【厳冬期登山】鹿島槍ヶ岳東尾根（一の沢の頭）

年始の西槍縦走を共に挑戦した島根兄弟（兄）シンさんを交えて、今冬第二戦は鹿島槍東尾根。 過去の記事では標準3泊、攻めて2泊のようなので俺らも2泊で実施する攻めた山行を計画しました。 結果は、一の沢の頭まで行って下山しましたが、久々に雪洞泊でいろいろ勉強になって楽しめました。 1日目： 車を停めてスタート。 大冷橋を渡らずに進んでしまい、往復約1時間をロス。 引き返して東尾根取りつき付近にある水門広場で装備を整えている時に、BCの2人組が来ました。 彼らは、「一の沢の頭」から滑ると言っていました。 彼らのトレースを辿ることで、疲れないルートで尾根上に上がることが出来たので、めちゃくちゃ助かりました。 順調に標高を上げていったのですが、標高1,600ｍ付近でトレースは終了（笑） 先行していたBCの方は、そこから滑って行ったようです。 BCとは浮力が違うけど、トレースがあるのとないのでは大違い。 スノーシューでもひざ下くらいまで沈み一気にペースが落ちましたが、シンさんはワカン装備なので急登のルート工作等双方の得手を活かしました。 小雪が降り続く中、14時前、1,750m付近から雪が深くなり「一の沢の頭まで届くのか？？」「空身のピストンなら勝ち目あるか？」等と打ち合わせ、結果、「ピストンで挑戦するなら荷物を持って標高を上げるのは無駄やからここを泊地にしよう」「空いた時間で翌日の為のトレースを付けに行こう」と話し行動を終了しました。 ゾンデ棒で測ると積雪3m以上。 近々雪洞をつくる予定があるし、3人いるので早速作ることにしました。 約2時間で3人が寝られる広さの雪洞が完成。 雪洞の中は暖かいし、外の音が聞こえず静かやし最高です。 結局、トレースを付けに行くことなく皆寝てしまった（笑） 2日目： 朝、4時頃かな？ シンさんの声で目が覚めました。 「天井が下がって来とる」 作り方によって、雪洞の天井が下がってくるんものなのですが、今回のは笑えるくらいの下がりよう。 今朝も雪がパラパラと降り続いており、ガスで外が見えません（笑） 天井の崩壊が懸念されるので荷造りして外に出たら、さっきまでのガスが晴れて遥か先に目指す鹿島槍ヶ岳が見えました。 めちゃくちゃかっこよかったです。 雪洞前にテントを立てて朝ごはん食べて、再度打ち合わせました。 最近撤退続きで癖になりそうなので、「せめて一の沢の頭まで行こう」ってなりました。 昨日、ちょっとだけ付けていたトレースもほぼ埋まっていたけど、斜度は緩く苦痛は無かったです。 でも、スノーシュー履いて膝上ラッセルです。 1,850ｍ付近から稜線が立ってきました。 スノーシューで厳しい場所はシンさんに交代してワカンでルート工作。 協力して標高を上げました。 10時過ぎ、一の沢の頭に到着。 思った以上に広い台地でしたが、ガスで鹿島槍ヶ岳は見えませんでした。 しばらく待ったけど、11時頃下山を開始、シンさんはしばらく残っていました。 テント場に戻る途中ガスが晴れて、めちゃくちゃかっちょいい鹿島槍ヶ岳を見ることが出来ました。 きっとシンさんも上で見てるんやろなぁって思いつつ下山し、テント場で荷物を片付けている時にシンさんが大興奮で降りてきました。 「なんやあの稜線！あんなかっこいい稜線見たことないぞ！あれはリベンジ決定や！」 「次行くときは、勝ちに行くぞ！」って。 普段、口数の少ないシンさんってこともあり、シンさんの感動と興奮がビシバシと伝わりました。 ってことで、今冬再挑戦することが決定しました♬ 下山は早く約3時間で車に戻れました。 次回、達成に向けた備忘メモ 道間違い：1時間（往復） 雪洞製作：2時間 ギヤと食料の軽量化の合わせ技で、初日に【一の沢の頭】まで届くことが分かった。 等高線を見る限り頑張れば【2,177ｍ】にも届きそうです。 ギヤ軽量化（今回の山行で不要と考えたもの）： アックス1本、トライカム、アルパインヌンチャク各1本、旗棒、 次回の献立 ①朝・・・コンビニ 　昼・・・行動食（サタケのパンdeBAR） 　夜・・・リファル米、親子丼（鶏肉、卵、だし） ②朝・・・サタケ「ペペロンチーノ」 　昼・・・行動食（サタケのパンdeBAR） 　夜・・・リファル米、アマノ「カレー」 ③朝・・・サタケ「カルボナーラ」 　昼・・・行動食 その他・・・羊羹、チョコ盛り、青のりピーナッツ