活動データ
タイム
03:58
距離
10.9km
のぼり
453m
くだり
453m
活動詳細
すべて見る霊峰とは? 神仏をお祀りしている霊験ある山。 だが、あまりに低すぎる山を霊峰と呼んで良いのだろうか? そんな悩める霊峰候補が、栃木県の太平山(おおひらさん)になります。 標高341mの太平山。駅から少し離れていて、高尾山よりも登山している感じがいたします。 何故? 高さが気になるのかと言いますと。 東京の街中に、三角点のあるちゃんとした?山があります。 そのひとつ 港区虎ノ門の愛宕山(愛宕神社)は、出世の階段と呼ばれる高さのある小さなお山で、江戸時代にはかなりの人気のお山でした。(浅草の羽子板市や植木市は虎ノ門の愛宕神社が発祥と言われています。) 火除けの神様としては、本家 京都の愛宕神社をしのぐ人気がありました。 霊峰の高さを気にしなければ、虎ノ門の愛宕山は森林が無いのに霊峰に なってしまいます。 その確認のようにも思える太平山登山。二回目の登山になりますが、私の印象は霊峰って感じではありません。 かつて、三輪山と呼ばれ大物主命をお祀りする山だった太平山。天目一大神(あめのまひとつのおおかみ)と共に 古代からお祀りされてきた歴史は、2000年以上になります。 この事実は、凄いことになりますね!(太平山ではなく、三輪山の方が良かったのかもしれません。なぜ?山の名前が変わったのでしょうか!) 現在の主祭神は、瓊瓊杵命、天照皇大神、豊受姫大神。たくさんの神様をお祀りしている神社ですが、なんだか?よくわかりません。 何の神様の霊峰なのか? いつ? 国津神から天津神中心になったのか? そこが、このお山の歴史なのだと思います。 おもしろいのが、太平山名物があること。 焼き鳥にたまご焼きに団子。 これは、夜鳴く鶏は不吉だと鶏を奉納されてきた歴史があるからなんですけど。 あれ? 天照大神が主祭神ですよね? 天照大神の神使は、鶏ですよ! 伏見稲荷大社のように 稲荷の敵は、スズメなので雀の丸焼きが売られていたり。 鶴岡八幡宮の神使は、鳩。熊野神社の神使は、カラスなので鳥の扱いは難しいと思っています。 これは、元々鶏を不吉な物として奉納してきた歴史と文化がある地域に 知らずに天照大神をお祀りしたのだと思われます! 明治以降に天照大神をお祀りし始めたねじれた現象なんでしょうね。 そんな低山ですが、いにしえの歴史が見える部分は霊峰らしいのです。 たくさんの神様があるのは、一宮ではよく見かける神社の特徴ですね! 地域の中心に神様が集まるのは、必然です。 だけど、中途半端な所を感じてしまうのが、残念なところです。 その漠然とした残念な所が、無くなればかなり人気の霊峰になるのでしょうが? なんででしょうか? 原点である三輪大神が中心ではなく。三輪大神の神様を大物主命(おおものぬし)、大巳貴命(おおなむち)、少彦名命(すくなひこな)としてお祀りしています。 大物主命と大巳貴命は、大国主命(おおくにぬし)と同一だとされていますし、他の神様も同一の神様を別々に扱っているところがあります。 なんとなく、節操もなく神様を集めてしまった感じがしますね! さて、今回は出発が送れました。 計画では 晃石山まで行くことを考えていましたが、大中寺を経由して早めの下山となります。 いつもより 頑張らない山行になってしまいました。 大中寺は、上杉謙信により曹洞宗になった寺院です。江戸時代に栄えたようで、関三刹(関東の三大曹洞宗寺院? 千葉県総寧寺、埼玉県龍穏寺)と呼ばれました。 江戸時代の怪異小説「雨月物語」にあります青頭巾の舞台となります。 曹洞宗の寺院らしく、禅宗独特の素朴さと厳しさのあるお寺だと思います。 山の中に梅、ロウバイ、水仙に南天。だいだいまで。 さらに大中寺七不思議まであります。派手さがなくとも ひとつひとつ楽しませて貰える心使いがありますね! 帰りにもう一座ねらいましたが。 途中、がさがさと10m山の中で、黒い生物が! 少し歩けば家屋がある山の中。後ろ姿ですが、 あれは 熊ですね! 一座増やそうとしましたが、断念しました。 安全第一です! 最後にコンビニを見つけたので、お酒を買って名物をいただきました。 持ち帰りにした名物プレート(焼き鳥、たまご焼き、だんご)。 お酒が欲しいと思うのと 時間がなかったので持ち帰りにしました。 焼き鳥とたまご焼きが、大きくボリュームがあるのに ふわふわで甘くて、美味しかったです。 正直なところ。栃木県名産として、焼き鳥とたまご焼きって どうなの? って思っていました。 しかし。 太平山名物としては、オススメです。 ぜひまた食べたいと思いますね! 美味しかったです。 今回は、おいしい登山となりました。 おつかれ山です。
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