古城山(美濃金山城跡) 2023-03-11

2023.03.11(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
57
休憩時間
4
距離
1.9 km
のぼり / くだり
152 / 148 m

活動詳細

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♪つわものどもが夢のあとだね(挨拶) (所感) 米田白山から、南に見えている古城山(美濃金山城跡)。ほんとうは、米田白山の写真が撮りたかっただけなんだけど、図らずも城跡と山頂付近に残る常緑広葉樹林に見入ってしまったという話。 金山城(旧烏峰城)は、はじめ斎藤家のちに森家の居城で、近隣勢力を平定する足がかりになるも、70年足らずで破城になった戦国末期の山城である。なるほど、近隣の城は、城郭の面積や規模においてこの金山城に遠く及ばない。 https://yamap.com/activities/22086722 https://yamap.com/activities/20560618 また、城がなくなった後は、尾張藩の御留山、明治時代以降は皇室の御料林(のちの国有林)となり、村人の入山が禁じられたようである。長年利用されなかったことが、遺構と森林を残すことにつながった。 石垣は、再度の築城を防ぐために壊されているが、石割りせず自然のままの大石や、石積みの仕組みはつぶさに分かる。地形が大きく改変された曲輪や本丸の跡。当時の建物は当然残っていないので、広い空き地が広がるのみ。 対して、利用が制限されたことで植生遷移が進み、城郭付近には立派な常緑広葉樹の森林ができている。シイやカシの、このあたりではほとんどみられない極相林になっている。川を挟んで対峙する米田白山が、(過剰な)利用が続いた結果、自然条件は大きく違わないのにアカマツやコナラの林にしか遷移が進まないのとは対照的だ。 ここを舞台に戦国の世を生き抜いてきた武将たちはとうの昔に滅びても、自然だけは脈々とたくましく続いている。芭蕉でもアン・ルイスでもないけど、「つわものどもが夢のあと」ってこういう心持ちだったんだろうな。 (山行記録) ■アクセス・登山道 兼山の街中はどこも道路が狭いので、運転には注意。第1~第3まで駐車場がふんだんにあり、時間や体力にあわせてスタート地点を選べる。一番上の駐車場から山頂までは5分足らずで到着する。(ふつうの)コースは整備状況・道標整備も申し分ない。トイレは各駐車場にある。 (メモ) 植物:コジイ、アラカシ、シラカシ、ウラジロガシ、サカキ、ヒサカキ、ヤブツバキ、コナラ、クリ、アカシデ、ヤマザクラ、ヒノキ(植栽) 鳥:メジロ、シジュウカラ、ウグイス(さえずり)、ヒヨドリ、カケス 地質:砂岩 水分:携行0L(また水分を忘れた!)

米田白山 可児市は山城推し。
可児市は山城推し。
米田白山 第1駐車場から登山を開始。第1~第3まで、時間や体力にあわせてスタート地点を選べる。
第1駐車場から登山を開始。第1~第3まで、時間や体力にあわせてスタート地点を選べる。
米田白山 整備された石畳の遊歩道。
整備された石畳の遊歩道。
米田白山 眼下(蘭丸ふるさとの森)には、ごつごつした砂岩の露頭。最近チャートが多いせいか、地質が違うというだけで楽しい。
眼下(蘭丸ふるさとの森)には、ごつごつした砂岩の露頭。最近チャートが多いせいか、地質が違うというだけで楽しい。
米田白山 出丸から二の丸に向かう。
出丸から二の丸に向かう。
米田白山 (ふつうの)コースは整備状況・道標整備も申し分ない。
(ふつうの)コースは整備状況・道標整備も申し分ない。
米田白山 壊された石垣が随所に見られる。
壊された石垣が随所に見られる。
米田白山 虎口から下を見下ろす。北面は特に急斜面。
虎口から下を見下ろす。北面は特に急斜面。
米田白山 本丸への斜面も急である。ここにも石垣が築かれていたのだろう。今も痕跡が残っている。
本丸への斜面も急である。ここにも石垣が築かれていたのだろう。今も痕跡が残っている。
米田白山 払下げ記念碑。1953(昭和28)年に国有林から民有林になるまでは、山の利用が制限されていた。
払下げ記念碑。1953(昭和28)年に国有林から民有林になるまでは、山の利用が制限されていた。
米田白山 このあたりから山頂付近にかけては、常緑広葉樹(照葉樹)の大木が出てくる。
ウラジロガシまで残っている場所は、このあたりでは少ない。
このあたりから山頂付近にかけては、常緑広葉樹(照葉樹)の大木が出てくる。 ウラジロガシまで残っている場所は、このあたりでは少ない。
米田白山 二の丸。広大な面積の曲輪である。
二の丸。広大な面積の曲輪である。
米田白山 天守の隅石。石積みの仕組みがよく分かる。
天守の隅石。石積みの仕組みがよく分かる。
米田白山 天守に入る手前の枡形。天守前の最終防御線。
ここで敵を滞留させて一網打尽にする(と、某番組で高橋英樹が語っていた)。
天守に入る手前の枡形。天守前の最終防御線。 ここで敵を滞留させて一網打尽にする(と、某番組で高橋英樹が語っていた)。
米田白山 古城山山頂(美濃金山城天守跡)。
古城山山頂(美濃金山城天守跡)。
米田白山 面積は狭いながら、立派な常緑広葉樹の極相林。
面積は狭いながら、立派な常緑広葉樹の極相林。
米田白山 長い間の利用制限により植生遷移が進んだ結果である。
長い間の利用制限により植生遷移が進んだ結果である。
米田白山 対照的に、とうの昔に滅びた人々の営み。つわものどもが夢のあと。
対照的に、とうの昔に滅びた人々の営み。つわものどもが夢のあと。
米田白山 夢の跡といえば、枯れてしまった天然記念物のオオウラジロノキ(指定名ヤマナシ)。
夢の跡といえば、枯れてしまった天然記念物のオオウラジロノキ(指定名ヤマナシ)。
米田白山 腰は下ろさず、落つる泪を振り払って、快哉を叫ぶ。
西方面の鳩吹山塊と各務原アルプス。
腰は下ろさず、落つる泪を振り払って、快哉を叫ぶ。 西方面の鳩吹山塊と各務原アルプス。
米田白山 米田白山の全容。なかなか見ない方向からの新鮮な山容である。
米田白山の全容。なかなか見ない方向からの新鮮な山容である。
米田白山 米田白山東稜ピーク(秋葉山大権現の石柱があるところ)。
米田白山東稜ピーク(秋葉山大権現の石柱があるところ)。
米田白山 納古山を遠く望む。
納古山を遠く望む。
米田白山 兼山ダムと大船権現山。
兼山ダムと大船権現山。
米田白山 しっかり整備された遊歩道があるというのに、なぜかわざわざ踏み跡薄い脇道に足が進んでいるのがわたくさす。今日も通常営業。
しっかり整備された遊歩道があるというのに、なぜかわざわざ踏み跡薄い脇道に足が進んでいるのがわたくさす。今日も通常営業。
米田白山 深い谷をへて車道に出る。
深い谷をへて車道に出る。
米田白山 見上げると深い照葉樹の林。
見上げると深い照葉樹の林。
米田白山 視線の先にはヤブツバキ。
武士は椿の花を好まなかったらしいが、そんな昔のことは知らない。
視線の先にはヤブツバキ。 武士は椿の花を好まなかったらしいが、そんな昔のことは知らない。
米田白山 庭園風に管理された「蘭丸ふるさとの森」。数週間もすれば、さくらの森になる。
庭園風に管理された「蘭丸ふるさとの森」。数週間もすれば、さくらの森になる。
米田白山 展望台とサクラ庭園。
展望台とサクラ庭園。
米田白山 井戸。森蘭丸が産湯を使ったという言い伝えがある。
井戸。森蘭丸が産湯を使ったという言い伝えがある。
米田白山 ごつごつした砂岩の露頭。
ごつごつした砂岩の露頭。
米田白山 間近で見るとなかなかの迫力。
間近で見るとなかなかの迫力。
米田白山 米田白山に向かう途中、中山集落から望む古城山(美濃金山城跡)
米田白山に向かう途中、中山集落から望む古城山(美濃金山城跡)

活動の装備

  • ニューバランス(new balance)
    HANZO U M B4
  • パーゴワークス(PaaGo WORKS)
    ラッシュヒップ
  • コロンビア(Columbia)
    ナイオベⅥ
  • ガーミン(Garmin)
    eTrex 30x
  • その他(Other)
    iPhone 13 mini
  • ソニー(SONY)
    DSC-RX100M3
  • ニコン(Nikon)
    D5300 /w Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G

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