活動データ
タイム
06:19
距離
15.3km
のぼり
987m
くだり
986m
活動詳細
すべて見る■前日は、名古屋の歓楽街を朝まで縦走… 19日(土)9時過ぎ、名古屋都心のヒュッテ・ビジホでめざめた自分。未明まで10時間のナイトハイク、名古屋接待山脈の主峰・K3(錦三=きんさん)周辺を縦走しておりました…。チェックアウトすると、二日酔いのアタマに眩しい太陽が降り注ぎます。「登山日和だなぁ…」とため息をつきつつ、地下鉄に乗り込みました…。 法事に、会議、出張(登山なし!)に忘年会(という名の接待)…、この一ヶ月、まったく山に行っていません。地下鉄に揺られながら「とにかく一度、山に行こう」と急遽、翌日の山行を計画したのでした。 ■花の百名山での低山縦走・周回 予定外の山行で今回もソロ。選んだ先は、愛知と静岡の県境に連なる湖西連峰(弓張山地)。標高300〜600mほどの低山山脈で、南アルプスの南端の山域とされることもあります。 …目をつけたのは葦毛湿原(愛知では珍しい花の百名山、新・花の百名山です)。ここから湿原を横切り主稜へ出て、北に縦走したあと支稜を伝って下山、平地を2km弱歩いて湿原に戻る、周回コースを考えました。これならクルマで行ける〜っ! ■三河湾から遠州灘、浜名湖までを一望のもとに 早朝の葦毛湿原は、さすがに寒く木道に霜が降りて滑ります。完全なシーズンオフですが、シラタマホシクサが生えたままドライフラワーになっている様は、冬ならではの光景かもしれません。…小さな流れをいくつか横切りながら駐車場から1時間ほどで主稜へ。愛知と静岡を分かつ尾根に立ち南方を望めば、豊橋市街から豊橋港、渥美半島そして湖西市と朝日が輝く遠州灘を一望のもとに。これは絶景です。 この山の特徴として、稜線上に鉄塔が点々と立ち、高圧線が主稜や支稜の上を通っていきます。風景としては無粋な感もありますが、何しろ低山のこと、本来は稜線も樹林に覆われているところを、鉄塔のおかげで(鉄塔周辺だけは)眺望が開けるというメリットもあるのです。最初のピークである二川TV中継所を過ぎ、座談山、船形山、神石山と次々に小さなピークを越えていきます。浜名湖や浜松の都心も見えてきました。冬の快晴時には富士山や南アルプスも観られるらしいです(この日は残念でした)。 ■巨岩「雨やどり岩」とイヌツゲの巨木。ここは何でも大きい… 北に進むほど、稜線上に巨大な岩の姿が目立ってくるのですが、明らかに一線を画す巨岩が「雨やどり岩」。2階建ての住宅ほどの巨岩ですが、簡単に登れて絶景が堪能できるのがうれしい。そして多米峠あたりから目立ってくるのが、イヌツゲの木。植え込みに非常によく見かける木(ウチの庭にもあります)ですが、ここでは幹回り1mを優に超す見上げるほどの巨木に育っていてビックリ! 大知波峠の方に行くとさらによく生えているらしいのですが、本日はパスして、赤岩尾根へ。 ここまで歩いて思ったのは、稜線の樹木が風を遮り、比較的暖かく歩けるということ。遠州灘の黒潮も影響しているかも。冬でも安心して歩ける山だと思いました。 ■赤岩尾根から赤岩寺、そして葦毛湿原へ 支稜のひとつである赤岩尾根は、主稜と異なり少々荒れた道となっていました。1箇所だけあった鉄塔以外は眺望も望めません。赤岩寺へと下る道の最後に展望台があり、豊橋市方面を望むことができました。また赤岩寺の山門を出たところに、公衆トイレがありました。ここからは住宅地と農地をひたすら歩いて葦毛湿原へ。15分ほどで駐車場に到着できました。 ……初めての山、急遽決めた山行でしたが、危険箇所もなく楽しく快適に歩くことができました。葦毛湿原は、冬以外はいつも見頃の花が咲いているようなので(笑)、ぜひ再訪したいと思います! PS.座談山で地元の登山グループの方たちとお話ししている時、先週、自分が歩いてきた稜線上で体調を崩しお亡くなりになった60歳代の方がおられたと聞きました。ヘリで搬送されたが間に合わず…とのこと。…体調管理や山岳保険、計画や装備…。いろいろと考えさせられました。…そして、山がお好きだった故人のご冥福をお祈りいたします。
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