登り納めは、爆風・雪・霧氷 沓掛山・久住山

2022.12.17(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 1
休憩時間
47
距離
9.1 km
のぼり / くだり
637 / 636 m
1 12
21
21

活動詳細

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毎年恒例の登り納め。相棒の大学が運営する山の家に泊まらせてもらう。今年で3回目、天気予報は積雪と風が強そうだ。楽しみだけれど、相棒は持病が発症、オッサンは痛風の後遺症で右のくるぶし当たりが曲げると少し痛い。相棒の「牧ノ戸で見送りになるかも」と弱気の中、7時に福岡を出立。  高速道は雨。これだったら予報通り、山は雪だろう。相棒は相変わらず調子が悪い。高速降りて「四季彩ロード」に入った。去年はここでチェーンを巻いて、車がひっくり返っていた事故現場を通ったが、今年は巻かなくて済んだ。しかし、長者原手前で道路にうっすらと雪が敷かれている。長者原でチェーンを巻いた。峠への登り道は真っ白だった。 駐車場にはすでに20台以上の車が停まっている。オッサンたちのように登り納めの人が多いのだろう。防寒対策は昨日新兵器を買ったのでそれを試したかった。ゲーターも久しぶりに装着。チェーンスパイクは登りでは必要ないだろうから、ザックにしまった。あとは耳当て。相棒は気が付けば準備している。行けるところまで行くようだ。最初から単独行を覚悟していたので、よかった。  いつもの沓掛までの急登を一気に登って体を温める。視界は全くダメ。風はそこまでない。雪景色を堪能しながら登るが、霧氷がない。風がないから氷結しないのだろう。すると、降りてきた人が扇ヶ鼻分岐手前にあると言うので、救われた。確かにあそこか風の通り道だ。去年も見事な霧氷だった。おお、今年も見られた霧氷のトンネル。しかし、まだエビの尻尾までには育っていない。帰りには見られるかな。  次第に風が強くなってきたが、星生別れの看板はまだ氷結していない。この寒さの中、一服しようと火を点けようとするがなかなか点かない。この季節はジッポは必需品。今度買うか。ライターを温めてようやく一服しながら西千里を歩く。  避難小屋に到着。中に入るとかなりの人。相棒が「ここまでにする」というので、久住山頂には単独行になった。すれ違った人が「吹き飛ばされそうになった」と言っていたので、無理は禁物だ。チェーンスパイクを装着しようとすると、何と壊れていた。数か月前に確認したはずなのに…しかし、新雪でパウダースノーだからいけるだろうと気を取り直して出発。10キロザックはデポ。ストックとスマホとバッテリー、それにネックウォーマーだけの身軽装備。  いきなり爆風がオッサンを襲う。ほとんど人影はない。ホワイトアウトにならなければいいが…今年の山行感謝を山頂に捧げたい一心で爆風に向かう。しまった。指出し手袋のままだった。仕方ないので、ストック持つ手を入れ替え、ポケットで温める。いよいよ頂上に向かう。さらに風が強くなってくる。雪が顔に当てって痛い。目にぶつかる。今度からサングラスかゴーグルは必要だなと思いながら、とにかくひたすら登る。ようやく取り付きに着いた。風はさらに強くなって、確かに吹き飛ばされそうになる感覚。風速15メートル以上あるのではないか。足首は相変わらず鈍い痛み。  ようやく頂上。標柱の写真を撮るので精一杯、そそくさと退散。すると数名の人が登ってきた。かじかむ声であいさつ。下りは予想通り滑らない。雪がクッションになってかえって歩きやすい。  避難小屋に入る前に女性と談笑。初めての登山だそうで「季節ごとに山の魅力があるから是非登って」と激励。ようやく山飯にありつけた。  下山開始。やはり下りは足首にくる。角度を間違えると痛い。登るときに見た霧氷は成長していた。上の方にエビの尻尾の大漁旗状態。明日はさらにすごい景色を見られるだろう。  無事に下山完了。車の下にはつららができている。マイナス2度だから頂上付近は体感温度20度以上だったのだろうが、防寒対策は完ぺきに近かった。汗冷えしない下着をつけたのが勝因で、5000円と少し高いけど着ぶくれしないのでおススメだ。  山の家で鍋を囲んで今年一年を振り返る。南アルプスでは甲斐駒ヶ岳でまさかの高山病に罹り、二人とも達成感なき踏破に終わった。翌日は雨の中仙丈ヶ岳を目指すが、撤退。高度順応や時間など反省多き遠征になった。四国の名峰・石槌山は3度目の正直で登れた。鎖攻略に難儀したが、弥山から見る天狗岳のピラミッドは壮観でまた登りたい山だ。オッサンの場合、今年は怪我に苦しめられた。小指の脱臼、数年ぶりの痛風、腫れが完全にひかないまま登りかばって捻挫。その繰り返しだった。  それでも山に入る。痛みを我慢しながら、スピードは出ないけどそれぞれの山行は得難い経験になっている。今年も山に感謝だ。さて来る年はどんな山が待っているだろうか。槍ヶ岳、常念岳、剣岳…行きたい山は文字通り山のようにある。  令和4年の山行はこれで42回目。ピーク数は66(重複なし)  

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