自然、歴史を感じさせる名山 小文字山・妙見山・足立山(霧ヶ岳)

2023.02.26(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 26
休憩時間
1 時間 9
距離
6.6 km
のぼり / くだり
714 / 714 m
58
12
29
10
52

活動詳細

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 前週熱発した相棒(非コロナ)の「リハビリなので近場の低山」というリクエストで検討する。福岡市東区の立花山、北九州市の足立山、大分・宇佐の津波戸山(つわどさん)、大分・国東半島の田原山(鋸山)の九州百名山が候補に挙がった。大分までは遠い。立花は登ったことがあるということで、足立山に決定。  「北九州市の小倉南・北区の境に位置する。奈良時代の廷臣・和気清麻呂に関する伝説の山で、小倉市民の憩いの山。霧の発生が多く、別名、霧ヶ丘とも呼ばれる。  山名は、慶雲3年(706)、弓削道鏡により足の筋を切られた和気清麻呂が、竹和山(足立山の古名)麓、湯川の霊泉で足の治療をしたところ、足が治ったとの伝説に由来する。アカマツやヤマザクラが多く、山頂付近は大木が多いが、全体的に灌木で覆われ、ヒノキの植林もある。渡り鳥の休息地としても有名。  かつて清麻呂が足立山に登り、祠を建てた所が、現在の妙見神社上宮。登山口は清麻呂像のすぐ後ろから取り付き、赤土の急坂を40分で尾根に出る。15分で右手に水場、さらに10分で上宮。山頂へはかなりな急坂を20分で到着する。山頂からの展望は関門海峡が真下に見える。」(ヤマケイオンラインより) 記録を見ると、小文字山(こもんじやま 366m)、妙見山(519m)、主峰の足立山(598m)を縦走するループで距離7キロ弱、獲得高度700メートル強だから、オッサンが3日前にリハビリで歩いた二丈岳より少し長くて獲得高度も高いが、まあいいだろう。この段階では二人とも楽観的で下調べもあまりせずに登ることにした。  福岡市と北九州市の距離は70キロ。早朝なので下道で向かった。昨夜雨を降らせた雲がまだ残っているが、北の方からは朝日が差している。予報通りいい天気になりそうだ。途中のコンビニに寄る。通じのいいオッサンは済ませていたが、下腹部に何となく違和感があった。まあ、何とか治まるだろう…これが後に地獄を経験することになる。  小文字登山口に到着。すでに8台ほど停まっている。お年寄り世間話をBGMに準備。今日もアタックザックの軽装備。3日前の疲れは残っていない。  登山口に入ると、すぐにずっと続く階段が見えた。「あっ、そうだった。記録に小文字はきつい、書いてあった」と言っても後の祭り。きつさも人の主観だから、これも何とかなるだろうと黙々と登る。しかし、階段はなかなか終わらない。しかもほとんど直登。小休止。後ろから来た地元の人に道を譲った。  この頃からオッサンの腹具合がにわかに怪しくなってきた。 「何か悪いもの食ったかな~」と記憶を辿る。考えられるのは、2日前に食べた串カツ。ここの串カツを食べると翌日は胃がもたれ、腹を下してしまう。なので敬遠していたのだが、つい誘われて行ってしまった。前日は、予定調和的に胃がもたれて、下した。もうすっかりよくなったと思っていたが…コンビニで用を足していたら、と後悔しても後の祭り。  階段登るだけでもきついのに…あの筋肉まで力が入らない。まずい…しかし、周りは急斜面で適当な場所が見当たらない。まずい…これまで「キジ撃ち」をしたことはないが、山村の小学生に通っていたころ頃、たまにやっていた。2年ほど前に男池から大船登った時に大戸越で切迫したが、何とか下山まで我慢できた。  他のことを考えて気を紛らわそうとするが、効果なし。経験ある人多いと思うけど、こうなったらもうアウト。頂上直下の広いところで待っていた相棒に断りを入れて、元来た道を足早に下りて場所を探す。ようやく落ち着いた。後から軌道を確認すると、しっかりGPSに補足されていた。現代は「天知る地知る我知る」にGPS知るを足さないといけない。  体力使ったのかヘロヘロになりながら頂上に到着。眼下には小倉の街と関門海峡、遠くには洞海湾が見える。ひねもすのたりのたりかな 絶景に吹き渡る風に春の息吹を感じる。  まだ、爆弾を抱えている感がするが、そのまま縦走路に入った。アップダウン、しかもまた階段を何度も登らされる。しかし、道はかなり整備されていて歩きやすい。休憩ポイントにはベンチも整備されていて、地元の人に大切にされていることを感じる。  妙見宮の上宮を参拝。最終目的地の足立山山頂を目指す。ここも直登でなかなかの歯ごたえあり。キジ撃ちで体力を消耗したオッサンは、相棒に置いてけぼりを食うが、「六根清浄」を唱えながら登るとようやく頂上。ここからの眺望も素晴らしく、テーブルとベンチがあって、過ごしやすそうだ。時間が早いので山飯は下りで場所を探すことにした。  下り道はやさしい道で階段はほとんどない。小文字の階段責めを避けたいなら反対回りの方がいいかもしれない。結局、山飯は足立公園前の遊歩道のベンチで食べた。帰路。椿の木に鳥が群がっていて、女の子が手に餌を載せて待っていると、鳥が乗って来る。映像では見たことがあるが、直で見るとプチ感動。  無事に下山。タイムを見ると、コースタイムより速いようだ。キジ撃ちのハンデ負っていた割には善戦。しかし、相棒に置いて行かれるケースが最近多いのは、オッサンの体重が増量しているのが原因。絞らないと。  この山は自然、歴史が詰まった名山だと思う。道も歩きやすく、縦走も距離とピークも選べる。北九州市民の宝だと思う。反省としては、行きのコンビニでトイレを済ますべきだったこと。キジ撃ちは今回だけにしたい。  令和5年の山行はこれで9回目。ピーク数は14(重複なし)。  

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