大辺路2日目。 舗装路や国道脇歩きが苦手なため、踏破ではなくオイシイところ取りです。 前日同様、まずJR移動して車を取りに戻るパターンです。 今回のルートは3つの坂歩きです。 うち2つ、タオの峠と長井坂が”世界遺産”です。 古道は、予想以上に道路や鉄道で古道が寸断されたり付け替えられています。 帰宅後に調べたところ、例えば長井坂西口は世界遺産区間ではありません。 本来の西口(JR双子山トンネル西口近く)が世界遺産の端となってました。 今日の区間、徳本上人名号碑が2つあるけど、1つは”らしくない”など道草も楽しいハイキングでした。 7:00周参見駅~7:09串の戸石碑群~7:26馬転坂入口~8:08西浜入口~8:23タオの峠西入口~8:33タオの峠東入口~8:57和深川王子神社~9:15長井坂西入口~10:28茶屋の段~10:46長井坂東入口~10:51見老津駅
見老津駅、海近くの駅で有名みたい。 まずは始発で1駅・周参見駅まで移動です。
周参見駅をスタート。 シカ2頭をはねて18分遅れて周参見駅着。 運転士さんおつかれさま。
串の戸石碑群。 その中の1つ、徳本上人名号碑。
串の戸石碑群、点在してたのを集めたとのこと。 近世の海難関係が多い。
景色は良いけど、ガマンのR42歩き。 右のコンクリ工場を貫く公道(分かりにくい!)を進む。
コンクリ工場の敷地内のような”公道”を進むと、馬転坂の西入口(中右)。
登り口近くはJRや公道で削られやや急峻。 やがて雑木の中を登る。
馬転坂の頂上、展望なし。 石積の基礎(左)、かつては地蔵があった?
造成地のため古道らしさは皆無。 展望良いけど、眼下にソーラーパネルが続く。
古道(舗装路)横の庚申塔。
タオの峠西入口(中左)まで舗装路歩き。
タオの峠。(追加登録で世界遺産に)。 境界を示す境目石(さいめいし、明治四十三年)。
一里塚松跡。 痕跡は皆無、案内看板無いと分かりません。
協和小学校跡。 閉校記念の石樋(左奥、校歌など、明治25年3月5日~昭和48年3月31日)。 タオの峠東口から舗装路少し戻る。
和深川王子神社。 きれいな水洗トイレあり、ありがたい。
和深川沿いに町道(中右)を進んできました。対岸は紀勢本線(きのくに線)。 町道はかつての古道を忠実にトレースしていないみたい(2枚後の写真を参照)。
徳本上人名号碑。 字体が・・・、ホンマかいな?「丸山の掘割→」表示から町道逸れて逸れるコト。
丸山の掘割。 これがかつての大辺路な雰囲気・・・。 鉄道で切られたみたい。
民家前の長井坂西口から登り、シシ垣と交差。 JR双子山トンネル西口を避けるために通した道で、ココは世界遺産でないのが味噌やで。
長井坂の”世界遺産区間”に合流、登ります。
少し急な登りの後のご褒美、枯木灘。 しばらく”ほぼ平行道”が続きます。
道の駅(道の駅イノブータンランド・すさみ)への分岐。
ほぼ平行道。昔の人の道のつけ方に驚きです。 昭和40年頃までは電柱もあったようで、そのため整備され続けたようです。
版築(段築)。 コケの生えた右下2つはごく近年に修復されたものみたい。
時々、パッと眺望が開ける。 くろしお牧場(中)と黒崎(右)。 沖には地元漁船以外に、紀伊水道を出入りする大型船も。
ゴールの見老津集落が見えた。 ズームすると、江須崎(中)もはっきり。
沖の黒島?、陸の黒島? 沖は紀伊水道に入る大型船。
時々、海。 気持ち良い古道、しかも世界遺産。
長井道の版築は最低2つあるらしい。 残り1つはコレ?
見老津寄りには時々、松林。 大きなマツボッックリが転がってました。
見老津集落にゴリゴリ、下り始めます。
県道に合流。 アンテナ施設があり、そこが茶屋の段(説明板なし)。
県道(舗装)に面した茶屋の段前に道標。 「ひだりハ くまのみち みぎハ やまみち」 この後、すぐ県道を離れます。
紀勢自動車道トンネルの上あたりをドンドン下る。 古道沿いはウバメガシ。
上水道施設?から見老津駅。 ちょうど、南向きにパンダくろしおが通過。
長井坂東口は踏切横でした。
この活動日記で通ったコース
周参見駅~見老津駅
- 04:25
- 10.9 km
- 716 m
- コース定数 18
大辺路街道で屈指の景観と往時の佇まいを残す長井坂は国道42号沿いの西浜バス停から山中に分け入り、王子神社等が鎮座する和深川の里へ至ります。この和深川の里を過ぎると、幕末の国学者・熊代繁里が「此坂もみちいとけはしく一里あまりがほど人家なし」と記しているとおり、現在でも人跡まれな「長井坂」へとさしかかります。登り口、下り口とも非常に急な勾配の坂ですが、峠道は枯木灘の眺めもよく、平坦な区間が長く続きます。ウバメガシ等海岸性常緑樹が覆う山の斜面の南側には広大な太平洋が開け、道沿いにはそのままの自然林が残されるここ長井坂では、心地よいハイキングがお楽しみいただけることでしょう。