適ルートを探さなくては! 鈴鹿の山は尽きませんねぇ。まだまだ魅力たっぷりの山が溢れています。鈴鹿通いはやめられない! それでは今日もいっときますか? せーのっ!「鈴鹿の山にハズレなし!」
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