書籍「房総のやまあるき」を辿る道のり四回目。 絶景の岩峰 歩いても歩いても歩きたらない魅力が溢れる富津梨沢地区。そこに連なる急崖に屹立するトビ岩山は360°の展望を持つ岩峰となっています。また鎌倉時代の作と思われる磨崖仏など、周辺は多くの歴史を秘めた地でもあります。内房の山⑭難易度D 梨澤区公民館🅿️-物見塚山△-トビ岩山-風早山△〜愛宕堂-天羽(あもう)城山(天羽城址)-謎の石田村-鹿原(しっぱら)浅間山?-仲山(なかやま)-梨澤区公民館🅿️ 書籍にある帰路は風早に立ち寄ってから今は通れない(らしい)牧場跡を通り、スタート地点の梨沢橋へ戻るルートですが、内田さんなら退屈なピストンは避けるだろうという敬意も払いつつ、今回は大きく周回して愛宕堂から村を挟んだ東の尾根を辿りました。こちらの尾根の始めおよび後半はなかなか二足歩行をさせてくれない厳しめの山歩き。超低山アルプス。以前のログで仲山と書いた山は違う山かも?という疑問を確かめもしてきました。結果、謎の山が一つ増えました。 ルート参考:富津鋸南の峠道(妙見山・鉄杖山) https://yamap.com/activities/16728995 梨沢・七ツ釜渓谷と愛宕堂 https://yamap.com/activities/17100241 鋸山😻 https://yamap.com/activities/16590089 房総のやまあるき https://yamap.com/moments/929841 参考文献:房総のやまあるき増補改訂版/内田栄一,川崎勝丸・新ハイキング社2013、房総山岳志/内田栄一•崙書房2005、房総山名考/福田良・崙書房1991
梨澤区公民館よりスタート。書籍では上総湊駅からタクシーで近くの梨沢橋へ。
令和元年の台風以降4名の方が亡くなられている山域です。心して。この先行き止まりとあるのは梨沢大塚山方面。
高塚地区から林道分岐。
山神社。
最後の民家と朝日。
広々とした林道。
林道から右手尾根へ。ピンテあり。
ピンテも沢山で手も入る。ただ、経験上とても迷いやすい枝尾根が多いので慎重に。
物見塚山山頂。二等三角点物見塚。名前に反して現在は展望無し。
山頂にある歌碑はおそらく富士講行者のもの。
参明藤開山碑。神道系の富士講。
好展望がつづく。雪被ってるのは日光連山?
だんだん岩っぽく。手足元注意。
ところどころ白いの何かと思ったら雪の溶け残り。
アセビ。狂い咲き以前の咲きっぷり。春はまだだぞ。
トビ岩山の勇姿。
いつもなら直登、前回は下降とした20mぐらいの垂直壁。取っ掛かり足場ともに沢山あります。ヘルメット推奨。安全に行くなら迂回。書籍にならい迂回してみます。
自然洞窟。
化石かな?
崖崩れ?で書籍にある岩肌の切れ目にとりつけず。
さらに迂回。ピンテたくさん。
滑落防止にロープがっちり。
ちょっと気になって寄り道。
穴🕳
ニョロニョロしてる。
かなり迂回してやっと尾根へ。直登した方が楽なような。ちなみに、東へ向かうとスタート地点へ戻れます。過去のログ参照。
裂岩とあるパッカーンな大岩。
やや険しいロープ場。
トビ岩山山頂みえた。道中ずっと好展望。
トビ岩山山頂。
富士山。
アップ。
ぐるり空。
断崖。岩屋さんのコンクリ釘が一本。
風早へ。
倒木はひたすらあります。
風早と富士山。
寄り道。さりげなくピンテあり。
2mぐらいの大きな磨崖仏。かなり風化しています。
鎌倉時代作の金剛界大日如来と思われる。
傍らに馬頭観音が二基。文字塔と像塔。
白狐へ通じていた古道。
鞍部の切り通し道。書籍にあるのはここから牧場跡を伝う帰路となりますが、現在は通行不可のもよう。尾根を東にたどりましょう。今回はこのまま西へ。
風早とりつきは相変わらず笹藪。ピンテあり。
風早山山頂。
古風な手水と山彦さん。
このまま尾根を北へ。倒木多め。
垂直の降り。慎重に。
このトラバースもお気をつけて。
物好きな人は尾根通しを突き進みこの壁を下降するのも一興。登攀具必要です。
愛宕堂へ寄り道。
愛宕堂。
好きな手水。
朽ち行く参道と石積み。
あんドーナツを一つ。
勝軍地蔵。愛宕山大権現。明治はじめ神仏分離の際に多くは破却されたので残っているのは貴重。
忘れられていたのかここへ隠したのか、今となっては不明。
清遵法師入定塚。
お供えされてる。
山をおりる。
尾根の突端に石造物。
祠でした。何を祀るんだろう。
散乱してます。
相川農村協同館裏へ。
隣接する相川神社。
見性寺方面へ左折。
見性寺の地産地消な石積み立派。お地蔵さん。
以前通過した鉄杖山。
路傍の石仏。羽化に失敗したようすのテントウムシを抱く。
こちらも以前通過した妙見山。鉄杖山へ通じる石切跡の尾根がなかなか険しかった。
分岐。
地図には無いけど良い農道。
馬頭観音。
堰の上手から。
花輪堰。城址のにおいぷんぷんな名前。
倒木祭りな道。尾根通しへ変更。
切石のような。
がっつり石切場でした。
巨大。荒れてるし進むのに一苦労。
むむ。
読めない。
厳しめ。
クラックが意外と浮いてないので伝って直登。
登って振り返り。
迂回すればあのあたりから登りやすそうでした。石切の丁場広い。
倒木地獄は延々と。
天羽城址の険しさ。
東京湾観音でかい。
尾根。
土橋のような鞍部。
手足元注意。
古いロープがありました。もはや意味なし。
最後の最後が痩せ尾根すぎる。怖い平均台。両側崖です。
60mぐらいの断崖。
天羽城址。天羽城山へ登城。
先程歩いたもう一峰。
こちらもぐるりの好展望。
もう一つ控えめな山名板。
尾根を南へ。こちらはピンテあり。ありがたや。ピストンが無難なようです。
倒木のおかげで城の遺構があらわに。
珍しい石積み。地域ならでは。
大日如来かな?
これを見て道を間違えたことに気づく。以前はこの感じの案内が沢山ありましたね。このまま進むとわかりやすい入山口がある模様。
倒木はあるけど、通れるように手が入っていてありがたい。
コブを巻く道も健在。
石田村に入村。
おや。
なんだこれ。
見られてる。
実は、わたくすのプロフィール画像は以前に石田村にて撮ったものです。
その時の感動は完全に失われたようすの荒れっぷり。巨石の迷宮。
なんと、かーろすさんと遭遇。こんなところで人に会うだけで驚きなのに嬉しい。
隕石が落ちた跡とか大陥没した跡とか色々な説あり。明治中頃は割と普通の地形なので、戦時中に爆撃受けた跡じゃないかなぁ、と思います。
道外して尾根へ。
こちらも倒木andずるむけ。以前はこの尾根を西〜北へ、御嶽山に向かいました。
好展望もひたすら。
この区間がやたら険しい。
鋭くて急。
もう、キレットと呼んでいいと思う。
下降して振り返り。
本当はヘルメットあった方が良い道。今日はなし。
ひたすら急な岩場の登り降り。ナイフリッジ。
と倒木三昧でまともに歩けない。
このあたりから岩っぽさはなくなる。
前回、仲山かと思った山。
ピークに散乱する石造物。
山水講。富士講。
房総山岳志に記されている仲山は位置的にここにあらずでした。鹿原集落の浅間山でしょうか?
尾根を西へ。改めて仲山を目指す。
かなりの平地。昔は何かあったのかも。
仲山山頂。広々。
確かに石祠、手水、土台石などが散乱してる。
古くはナツカ(中塚)山と呼ばれその後転訛があったと思われる山名。神名は不詳とのこと。
たしか、ここは鳥海館という館址でもあった気がする。調べてみよう。
古い参道と思われる顕著な道を降る。
途中で道は無くなりました。この先崖。
リカバリーして尾根通しに降る。
田んぼ裏へ降りました。
道路だー。安堵。
路傍。六地蔵などなど。石仏があちこちに見られます。
湊川の支流、相川を最後に一枚。
戻ってきました。距離以上にタフな道でした。
その後は昨日植栽し終えたこみなと待合室へ集合。
お祭りみたい。
仮の姿ですが、電飾取り付け。
5月ぐらいから普段のカフェに加えて週末ビアガーデンand出店スペースともなる予定。お楽しみに。おわり。