岩古谷(いわごや)山 堤石トンネル~荒尾 ニャンコ千枚田

2023.03.08(水) 日帰り

活動データ

タイム

03:00

距離

0m

のぼり

0m

くだり

0m

活動詳細

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日を合わせてメンバーさんと平日山行 「道の駅したら」集合。荒尾登山口にデポ予定が塩津、荒尾方面へは大規模工事中。田口経由の方法もあったがどうせなら行けるところまで迂回路で前進する。 他に例をみない厳しいくねくね迂回路だったが、オール舗装路で登山口にはたどり着けた。沿道の随分奥の奥まで民家があることにビックリ。迂回ルートはそのまま住民の生活路なのだから日本の山奥のポテンシャルすごい。「ポツンと一軒家」どころではなく「ポツンと何軒や?」 車のデポ後、堤石トンネル登山口からスタート。大岩がごろごろしていて急勾配の階段、やはり有名山だけのことはある。山城だから知らない隠れ岩場も他に多いだろう。降ってわいた山城ブームで新しい説明板も多く喜ばしい。「道の駅」には「設楽の山城」なる4折りのフライヤーも置いてあった。田峯城はまだしも長江城、清水城などあとの9城はすべてマニアック。 岩古谷(いわごや:地元の呼び方、俗称)山の由来。 『われらの山50 田口高校生徒会(非売品)』'92によれば、この山の厳しい岩幕のため両脇の堤石峠or荒尾峠を越えるしかないことが「岩越え」になったとある。 現行では読みの「いわごや」「いわこや」は設楽町の発信でも統一されてなく、混在して使われている。しかし、やはり読みは「いわこや」ではなく俗称とされる濁音の「いわごや」を優先すべきだろう。 理由Ⅰ あまぎごえ、はこねごえなどの有声音+「ごえ」濁音化の諸例 理由Ⅱ 私も地元民だが周りは皆「いわごや」と呼び「いわこや」はいない。 山名も地図、市史、校歌等の(公式な)行政記録なので上からの改変が加えられることもある。行政により山名が漢字に改変されると音声もそれに引きずられていく。 「こ」は漢字の「古」に引きずらられているように思う。 また、行政は仮名より漢字、濁音より静音を選ぶ傾向がある。 例 やま→山orサン *旧国名も奈良時代に漢字二字に変えられたほどだ。木国→紀伊国 とくに読み(音声、フリガナ)は慎重さが必要で、むしろ地元民の呼称(俗称)、由来の方を取るのが本来の姿なのだ。 ※読み「イワゴヤ」の追記 図書館で調べたところ次の①②の2書籍からも 読みは「イワゴヤ」一択しかないことが判明した。 誤っているガイドブック「愛知の130山」「山渓 分県ガイド」等には訂正を求めるとともに読者に周知させることを求めていきます(画像あり)。 ①『愛知県地名集覧(明治15年愛知県郡町村字名調) 日本地名学研究所 原本 昭和7年愛知県教育会刊 p820荒尾村  岩古谷 イハゴヤ ②『設楽町誌 教育・文化編』平成16年 設楽町発行 p456 第2編六、山・峠・川の名 岩古屋山(イワゴヤサン) ※「愛知の130山」著作の熱田勤労者山岳会からは3月13日付けで次の回答を得ました(そのまま引用)。 「お世話になります。 あつた勤労者山岳会の松岡と申します。 この度は岩古谷山の呼び方についてご連絡いただき、ありがとうございました。 1. 地元では(いわごやさん)と呼ばれ、(いわこやさん)という人はいない 2. 複数の文献でも(いわごや)と「古」を(ご)と濁って読んでいる 3. 設楽町公式観光サイトの紹介も(いわごやさん)となっている 以上を踏まえ、「こんなに楽しい愛知の130山」でも(いわごやさん)と訂正させていただきます。 ただし、残念ながらこの本はすでに絶版となっていて、改訂版を出す予定もありません。 その代わり、その後の調査で分かったことや、訂正事項などはネット上で随時お知らせしています。 今回の件も掲載済みです。」→あとは山と渓谷社です。 高さこそ低いが堂々たる山容は戦国の武田VS.徳川の攻防戦の舞台に相応しい。 展望台、猿渡橋を経て鎖場。迂回路もついているがやはりボルタリング。やはり若い人はどんどん登るなあ。 割れ岩から上は城壁のような岩壁が連なっていて山城としても魅力的だ。 三瀬明神、平山明神など東三河のスター山を眺め鞍掛山方面へ。 今回は時間的制約から明地山、送電塔を経て荒尾登山口着に短縮変更した。 余裕があれば途中にある岩稜線にも登りつつ塩津や四谷方面に縦走し下山しても楽しいと思う魅力的なルートだ。 途中自転車or車をデポにしおくと時間節約にもなるだろう。 帰路「道の駅したら」で食した「鹿ソーセージ」はパサパサ感が抑えられ油分たっぷりのジューシーでワイルドな味わいだった。   

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