【あわや遭難】平郡島を西港から東港まで縦走

2023.02.26(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 51
休憩時間
0
距離
8.8 km
のぼり / くだり
697 / 697 m
57
35
1 6
13
15

活動詳細

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しま山100選のため平郡島へ。 タイトルに「遭難」とつけるかは迷ったが、 状況を整理したところ(私以外でも)事故の起こりやすい高難度ルートという結論になったので 危険度の高いルートだという観点で話をするのがいいと判断した。 山登り関連で平郡島を目指す人の狙いは恐らく多くが大嶽なので、 バリエーションルートに挑む強い意欲と覚悟がない限り、 東港から大嶽までピストンコースで登った方がいいかと思う。 東港からのピストンコースについては日本離島センターでも案内があり、こちらの難度は高くないかと思う。 (下山中、気付かず別のコースを使用していたらしいので私の実感としては分からないのだが……) https://www.nijinet.or.jp/Portals/0/pdf/yama100/sheet/041.pdf この縦走路が危険と感じたのは次の3つの理由による。 1つ目が、行動可能な時間が短い事。 平郡島へのアクセス手段となるフェリーが1日2往復と少なく、 日帰りで挑むと西港に9時30分着、東港が14時発というスケジュールになる。 下船後や乗船前の準備時間を考慮すると活動時間が4時間余りしかない。 この時間の短さがプレッシャーとなり、道迷いやコースアウトを起こした時により焦りを生む。 これについては、島内の民宿を利用すればタイムリミットを延ばせるので、スケジュールの組み方次第で対処も一応できる。 2つ目が、下調べで得られる情報が少ない事。 まずYAMAPの地図にコース記載がない。 そしてYAMAPでもそれ以外でも、縦走路を走破した報告は少数出てくるものの、 コース情報がまとめられたものは見つけられなかった。 そのため、少ない情報で挑まざるを得なかった。 そして3つ目が、当たり前だが、実際にルートが難解である事。 西港から長深山、東港から大嶽の間は比較的分かりやすいが、 長深山と大嶽を繋ぐ道が非常に手強い道のりとなっている。 ピンクテープはあるが、逆に言えばピンクテープしか手がかりがなく、それ以外の看板が道中に全くない。 そして森が深く木の密度が濃いのでピンクテープも視認しづらい。 足元の踏み跡も、かろうじてそれらしいものを認識できるポイントもあるが全く分からないところもある。 カズラの繁殖が進んでいて、歩きにくかったり、本来のコースを分かりにくくしている。 さらに、ピンクテープが途切れて見失うところも度々出てきたし、コースアウトも何回もした。 覚えている限りで、進む方向が危うかったのは次の地点。 ・長深山と深山の間、地図上の点線を右折するポイント。  ここで少し高度を下げるのだが、右折ポイントが分からず、コースアウトして強引に復帰した。 ・深山付近。地図上の点線では深山山頂は巻いて通るような道が書かれているが、  深山山頂を通過するようにピンクテープが誘導されていた。 ・大嶽の西側、等高線が広がっているあたり。  ここも点線上の道からコースアウトしたが、大嶽が間近だったので強引に直進して切り抜けた。 この長深山と大嶽の間の道が果たして「コース」なのか自体、よく分からない。 少なくとも通行止めや廃道など警告の表示はなくて、長深山山頂から先にもピンクテープが伸びていた。 また、かなり薄いが踏み跡はあった。(それも途中で消えたりまた見えるようになったりを繰り返す) このように、長深山のピンクテープや踏み跡の状況からは「まだ道が続いている」と認識してしまうようになっており、 そのまま進むと難解な藪道に入り込む事になる。 今回、危険度の高いコースだという事を強調するレポートになったのは、現地で警告を促す看板がなかったためという理由が大きい。 なお、大嶽山頂はしま山100選の一座だけあって、眺望は申し分なかった。 今回の山行によるバッジの進行度は次の通り。 - 大嶽の登頂により、しま山100選が11/100

平郡島 平郡島西港に到着、ここから出発
平郡島西港に到着、ここから出発
平郡島 西港から少し歩くと長深山登山道の案内が出てくる
西港から少し歩くと長深山登山道の案内が出てくる
平郡島 おそらく正面の山が長深山
おそらく正面の山が長深山
平郡島 ゴロゴロした石垣
ゴロゴロした石垣
平郡島 まだ道は見える
まだ道は見える
平郡島 石垣に階段があり、そこを渡る
石垣に階段があり、そこを渡る
平郡島 展望地から海を見る
展望地から海を見る
平郡島 森が深くなってきたけど、まだ道は分かる
森が深くなってきたけど、まだ道は分かる
平郡島 長深山に到着
長深山に到着
平郡島 長深山からさらに先。縦走路らしきものがあるにはある
長深山からさらに先。縦走路らしきものがあるにはある
平郡島 このあたりはまだ道が分かる
このあたりはまだ道が分かる
平郡島 このあたりでコースアウト
このあたりでコースアウト
平郡島 なんとか復帰
なんとか復帰
平郡島 深山山頂を通過。特に目立つところはなし
深山山頂を通過。特に目立つところはなし
平郡島 森は深いが、まあ落ち着いた縦走路……なのか……?
森は深いが、まあ落ち着いた縦走路……なのか……?
平郡島 ロープを下る
ロープを下る
平郡島 石垣が出てきた
石垣が出てきた
平郡島 昔ここに道が舗装されていたらしい痕跡。昔は道だったのだと思う
昔ここに道が舗装されていたらしい痕跡。昔は道だったのだと思う
平郡島 分かりにくいがここは峠になっていて、左右に道が分岐している。ここから本当に下山できるかは分からない
分かりにくいがここは峠になっていて、左右に道が分岐している。ここから本当に下山できるかは分からない
平郡島 大嶽手前でまたコースアウトして、よく分からない場所に出てしまった
大嶽手前でまたコースアウトして、よく分からない場所に出てしまった
平郡島 高低差があまりなかったので、最後強引に直進して大嶽を目指す
高低差があまりなかったので、最後強引に直進して大嶽を目指す
平郡島 大嶽山頂に登頂、東港付近
大嶽山頂に登頂、東港付近
平郡島 大嶽の山頂にあったイラスト。これは東港からの登頂者向けイラストだと思うが、本当に、頑張った……
大嶽の山頂にあったイラスト。これは東港からの登頂者向けイラストだと思うが、本当に、頑張った……
平郡島 恐らく手前で見切れてるのが掛津島、奥が屋代島
恐らく手前で見切れてるのが掛津島、奥が屋代島
平郡島 あまり時間がないので急いで下山する
あまり時間がないので急いで下山する
平郡島 このあたり、道はあるにはあるが、日本離島センターが紹介しているコースともまた違っている。ピンクテープもないが、下っているし道は分かるのでこのまま進む
このあたり、道はあるにはあるが、日本離島センターが紹介しているコースともまた違っている。ピンクテープもないが、下っているし道は分かるのでこのまま進む
平郡島 さらに下りていく
さらに下りていく
平郡島 ようやく登山道を抜けた
ようやく登山道を抜けた
平郡島 東港付近から見る大嶽。なかなか目立つ岩塊
東港付近から見る大嶽。なかなか目立つ岩塊
平郡島 手前に掛津島と奥に屋代島。どうにか船の出航時刻に間に合った。お疲れ様でした
手前に掛津島と奥に屋代島。どうにか船の出航時刻に間に合った。お疲れ様でした

活動の装備

  • スポルティバ(LA SPORTIVA)
    トランゴTRK GTX
  • オスプレイ(OSPREY)
    ケストレル38
  • レキ(LEKI)
    トレイルライト AS
  • オリンパス(OLYMPUS)
    スタイラス Tough TG-5

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