活動データ
タイム
03:51
距離
8.8km
のぼり
697m
くだり
697m
活動詳細
すべて見るしま山100選のため平郡島へ。 タイトルに「遭難」とつけるかは迷ったが、 状況を整理したところ(私以外でも)事故の起こりやすい高難度ルートという結論になったので 危険度の高いルートだという観点で話をするのがいいと判断した。 山登り関連で平郡島を目指す人の狙いは恐らく多くが大嶽なので、 バリエーションルートに挑む強い意欲と覚悟がない限り、 東港から大嶽までピストンコースで登った方がいいかと思う。 東港からのピストンコースについては日本離島センターでも案内があり、こちらの難度は高くないかと思う。 (下山中、気付かず別のコースを使用していたらしいので私の実感としては分からないのだが……) https://www.nijinet.or.jp/Portals/0/pdf/yama100/sheet/041.pdf この縦走路が危険と感じたのは次の3つの理由による。 1つ目が、行動可能な時間が短い事。 平郡島へのアクセス手段となるフェリーが1日2往復と少なく、 日帰りで挑むと西港に9時30分着、東港が14時発というスケジュールになる。 下船後や乗船前の準備時間を考慮すると活動時間が4時間余りしかない。 この時間の短さがプレッシャーとなり、道迷いやコースアウトを起こした時により焦りを生む。 これについては、島内の民宿を利用すればタイムリミットを延ばせるので、スケジュールの組み方次第で対処も一応できる。 2つ目が、下調べで得られる情報が少ない事。 まずYAMAPの地図にコース記載がない。 そしてYAMAPでもそれ以外でも、縦走路を走破した報告は少数出てくるものの、 コース情報がまとめられたものは見つけられなかった。 そのため、少ない情報で挑まざるを得なかった。 そして3つ目が、当たり前だが、実際にルートが難解である事。 西港から長深山、東港から大嶽の間は比較的分かりやすいが、 長深山と大嶽を繋ぐ道が非常に手強い道のりとなっている。 ピンクテープはあるが、逆に言えばピンクテープしか手がかりがなく、それ以外の看板が道中に全くない。 そして森が深く木の密度が濃いのでピンクテープも視認しづらい。 足元の踏み跡も、かろうじてそれらしいものを認識できるポイントもあるが全く分からないところもある。 カズラの繁殖が進んでいて、歩きにくかったり、本来のコースを分かりにくくしている。 さらに、ピンクテープが途切れて見失うところも度々出てきたし、コースアウトも何回もした。 覚えている限りで、進む方向が危うかったのは次の地点。 ・長深山と深山の間、地図上の点線を右折するポイント。 ここで少し高度を下げるのだが、右折ポイントが分からず、コースアウトして強引に復帰した。 ・深山付近。地図上の点線では深山山頂は巻いて通るような道が書かれているが、 深山山頂を通過するようにピンクテープが誘導されていた。 ・大嶽の西側、等高線が広がっているあたり。 ここも点線上の道からコースアウトしたが、大嶽が間近だったので強引に直進して切り抜けた。 この長深山と大嶽の間の道が果たして「コース」なのか自体、よく分からない。 少なくとも通行止めや廃道など警告の表示はなくて、長深山山頂から先にもピンクテープが伸びていた。 また、かなり薄いが踏み跡はあった。(それも途中で消えたりまた見えるようになったりを繰り返す) このように、長深山のピンクテープや踏み跡の状況からは「まだ道が続いている」と認識してしまうようになっており、 そのまま進むと難解な藪道に入り込む事になる。 今回、危険度の高いコースだという事を強調するレポートになったのは、現地で警告を促す看板がなかったためという理由が大きい。 なお、大嶽山頂はしま山100選の一座だけあって、眺望は申し分なかった。 今回の山行によるバッジの進行度は次の通り。 - 大嶽の登頂により、しま山100選が11/100
活動の装備
- スポルティバ(LA SPORTIVA)トランゴTRK GTX
- オスプレイ(OSPREY)ケストレル38
- レキ(LEKI)トレイルライト AS
- オリンパス(OLYMPUS)スタイラス Tough TG-5
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