活動データ
タイム
09:18
距離
26.0km
のぼり
1892m
くだり
1923m
活動詳細
すべて見る小雨の予報があり 登りに行くべきか? 迷ったあげくの 終わらせなければ行けない後編。 強行した結果の日記になります。 まず、桃太郎の物語はいつ始まって? どう伝わってきたのか? 日記の前から 調べていながらも まだわからないことがありました。 たくさんのおとぎ話は、竹取物語を除けば 古くても 室町時代のお伽草子の記載が最初となります。 そして桃太郎は、そのお伽草子に含まれることがありませんでした。 桃太郎の登場は、草双紙と呼ばれる江戸時代中期の木版画絵本が始まりとなります。 赤、黄、黒、青の分野別した所から 桃太郎は黄本と呼ばれる木版画絵本での登場が始まりと思われます。 作者も地域も記載されない不明だらけの 物語。 しかも 内容が現在の桃太郎と違っていました。 全国で20ヵ所以上あります桃太郎伝説。 有力な所は、岡山、大月の他に 愛知犬山、奈良、香川があります。 そして、本命 岡山桃太郎は? 吉備津彦命の温羅(うら、おんら)退治を原点とする岡山桃太郎。 瀬戸内海を我が物とする厄介な海賊(百済のものたち?)を 退治する実話のようです。 まず 第7代孝霊天皇の皇子である吉備津彦命は、奈良県の生まれです。 おじいさんでもおばあさんでもなく、桃から生まれたわけでもありません。 温羅退治の場所も瀬戸内海 香川県高松市鬼無町の女木島での海賊退治です。 岡山県の吉備津彦命は、温羅退治による功績などで神様として、大切にお祀りされていることは参拝していますので、知っています。 しかし、桃太郎物語とはなんの関係もありません。 もともと桃の名産地でもなく、後付けのような鬼ヶ城の戦いも吉備津彦命とは関係ありません。さらに きび団子は後から加えられたアイテムなのです。 そもそも岡山県は、桃太郎は実話ではなく作り話としているのです。 そして、大月桃太郎は? 大月の南にあります今回登りました九鬼山(くきさん、くきやま)には、青鬼9匹がいたと伝わっています。岩殿山の鬼は、赤鬼。仲違いして岩殿山で一匹だけ、股が裂けて自滅したのは青鬼とは違うタイプ? ひょっとしたら 女性だったのかもしれません。 そして、それを確かめるべく九鬼山へ。 早朝の大月駅。まだ暗く、山にはいるのが不安でした。 大月駅の目の前にあります菊花山。 この山が、結構な難所の山で、けしてオススメできない危ない山でした。 心が折れそうになりながらも なんとか通過。 菊花山から先は、予想通りの尾根道の山でした。 前半の遅れと疲れも乗り越え なんとか九鬼山へ。ここで予定を変えて、西側へ降りました。 麓に九鬼という町があったからです。 近くにある天狗岩の存在を 考えると、山に長けたものがいたと思います。(鬼でも天狗でもない優れたものがいたのでは?) 当然、鬼にも天狗にも出逢うことなく 麓近くへ。 気になっていたのは、麓の神社でした。 神社は、愛宕神社。 建てたのは、九鬼氏? 鬼の子孫か、初めから人間だったのか? そもそも 鬼とは? 強いもの。大きいもの。異形のもの。 さらに人間が強い怒りや恨みを持つと鬼になります。 この地域の町名も九鬼でした。 そして、天神様があります。 天神様は、落雷などの天災を菅原道真公の怨霊と考えて創建されることが多いのです。 愛宕神社は、火災除けの神社。 おそらく、落雷による山火事で 苦しんだことがあったのでしょうね! 九鬼が実在する存在なのは、ビックリすることです。 この場所は、富士登山の通り道でもあります。 もっと、凄い確かな事実が出てくるかもしれませんね? ここで、移動をして猿橋駅へ。 前回、行かなかった鬼の杖を見に行きます。 予想通り。 不思議な岩です。 しかし、杖やこん棒にするには使い勝手が悪すぎます。 おもしろいですが、おかしいです。 続いて、百蔵山へ。 元の名前は、桃倉山となりますが。 調べてみると、おじいさんは麓にあります桃の木から 不思議な桃の実を 持って帰ったとか? 川から流れていなかったのです。 現在の百蔵山の麓は、桜の名所のようで梅を見かける程度でした。 結論としては、大月桃太郎は原点となりそうな場所が多いけど。 不自然なものも多いのです。 戦前までの桃太郎物語は、桃の実を食べて若返ったおじいさん おばあさんが産んだことに なっています。 また黄本には、桃太郎のその後の話が3話あります。 鬼から奪った財宝によるいざこざが、3つあるのでした。 つまりです。 きび団子で家来になって英雄のように思える一人と三匹は、意地汚くも鬼が集めた財宝を奪いとりにいったのです。 私たちの知っている桃太郎は財宝を手に入れて、めでたしめでたしに なっているはずです。 そして、 最新の桃太郎は、大きな争いもなく鬼がすぐに改心して、財宝を盗んだ人へ返しています。 桃太郎は、時代によって 作り変えられてきた 作り話なのでした。 もうひとつ、おもしろいのが方位によるものです。 鬼門は、牛寅の方向を示し1時2時の方角。 牛のような角を生やした寅柄のパンツをはいた鬼と一致しています。 十二支の猿鳥犬は、8時9時10時の方角。裏鬼門は、7時8時の方角ですが。角のある羊ではなく、忠犬をえらんだのではないでしょうか? 流れとして彼らは、南西から北東へ向かわなければいけません。 このことに一致するのは、犬山桃太郎だけになります。 そんな桃太郎の伝承は、本当に全国様々です。 桃ではなく、木箱やタンスが流れてきた場合や。猿鳥犬が登場せずに臼や糞や針。蟹に蜂にムカデが登場するものがあります。(猿蟹合戦と混同しているのでは?) なかには、鬼を退治しないものも。 桃太郎の定説になっているものほど 後から変更して近よせているように見えますし。(偽物に感じます。) 逆に定説と違うものほど、その地域にあった確かな伝承として信用できると思います。 大月桃太郎は、オリジナルな伝承があります。なにより 日本一の桃の生産地です。 きっと大月桃太郎の伝承も 何かを参考をして、定説に加えられたと思われます。 おそらく、 桃太郎は、各地の伝承の良い所を選んで作りだされたおとぎ話です。 すべての桃太郎伝説は、本物であり! すべてが偽物なんですね!
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