高崎山城で山城の基本を学ぶ

2023.01.21(土) 日帰り

活動データ

タイム

01:19

距離

3.3km

のぼり

216m

くだり

218m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 19
休憩時間
7
距離
3.3 km
のぼり / くだり
216 / 218 m
39
21

活動詳細

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今年の目標の山城めぐり、今回は高崎山にある高崎山城です。 別府と大分の中間に位置し、海に突き出した高崎山城はまさに天然の要害です。 高崎山は駐車場の広い銭瓶峠から登る人が多いのですが、今回は登山口まで車で行きます。 銭瓶峠からは離合の難しい道を800mほど、ゲートを手で開けて車を乗り入れます。 ではスタートです。今日は天気も良く、いい登山日和ですね。 良く整備されて歩きやすい登山道をぐんぐんと登ります。緩やかでいいですね。 少し登れば、すぐに南側に大きく展望があります。お、くじゅう連山が見えますね。 周りの木々は葉を散らしているので、明るくて開放的です。 山頂まで1キロのところで、大手口への旧登山道の分岐と高崎山城の案内看板があります。 旧登山道は下りに使うので、そのまま登って行きます。 高崎山城の詳しい説明書きがありますね。南北朝時代にも大活躍したようです。 続いて堅堀(たてぼり)の詳しい説明があります。 大分市側の大きく開けている場所で方向を変え、頂上に向かいます。 この道中も土塁、石塁、堀切などの説明があり、とても参考になります。 アオキの並木を登って行けば大手門の跡、その先には堀切の跡があります。まだ谷間がはっきり残っていますね。 その先が頂上です。 以前の山頂は樹木に囲まれて展望がなかったのですが、2016年頃に山頂周りが切り開かれて 劇的に展望がよくなりました。高崎山城の本領発揮といったところです。 東は田の浦ビーチを含む大分市側、北は別府湾と日出の町並み、西は由布鶴見と別府市街地、そして南はくじゅう連山方向と全方位で素晴らしい展望が得られます。特に田の浦ビーチを見下ろすのが最高ですね。 では下山です。大手門の跡まで戻り、旧登山道に入ります。ここがかつての正規のルートですね。 大手門の左右には櫓の跡があり、大手門に押し寄せた敵は側面から矢の雨を受けることになったでしょう。 大手門からは少しだけ急な道を下っていけば、あっという間に正規ルートに合流です。 そこからは緩やかに道を下っていけばゴールです! 高崎山は南斜面に登山道があるので、冬場でも北風を受けずに暖かくて登りやすくていいですね。 高崎山は山城の跡がしっかり残っており、解説も非常に丁寧です。山城の入門にぴったりですね。 そういえば今回もお猿さんにはあえませんでした。もう何度も登っているのですが一回も見たことがないです。 高崎山城 北、西、南は非常に急で、東に緩やかに尾根が伸びており、そちらからの侵入に備えて 主郭や曲輪が作られています。 およそ1100年頃に築城され、1191年には豊後の国に入ってきた大友氏に対して地元の豪族が高崎山城によって抵抗したそうです。 以後、大友氏の戦時の詰め所となり、南北朝時代には九州の北朝軍の拠点として活躍。 島津が侵入してきた豊薩合戦の時には、大友義統が一時逃げ込んだりもしていますね。 大友氏の改易後には廃城となりました。第二次世界大戦時には高射砲が置かれたそうです。

高崎山 登山口の前まで車で来ることができますが、道が狭いです。銭瓶峠の広い駐車場に止めるのがお勧めです。
登山口の前まで車で来ることができますが、道が狭いです。銭瓶峠の広い駐車場に止めるのがお勧めです。
高崎山 ではスタートです。
ではスタートです。
高崎山 道は非常によく整備されています。
道は非常によく整備されています。
高崎山 南に大きく展望が開けています。くじゅう連山が見えますね。
南に大きく展望が開けています。くじゅう連山が見えますね。
高崎山 黒岳、大船山、三俣山などが見えます。
黒岳、大船山、三俣山などが見えます。
高崎山 葉が散っているので、明るいです。
葉が散っているので、明るいです。
高崎山 休憩できますが、道は緩やかなので休憩の必要は無いくらいです。
休憩できますが、道は緩やかなので休憩の必要は無いくらいです。
高崎山 アオキの赤い実が目立ちます。
アオキの赤い実が目立ちます。
高崎山 山頂まで1キロの看板。ここから旧登山道に入れます。
山頂まで1キロの看板。ここから旧登山道に入れます。
高崎山 高崎山城の概略図。山頂から東に尾根が延びており、そこにいくつもの曲輪があったようです。
高崎山城の概略図。山頂から東に尾根が延びており、そこにいくつもの曲輪があったようです。
高崎山 詳しい歴史の説明があります。100度もの攻撃にも耐えたとか、非常に堅固な城です。
詳しい歴史の説明があります。100度もの攻撃にも耐えたとか、非常に堅固な城です。
高崎山 堅堀(たてぼり)の説明です。
堅堀(たてぼり)の説明です。
高崎山 ちなみに「センゴク」という漫画の小谷城攻めの場面が堅堀の攻めにくさをよく描いています。
ちなみに「センゴク」という漫画の小谷城攻めの場面が堅堀の攻めにくさをよく描いています。
高崎山 堅堀の跡、いくつもありますが、すでに植物に覆われており、はっきりとした堀の跡はわからないです。
堅堀の跡、いくつもありますが、すでに植物に覆われており、はっきりとした堀の跡はわからないです。
高崎山 大分市側に展望。頂上からだと見えにくい南東側も見えますね。
大分市側に展望。頂上からだと見えにくい南東側も見えますね。
高崎山 大手口の跡です。
大手口の跡です。
高崎山 左側に櫓があり、登ってきた敵に横から矢を撃ち込めるようになっています。
左側に櫓があり、登ってきた敵に横から矢を撃ち込めるようになっています。
高崎山 城郭の周りには土塁、石塁が巡らされていました。
城郭の周りには土塁、石塁が巡らされていました。
高崎山 道の脇の岩。なにも知らないとただの岩ですが、歴史をしればこれが石塁のあとだとわかります。
道の脇の岩。なにも知らないとただの岩ですが、歴史をしればこれが石塁のあとだとわかります。
高崎山 土塁に囲まれた城郭の跡。アオキなどがはびこっていて現地でも見てもよくわかりません。
土塁に囲まれた城郭の跡。アオキなどがはびこっていて現地でも見てもよくわかりません。
高崎山 鞍部に人工の谷を作り、敵の移動を遮る堀切。
鞍部に人工の谷を作り、敵の移動を遮る堀切。
高崎山 これははっきり溝があるのがわかります。
これははっきり溝があるのがわかります。
高崎山 頂上に到着!
頂上に到着!
高崎山 山頂には最大の城郭、本丸がありました。後年は手前の城郭2が本丸となったようです。
山頂には最大の城郭、本丸がありました。後年は手前の城郭2が本丸となったようです。
高崎山 別府湾側は切り開かれて、展望が素晴らしいです。
別府湾側は切り開かれて、展望が素晴らしいです。
高崎山 田の浦ビーチもはっきり見えますね。
田の浦ビーチもはっきり見えますね。
高崎山 山頂標識。
山頂標識。
高崎山 別の場所では北側がよく見えます。以前登った鹿鳴越連山が見えます。
別の場所では北側がよく見えます。以前登った鹿鳴越連山が見えます。
高崎山 西側もばっさり切られており、別府市街地と由布岳、鶴見岳がよく見えます。
西側もばっさり切られており、別府市街地と由布岳、鶴見岳がよく見えます。
高崎山 由布岳は少しだけ白いですね。
由布岳は少しだけ白いですね。
高崎山 古城播磨守大友著景の墓。11代大友氏の大友親著の孫、古庄著景(ふるしょうあきかげ)は高崎山城で戦死しています。
古城播磨守大友著景の墓。11代大友氏の大友親著の孫、古庄著景(ふるしょうあきかげ)は高崎山城で戦死しています。
高崎山 狼煙台の跡。高射砲の跡とも。
狼煙台の跡。高射砲の跡とも。
高崎山 今日は天気も良く、眺めがいいです。
今日は天気も良く、眺めがいいです。
高崎山 では下山。大手口の跡から旧登山道へ。それほど急ではないです。
では下山。大手口の跡から旧登山道へ。それほど急ではないです。
高崎山 メインルートにすぐに出ます。
メインルートにすぐに出ます。
高崎山 登山口近くからは南の霊山や鎧ヶ岳の山塊、その向こうに傾山や祖母山も見えます。
登山口近くからは南の霊山や鎧ヶ岳の山塊、その向こうに傾山や祖母山も見えます。

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