馬酔木満開の桟敷ケ岳

2023.03.17(金) 日帰り

今年の春の花の様子から桟敷ケ岳の馬酔木は咲いているだろうか?と不安な気持ちで雲ケ畑・西山林道口から薬師峠へ登り始めた。峠の6体地蔵さんは綺麗な赤の前掛けで静かに佇んでいるが、周囲には花の気配が全く何もない。緩やかな稜線を進むと馬酔木の蕾があったが、標高が低いのに蕾では、山頂付近はだめだな!と落胆した。するとすぐ先にシキミの花が綺麗に咲いているのを見つけて、これはこれはと嬉しくなった。登山路は稜線ピークの西側を捲くようにアップダウンの少ない快適なコースである。 岩茸山への急斜面を登るとピークに出たので、標識を探すがない。おかしいなとGPSを確認するとすぐ先のピークが岩茸山で、此処は前山のようだ。岩茸山から下ってコルから再び登ると何故か藪っぽくなったので西側にでると林道風の広い道があった。その林道を進むと前方に馬酔木の群落が見えた。そして、馬酔木の花が沢山咲いているのを確認した。赤色や白色もあって、右も左も馬酔木だらけだ。馬酔木の木々の間から東方に比叡山が見える。その北には比良の蓬莱山と権現山が確認できた。更に北には峰床山らしき山姿が見えるが明確には見えない。『きょうみえのいわ』と書かれた石に乗ると京都の町や東山がうすぼんやりとだが見えた。 鉄塔を越えて桟敷の山頂に到着をする。残念だが今日は北も西も見える山は何もない。山頂の西にも馬酔木とシキミの花が咲いていた。山頂北面には残雪がほんの少しだけあった。 ナベクロ峠から祖父谷峠に進むと谷状の場所にも残雪が少しだけあったが、昨年は1週間後であったにも関わらず、かなりの残雪で雪に埋まって歩いたのだ。残雪の量はその季節の暖かさを表すものだと改めて感じたものだ。 祖父谷峠から林道に降りて長い林道歩きは堪らないが、その中でキブシの花の萌黄色が灰褐色一色の中で、際立って目立っているのに春だな!と感じた。 馬酔木、シキミ、キブシの花に心が浮き立つような気になったハイクであった。 ”八”、”永”、”上”

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