活動データ
タイム
05:17
距離
10.7km
のぼり
687m
くだり
694m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る珍しく平日山行!まあ、いわゆる強制有給休暇ですよ(^_^;)ただ今回は1週間前から告知されていたので、どこに行こうかと考える余裕はありました。 ただ天気予報を見て愕然!寒波襲来!大阪の最低気温が1℃の予想。これは少しでも山に近づけば氷点下間違いなし!平地でも雪が降るかも… あー、これは遠くの山へ行くのは無理だなぁ。なにせ私のマイカーは年中ノーマルタイヤですから。仕方ない、近場の山にしよう。 というわけで一つ候補に上げたのが久しぶりのポンポン山。ちょうどフクジュソウも咲いている頃ですし、未踏の大沢山の下調べもしたかったので。 題して「ポンポン山のフクジュソウはどうかな?大沢山下見も兼ねて(^^)」、これがA案。 ただ今年の雪の降り具合だと北摂の山でも結構雪が積もるので、A案だけだと不安。そこでポンポン山にたどり着けないことも考慮に入れて、B案も用意。ダブルスタンバイってやつです(^_^;) B案は自宅の裏山、星田連山。これなら車移動はありませんし、山は多少雪があっても歩けるでしょう。題して「星田発・寝屋川公園行き☆星田連山未踏ルート探索!(^-^)」。 まあ、レポのタイトルを見たらA・Bどちらになったかは一目瞭然なんですけど…(^_^;) 実は一応ポンポン山にも行ってるんです! めちゃくちゃ寒い朝ですが、天気はいい。とりあえずポンポン山に向かってみる。交野から枚方に入って、枚方大橋を渡って高槻に向かう。この枚方大橋から正面やや右にポンポン山が見えるんですが…雪雲がかかってるし、山が白く煙ってる…あかん、雪降っとるやないか!?(>_<) 行けるところまで行ってみよう。街は晴れていますが、山に近づくと雲がかかり暗くなる。そして雪がちらつき始める。神峰山寺から細い坂道に入る。雪は降っていますが、今のところ積もってないし道も凍ってない。とりあえず無事に本山寺近くの駐車場にたどり着く。 でも結構雪が降ってますね!薄暗いしめちゃくちゃ寒い。おそらく山を歩くことは問題ない。ただこの状況だとフクジュソウは開かないな。 それよりこのまま雪が降り続けて、山を歩いたとして…数時間後に車は坂道を下ることができるのか?それが心配… あきらめよう…リスクは限りなく排除するのが信条です。 B案に切り替えます。下れるうちに山を下って帰宅。 さて、星田連山とは北生駒に広がるほしだ園地を含むU300の山並み。ちょうどR168とR163に囲まれた山域になります。 私はこの星田連山を「悪名高きピークの巣窟」と呼んでいますが(^_^;)とにかくルートが多くて、やたらと山名のついたピークが乱立している。そのピークのほとんどが、とても山とは呼べないようなただの登山道のアップダウンに過ぎない。 この山域は本来登り詰めるような山ではないし、ピークの数稼ぎに使うような山でもない。ピークを気にせず、街近の低山を巡り歩く…その楽しさを満喫する山だと思うんです。私は星田連山を歩く時は、星田連山全域を一つの山と考えながら歩いています。 ルートも豊富なので、どこから山に入り、どのルートを歩いて、どこに下るのか…あれこれ考えながら、木々を見て、花々を見て、広がる景色を眺めながら、粛々と歩きまわるのがこの山域の楽しみ方だと思っています。 まさに自宅の裏山なので、事あるごとに何度もこの山域には足を踏み入れています。いろんなルートを巡りましたが、まだまだ未踏のルートはたくさんある。星田山からJR寝屋川公園駅に向かうルートもそんな未踏ルートの一つ。今日は星田妙見宮お参りしてから山に入り、北山師岳、星田山へ。ここから先は未踏ルート。佛底山経由で日高山方面に向かい、寝屋川公園に下る予定です。 それと普段はあまり歩かない、本線から枝分かれして一つ二つのピークに向かう枝道…この枝道もできるだけ調べてみようかと思っています。 それでは10:30、出発! 私が星田連山に入る時は、星田妙見宮をお参りするのが定番! この星田妙見宮は関西随一のパワースポット。能勢妙見山と並ぶ関西の妙見信仰の聖地なんですが、能勢妙見山が観光地化が進んでいるのとは違い、この星田妙見宮は古来からの厳粛な信仰の聖地感が残っていて、いつ訪れても身が引き締まる思いです。 妙見信仰とは星を信仰対象とする信仰形態。インドの菩薩信仰を源流に、中国の道教における北辰信仰、星辰信仰…これは北極星や北斗七星を信仰するものですが…それが日本に伝わり密教や陰陽道とも複雑に合わさりながら成立していった信仰形態です。 菩薩信仰が源流なので仏教が原点なのでしょうが、この星田妙見宮も成立時点では神禅寺というお寺であったようです。 空海がこの地を訪れ(空海の伝承は各地にありますから、この伝承が事実が虚構かはわかりません)秘法を唱えたところ、北斗七星から3つの星が降ったという。そのうちの一つが星田妙見宮のある妙見山に落ちた。このことがきっかけでこの地に妙見信仰が根付いたと伝わります。 事実、この場所からは隕石落下の痕跡が発見されており、日本で2番目に古い816年の隕石落下の記録がこれではないかと考えられています。 …なんて、薄っぺらい受け売り情報を披露していると、ユーザーさんから星神信仰、星宮神社について教えていただきました。 星神信仰については全く知らなかったので、少し調べてみると近畿にはこの星神信仰がほとんどないんですね。星神信仰は東日本、特に北関東に非常に多い。近畿は妙見信仰が中心なんです。これはなぜか…? これは近畿が長らく日本の中心だったことと関係あるのではないか?大陸からの先進文化がたくさん入って来るでしょう?仏教の受容も早かったわけだし。 そして妙見信仰の信仰対象は北極星です。宇宙の中心で動かざるもの、です。いかにも中国っぽいですねー! 中国では北極星は天皇大帝とされていますから、おそらく支配者層に支持されたのだと思います。近畿での妙見信仰の広がりはその影響もあるのかな?なんて思ったりもしています。 星神信仰の信仰対象はアマツミカボシ(アメノカガセオ)が多いですね。これは金星なんです。明けの明星、宵の明星なんて言って、日本人は金星が好きですからねー!いかにも日本っぽいです(^^) この信仰はアニミズムを根源とする自然崇拝の一つでしょうね。山に神を感じるように、岩に神を感じるように、星に神を感じたのだと思います。日本古来の信仰形態ですね。中国の影響を受けていない。東国であるからこそ、このような古い信仰形態が維持され続けているのではないかと思います。 妙見宮に時間を取られ過ぎました! 妙見宮の裏参道を下りて、いつもの登山口から山に入りますり妙見東というか、南星台というか、住所的には星田9丁目の登山口です。 星田連山の登山道には特徴があって、大きく分けると3つにわけられます。よく踏まれて歩きやすい道か、整備された道か、あまり踏まれてなく荒れた道かの3つです。 登山口からの道はよく踏まれた歩きやすい道。アップダウンを繰り返しながら標高を上げて行きます。結構な急登も所々にありますが、距離が短いのでそれほどく苦にはなりません。 登山口から40分ほどで北山師岳に到着*\(^o^)/* 鉄塔のある小高い山頂。景色もよい。 実はここまでもたくさんの山頂を通過して来ているんですが、ほとんどスルーですね。個人的には星田連山で山と呼ぶのは主峰としての星田山と、この北山師岳だけでいいんじゃないかと思っています。他にも好きなピークはいくつかありますけど、ただの登山道のアップダウンのピークはほぼスルーです。 今日の目的の一つは登山道の状況を確認して、安全で歩きやすいルートを把握することと、もう一つは休憩ができるとか、展望がいいなど、山頂感のあるピークを確認することです。 北山師岳から先の枝道を探索。見晴らしのいい稜線歩きもありますが、特に見どころもありません。 星田山に向かうには一旦谷底の沢まで降りる必要があるんですが、あれ?階段が整備されてますね。以前来た時はかなりの急斜面を下ったんですが… 橋で沢を渡る辺りは少しルートが分かりにくい。登り返してまた枝道探索。道が悪い。見どころは無し。 一蓋被の嶺に向かいます。ここはピークに大きな岩があって展望もいい。好きなピークです。今日はここで休憩(^^) 天気についてお伝えしておきましょう。 画像を見ていただければ分かるように、晴れていい天気の写真と、暗い雪の降る写真があるでしょう? 景色を眺めていて気づいたんですが、雪雲の塊が所々に点在していて、その雲が雪を降らせながらゆっくり移動しているんですね。 その雲の下に入ると、突然暗くなって冷たい風が吹き荒れてザァーっと雪が降るんです。めちゃくちゃ寒い!(>_<) 雪が降り続くのは10分ほどから長くても20分くらい。そして雲が離れると太陽が顔を出し、日差しもあって寒さもあまり感じなくなる。風も止みます。それを1日中繰り返すような日でした。 一蓋被の嶺から星田山へ向かう。ここから先は未踏ルート。まずは皿谷山へ。 皿谷山のピークは小広場になっていて、座れる丸太なんかもあります。展望はありません。この辺りの道もすごく歩きやすい。 皿谷山からも枝道探索。歩きやすい道ですが特に見どころはありません。 皿谷山からは佛底山を通って日高山方面に向かいます。この辺りの道もとても広々として歩きやすい。佛底山付近はかなり整備してありますね。 佛底山のピークも小広場。ベンチやテーブルが整備されていて休憩には最適。展望はありません。 佛底山から急な階段を一気に谷底まで下る…と、地図を見たら道間違いじゃん!(>_<)めっちゃ下ったのに…登り返しの足が重い…気も重い…(T-T) 結局佛底山まで登り返して正しい道を進む。国見嶺、西谷山を通り過ぎ最後の枝道へ。一つめのピーク、南夫婦石山は小高い丘になっていてベンチが一つある。とてもよく開けた眺めのいいピークで気持ちいい(^^) 今日初めて座って小休憩☆星田山からは1時間ほどの道のりです。 あとは下るだけ。およそ10分で日高山登山口へ到着しました(^^) 舗装路沿いに土の地面のハイキングコースがあるので、その道を進みます。舗装路と合流するところに大きな鳥居が見えました。 鳥居の反対側には役行者を祀る打上行者堂。鳥居は…えっ!?高良神社!?高良大社とは関係があるのかな? 高良神社の祭神は武内宿禰。そう言えば高良大社の祭神は高良玉垂命、八幡大神、住吉大神でしょ?玉垂命は武内宿禰だと言われていますし、私見では住吉大神も武内宿禰です。少なからず関係はあるのかな? そして高良神社の近くには石宝殿古墳がある。この古墳、事前に地図で発見していたので楽しみにしていたんです。 だって石宝殿なんて名前の古墳は、石室か石槨が剥き出しになっているに決まっている!期待しながら山に入る。すぐにその姿は見えてきました! 石の塊がある!おーっ!これはひと目見ればすぐわかる!横口式石槨ですねー*\(^o^)/* 横口式石槨には組み合わせ式と刳抜式があるんですが、この石槨は組み合わせ式の横口式石槨です。 墓室の前に二つの石が壁のように立てられています。羨道があったようです。ということは横口式石槨の中ではかなり古い初期に作られたものですね。 横口式石槨は時代を追うごとに、羨道付き組み合わせ式→羨道付き刳抜式・羨道無し組み合わせ式→羨道無し刳抜式、と変遷していくんですね。この石宝殿古墳の石槨は初期のタイプです。 横口式石槨は古墳の墓室の形態の中では最も新しいものです。それ以前は横穴式石室でした。横穴式石室はその名の通り、石で作った大きな石室の中に石棺を入れる。高貴な人物には巨大な家形石棺などが用いられた。被葬者の死後の生活というものを意識したものです。 しかしその後、葬送祭祀に変化があったんですかね?大きな石棺が作られなくなった。乾漆棺など小さな棺になったんですね。火葬が始まると棺さえ無くなり骨臓器という壺になる。そうすると大きな石室が必要なくなるんです。それで大きな石に棺を収めるだけの墓室を穿った石槨が作られるようになったんです。 この石宝殿古墳の石槨はかなり古い時期のものです。石材は花崗岩。細工がシンプルですね。底石に棺台の彫り上げも見られないし、排水用の溝も掘られていません。蓋石との組み合わせはどういう仕組みなんでしょうね。ホゾがあるのかな?横から小さな石を当てがっているようにも見えますが。扉石はありませんが、墓室に扉石をはめ込む辺りは精巧に作られています。 こうして横口式石槨を間近で観察する機会はなかなかありませんから、とてもいい経験になりました(^-^) 高良神社から10分ほど歩いて、無事にJR寝屋川公園駅に到着*\(^o^)/*時刻は15:45。めちゃくちゃ遅くなっちゃった!家の近所でヨカッタ(^^) さあ、今日の星田連山練り歩き(^_^;)ですが… とにかく天気が目まぐるしく変化するのが参りましたね。雪が降ったと思ったら日差しが出て穏やかになる。するとまた突然暗くなって雪が降る…とにかく寒いし!(>_<) 今日の収穫は多くのルートの状況やピークの状況を確認できたこと。枝道はどこも荒れ気味で見どころもなく、あまりおススメしません。ルートが分かりにくいのは、北山師岳から星田山へ向かう途中の谷ですね。少し荒れてますし。逆に星田山から先の未踏ルートはよく整備されていて歩きやすかったです。 今日のルート上で価値あるピークは、まず北山師岳。ここは展望もありますしピーク感もある。そして一蓋被の嶺。このピークも展望がいい。岩場でピーク感も感じられる。星田山は…一応主峰なので入れておきますか?特に見どころのあるピークでもないですけど(^_^;) あとは皿谷山。展望のない小広場ですが丸太ベンチもあって休憩できる。佛底山。ここも木々に囲まれて展望はありませんが、広く整地されていてベンチやテーブルもある。ゆっくり休憩するのにはいい場所だと思います。 あと、枝道ルートで唯一いいピークだと感じたのが南夫婦石山。小高くなった小ピークですが、ベンチがあって展望も雄大。ちょうどいい晴れ間で、西日がキレイで気持ちよかったな(^-^) 他のピークはとても山とは呼べるようなものではないので、全部スルーです。立ち止まることもありません。そう言えば写真もない(^_^;) でもこれで星田連山もかなりのルートを歩きましたね。まだ未踏なのは…地獄谷山から広望丘・電閃丘を通り南星台に下りるルート。それから一蓋被の嶺から早刈山を通り南星台に下りるルート。あとは妙見東の住宅地から鴻ノ巣山を通りほしだ園地に向かうルート。それくらいかな?まだ細かい枝道で歩いていない道はあるかもしれません。 それにしても自宅の裏山が面白い山でヨカッタ!何かあってもすぐに登れちゃいますからね(^^) 時にはじっくり、時にはがっつり、時にはほしだ園地でのんびり(^^)ルートが多くて多彩なのでいろんな楽しみ方をすることができます。そのために今一生懸命ルートを確認してるんです。その時の気分に合わせて最適なルートを選択できるように。そしてゆっくり休憩できるピークの把握も必要ですしね。 まだ未踏のルートがありますから、もうしばらくは探索山行ですね。まだまだ楽しみますよー*\(^o^)/*☆
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