権現山~納古山縦走 2023-04-08

2023.04.08(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 27
休憩時間
58
距離
15.8 km
のぼり / くだり
1291 / 1365 m
7
34
1 20
25
26
35
28
57
2
1 13

活動詳細

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(所感) 新規ルートのログを取り、アカヤシオを愛で、ハート岩を降りて、下之保権現山~御殿山~平木山~納古山を縦走する。平木山までは無人、納古山でもほとんど人に会わず、ツツジの最盛期にしてはとても静かな山行だった。 https://yamap.com/moments/708349 ・・・ 下之保権現山の轡野口は携帯不通で、地図はダウンロードしてあっても活動開始ができない。地図なし活動では地図が見られないジレンマに陥る。また、山域が複数の地図に跨がっているため、同一行程の登山計画が出せない。紙地図があるし、GPSもあるし、私的にはまぁ何の問題もなかったけれど。 新しく登録されたのは時計回りのコースだけど、わたし自身が未踏の滝見コースを遡上する。前日の雨で水量が多く10箇所以上の渡渉に注意を要した。尾根に取り付いてほっとする。最近間伐されたばかりで明るくなった林内。ツツジの仲間の競演。萌え出ずる若葉に春の息吹を強く感じる。権現山山頂は無人で静まりかえっていた。 御殿山への縦走路は、コース標はなく踏み跡も薄い。落葉と落花を踏みしめながら尾根道を進む。ジャンクションピーク(関-美濃加茂境)は、急登というより崖。前回は撤退したけれど、今回は心して行く!一面のヒカゲツツジの園も鑑賞の対象ではなく、掻き分け掴んで登るためのもの。まぁ正面突破せず西側に巻きながら迂回すれば問題はないんだけど。 ・・・ 平木山までは市境(または市町境)尾根を辿る。御殿山と平木山の間の鞍部には享和元(1801)年の地蔵が1体(神淵間見の銘)。鞍部を乗り越す明瞭な踏み跡は昔の峠道だったか。平木山にも古い地蔵が1体。古祠の基礎だけが残る。麓からの参道は廃れ、途中までは踏み跡を頼りに、途中からは左手の急崖にはまり込まないように注意しながら下る。適切な降下点は、谷を橋で渡ることができるピンポイントのみ。 ・・・ みぞれ交じりの雨が時折降る中、治田洞口に下山。県道97号(富加七宗)線を北上すれば間見峠から、南下すれば納古口集落から納古山に登り返すことになる。今回は間見峠に向かった。 登山道から林道に出、長い下りの林道歩き。納古山の表口はどこかといえば、山名に納古山(おそらく美濃加茂側の山名)を採るかぎり、それはここ納古口集落であろう。納古谷に沿って林道を進むと、右側の支流を遡上する登山道がついている。整備は最低限で、登録コースの中では難易度が高い(それでも今日のルートからしたら必要十分な登山道であるが)。渡渉する谷はやはり水量が多く気を使う。 遠見山からの周回コースに合流。そこからの尾根歩きは、ご褒美のようだった。納古山山頂はしばし無人。曇りで遠望はきかないので、来し方の稜線と南方向の眺望を楽しみ下山。 アカヤシオの花は盛りを過ぎていたものの、滑り込みで間に合った。花びらの色合いや形がやわらかく、いかにも春らしい。この山域の中でも納古山の山頂付近だけに分布しているのもまたよい。 ・・・ ハート岩からの尾根には、新たに「道迷い多し」の標識が追加された。甘い蜜に誘われてふらふら降りてしまう登山者が続出したのだろう(笑。わたしも例外なくハニートラップを踏む。とはいうものの、地形どおり尾根から左側の谷(岩谷)に下るか、尾根を縦走して右側の谷(小牧谷)に下ればよい。今回は岩谷に下る。地形図上の歩道(点線)はウラジロに覆われてしまい、尾根から谷への下降点の見極めが難しいが、それ以外のルートファインディングは容易であった。苔むした林道を下り、麓の縣神社に降り立つ。 (登山記録) ■登山口 轡野口:つっこみ林道の路側帯に数台止められる。携帯不通。トイレなし。 治田洞口:未舗装の駐車場あり。トイレなし。奥山遊歩道は点線表示だが、整備してから時間がたっているだけで、踏み跡はしっかりしている(ただし木橋の老朽化が著しいので注意)。 間見峠口:携帯不通。トイレなし。道標なし。カーブミラーと保安林の表示が目印。県道97号線は別名険道97号線ともいう狭隘区間。美濃加茂側に下った場所にスペースがあるので、ヘアピンカーブの待避区間には駐車しないようにしたい。林道に取り付いてからの林道歩きが長い。納古山単独登山なら、納古口集落からの林道を遡上した方が早い。 下麻生口:縣神社横のグラウンド(旧下麻生小学校)の駐車場がよい。携帯可。トイレあり。遠見山から離れているので、駐車スペースに余裕がある。 ■登山道 谷沿いのルートが多く徒渉地点が何ヶ所もある。雨期や雨の直後など水量が多いので注意。下之保権現山~御殿山は新たにマップ登録されたが、新規に整備されたわけではないので、コース標はなく踏み跡も薄い。最低限の地図読みと体力のある方向け。平木山~治田洞降下、納古山ハート尾根~林道までは逸般道。道迷いや滑落の可能性がある。 (メモ) 植物:ヒノキ(植栽)、スギ(植栽)、アカマツ、ヒメコマツ、ツガ、ネズミサシ、ヤマグルマ、コナラ、ヤマザクラ(花)、モミジイチゴ(花)、ホオノキ、ウリハダカエデ、ヤブツバキ(花)、マルバアオダモ(花)、ミズキ、コアジサイ、ウツギ、ミツマタ(花)、シキミ、ミヤマシキミ(花)、ミツバツツジ(花)、ヒカゲツツジ(花)、ヤマツツジ(花)、アセビ(花)、ネジキ、リョウブ、アオキ、ナンテン、タラヨウ(植栽)、サカキ、ヒサカキ、ソヨゴ、マムシグサ(花)、ムラサキケマン(花)、キケマン(花)、ジロボウエンゴサク(花)、チャルメルソウ(花)、マツカゼソウ、コバノギボウシ、ウラジロ、コシダ、キジノオシダ 動物:ニホンジカ、イカル(sg)、ウグイス(sg)、エナガ、ヤマガラ(sg)、コゲラ、メジロ(sg)、キジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、トビ、ヤマドリ(dr) 地質:チャート、砂岩 水分:2L持参→0.8L消費

平木山・御殿山 轡野側(滝見コース)の登山口。門扉を開けて入る。
轡野側(滝見コース)の登山口。門扉を開けて入る。
平木山・御殿山 水量が多く渡渉に注意を要した。
https://yamap.com/memos/458364
水量が多く渡渉に注意を要した。 https://yamap.com/memos/458364
平木山・御殿山 最近間伐されたばかりで少し明るくなった林内。
最近間伐されたばかりで少し明るくなった林内。
平木山・御殿山 登山道はしっとり濡れている。
登山道はしっとり濡れている。
平木山・御殿山 谷に別れを告げ、斜面に取り付く。要所要所に道標あり。
https://yamap.com/memos/458365
谷に別れを告げ、斜面に取り付く。要所要所に道標あり。 https://yamap.com/memos/458365
平木山・御殿山 権現山山頂は無人。ひっそり静まりかえっていた。
権現山山頂は無人。ひっそり静まりかえっていた。
平木山・御殿山 二等三角点・権現山。
二等三角点・権現山。
平木山・御殿山 木々の間から、これから進む稜線を望む。
木々の間から、これから進む稜線を望む。
平木山・御殿山 シロモジ。萌え出ずる若葉に春の息吹を強く感じる。
シロモジ。萌え出ずる若葉に春の息吹を強く感じる。
平木山・御殿山 御殿山への縦走路は、コース標はなく踏み跡も薄い。
https://yamap.com/memos/458367
御殿山への縦走路は、コース標はなく踏み跡も薄い。 https://yamap.com/memos/458367
平木山・御殿山 イワカガミの花期であった。
イワカガミの花期であった。
平木山・御殿山 ナイフリッジ。
ナイフリッジ。
平木山・御殿山 白花のイワカガミ。
白花のイワカガミ。
平木山・御殿山 急登というより急崖。前回は撤退したけれど、今回は心して行く!
https://yamap.com/memos/458368
急登というより急崖。前回は撤退したけれど、今回は心して行く! https://yamap.com/memos/458368
平木山・御殿山 ヒカゲツツジ。ピンク色がかかった個体もあった。
ヒカゲツツジ。ピンク色がかかった個体もあった。
平木山・御殿山 ジャンクションピークから、権現山を望む。
ジャンクションピークから、権現山を望む。
平木山・御殿山 落ち葉を踏みしめながら尾根道を進む。
落ち葉を踏みしめながら尾根道を進む。
平木山・御殿山 四等三角点・宮洞。
四等三角点・宮洞。
平木山・御殿山 ヤマザクラ(後ろ)とヤマグルマ(前)
ヤマザクラ(後ろ)とヤマグルマ(前)
平木山・御殿山 マツではなくヒノキ。
https://yamap.com/memos/458369
マツではなくヒノキ。 https://yamap.com/memos/458369
平木山・御殿山 御殿山山頂の白山神社。
御殿山山頂の白山神社。
平木山・御殿山 アセビ
アセビ
平木山・御殿山 ヤブツバキの落花。季節は移り変わる。
ヤブツバキの落花。季節は移り変わる。
平木山・御殿山 享和元(1801)年の地蔵が一体(神淵間見の銘)。昔の峠道だったか。
享和元(1801)年の地蔵が一体(神淵間見の銘)。昔の峠道だったか。
平木山・御殿山 平木山山頂。三等三角点・平木山。
平木山山頂。三等三角点・平木山。
平木山・御殿山 誰かさんの真似をして、おにぎりの写真を撮ってみる。
誰かさんの真似をして、おにぎりの写真を撮ってみる。
平木山・御殿山 平木山の先には古い地蔵が一体。
平木山の先には古い地蔵が一体。
平木山・御殿山 古祠の痕跡と変な形のスギが残る。
古祠の痕跡と変な形のスギが残る。
平木山・御殿山 平木山~治田洞の下降点はピンポイント。左側は急崖。
平木山~治田洞の下降点はピンポイント。左側は急崖。
平木山・御殿山 奥山遊歩道の谷も水量多し。制御不能なウォータースライダーのよう。
奥山遊歩道の谷も水量多し。制御不能なウォータースライダーのよう。
平木山・御殿山 ジロボウエンゴサク
ジロボウエンゴサク
平木山・御殿山 県道(険道)97号線の狭隘区間。
県道(険道)97号線の狭隘区間。
平木山・御殿山 間見峠口。道標なし。カーブミラーと保安林の表示が目印。
間見峠口。道標なし。カーブミラーと保安林の表示が目印。
平木山・御殿山 納古口。ここから納古谷を遡上する。
納古口。ここから納古谷を遡上する。
平木山・御殿山 右側の支流を遡上する登山道がついている。道の整備は最低限。
右側の支流を遡上する登山道がついている。道の整備は最低限。
平木山・御殿山 天使のブランコ。こちらの方がブランコっぽいが。
天使のブランコ。こちらの方がブランコっぽいが。
平木山・御殿山 炭焼き窯の跡。この山域には比較的多く残る。これは納古口集落のものか。
炭焼き窯の跡。この山域には比較的多く残る。これは納古口集落のものか。
平木山・御殿山 遠見山からの周回コースに合流。ここからはご褒美のような尾根歩き。
遠見山からの周回コースに合流。ここからはご褒美のような尾根歩き。
平木山・御殿山 アカヤシオ。花びらの色合いや形がやわらかく、いかにも春らしい感じがする。
アカヤシオ。花びらの色合いや形がやわらかく、いかにも春らしい感じがする。
平木山・御殿山 納古山山頂。二等三角点・岩戸山。
納古山山頂。二等三角点・岩戸山。
平木山・御殿山 あいにくの曇りで遠望はきかない。御嶽山は山脚のみ。
あいにくの曇りで遠望はきかない。御嶽山は山脚のみ。
平木山・御殿山 南流する飛騨川と、川辺~美濃加茂の町並み。
南流する飛騨川と、川辺~美濃加茂の町並み。
平木山・御殿山 来し方の稜線をはるばる眺める。今日はピストンしなくていいから気が楽である。
来し方の稜線をはるばる眺める。今日はピストンしなくていいから気が楽である。
平木山・御殿山 みずみずしいコバノギボウシの葉っぱ。
みずみずしいコバノギボウシの葉っぱ。
平木山・御殿山 ハート岩からの尾根には、新たに「道迷い多し」の標識が追加された。
ハート岩からの尾根には、新たに「道迷い多し」の標識が追加された。
平木山・御殿山 キノコの道標。でも、今日は小牧谷には行かなかった。
キノコの道標。でも、今日は小牧谷には行かなかった。
平木山・御殿山 地形に沿って尾根を下り,ここから谷に降下。
地形に沿って尾根を下り,ここから谷に降下。
平木山・御殿山 ウラジロに覆われてしまい、尾根から谷への下降点の見極めが難しい。
ウラジロに覆われてしまい、尾根から谷への下降点の見極めが難しい。
平木山・御殿山 谷(岩谷)に沿って林道を下る。
谷(岩谷)に沿って林道を下る。
平木山・御殿山 マムシグサ。
マムシグサ。

活動の装備

  • その他(Other)
    ICIオリジナル ガッシャブルム5
  • モンベル(mont-bell)
    ガレナパック 30
  • コロンビア(Columbia)
    ナイオベⅥ
  • カリマー(karrimor)
    TC ヒップベルトポーチ
  • その他(Other)
    iPhone 13 mini
  • ガーミン(Garmin)
    eTrex 30x
  • その他(Other)
    熊撃退スプレー
  • その他(Other)
    南部熊除け鈴 2連 
  • その他(Other)
    登山ゲイター

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