八栗寺参拝と五剣山登拝、竹居観音寺

2022.12.13(火) 日帰り

注意情報

この活動日記は、現在は立入禁止となっている区域を含んでいる可能性があります。
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チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 39
休憩時間
52
距離
6.6 km
のぼり / くだり
571 / 571 m
25
1 16
1 23

活動詳細

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五剣山登拝について わたくし、四国の道なき道を歩いている内にいつしか自分は修験者じゃなかろうか?とフト思う様になりまして「煙突山喜岳朝寝坊」なる山号を勝手に名乗り、石鎚山を本拠地に修行を積み、遠くは大峰奥駈道、白山、立山・剱岳北方稜線、槍ヶ岳西鎌尾根などで大自然に身を置き山岳修行により超自然的な力を得んと励んで参りました。 しかるに入滅を間近に控えるこの歳になってもちっとも不思議なパワーや悟りを得られません。ホラはバンバン吹けてもほら貝は吹けません。 これじゃイカンと強風吹き荒れる12月13日「B級修験者として」八栗寺の天狗様「朝帰りの中将坊」(大黒天の生まれ変わりとされていますが全くピンときません。)に拝謁し、讃岐修験道の聖地「五剣山」を登拝し、仕上げに八栗寺奥ノ院とされる竹居観音寺を参拝して参りました。 自称B級修験者を殊更に強調する理由は他でもありませぬ。そう!かの地は「登山禁止」となっております。しかし讃岐修験道の聖地ですから「登拝禁止」とはなっていない筈なのであります・ 庵治半島は古来より讃岐山岳修験の聖地で、お山廻りと称して八栗寺の裏に聳える五剣山岩峰群や峰続きの女体山、さらに北側の大仙山を経て八栗寺の奥ノ院とも言われる竹居観音寺の岩屋で修行をしたとも言われています。但し、以前私は五剣山から尾根筋に女体山へ行こうとしましたが庵治石の採石現場に阻まれて歩く事は出来ませんでした。 「神仏混沌とした八栗寺」 このお寺へ参って不思議な気がします。それは参道入り口から大きな鳥居が立っており、その後も随所に鳥居がみられます。境内に入ると何と狛犬が居る~ ここはお寺、それとも神社?と不思議な空間なのです。 まあ、弘法大師ゆかりの85番札所「五剣山観自在院八栗寺」(真言宗大覚寺派)ですからお寺さんには間違いはない。 本尊は聖(しょう)観音=(聖観世音)=(聖観自在菩薩),いわゆる観音様ですが、このお寺が売りにしているのは「歓喜天」様で、昔グレてたヤンキー神が十一面観音に説教されて改心し人々に喜びを与える事が天命と悟った二つの象の頭を持つ神様らしいのです。う~~ん それで狛犬や鳥居があるのかな。 元々、日本では仏教渡来以降それまでの「八百万(やおよろず)の神」は仏教の多種多様にわたる仏様と見事に融合し神仏混淆(こんこう)の時代が明治まで続いていましたので、お寺に鳥居や狛犬があっても何の不思議もないのですが・・・ ちょっと前置きが長くなってしまいました 八栗寺にお参りして裏参道を源平合戦の古戦場「源氏ヶ峰」へ移動します 源氏ヶ峰は源義経が屋島合戦時に陣を敷き作戦を練った場所とも言われているピークです。現在樹木が繁って見通しは余り効きませんが屋島の付け根辺りの平家軍の様子は見えそうです。義経の進軍ルートとしては今の11号線沿い(海側)と、長尾、三木町辺りを経由(内陸側)が推測されていますが、仮に海側ルートだとすれば奇襲前の隠れ場所としてはこの源氏ヶ峰は頷けます。 源氏ヶ峰の山頂には三角点「源氏峰」と2つの石塔があります。 大きい方の石塔には何やら梵字2文字がありますから源平合戦とは別の仏教的な地と思われます。少し読み辛いですが奉納妙蓮華経とか八大竜王とか四大天王とかの文字が刻まれています。どれも仏法を守護する神仏ですし、妙(法)蓮華経は大乗仏教(だれでも成仏できるよ~と言う教え)の経典です。 ちゅう事は!我思うにこの源氏ヶ峰こそが八栗寺、五剣山の登拝路スタート地点に相応(ふさわ)しい場所なのです。 源氏ヶ峰~五剣山の尾根 源氏ヶ峰から尾根沿いを五剣山と進むのでありますが、この藪尾根がクセモノで3か所程尾根が切れ落ちて地形を複雑にしています。ひょっとしたら宝永3年の大地震で崩れたのかも知れません。今回この荒れた尾根筋で「十丁」の丁石を発見しましたから現在の裏参道舗装道路が出来る前の遍路道だった可能性が高い様です。(四丁辺りで舗装道路筋に合流) 源氏ヶ峰から一旦尾根筋が不明になりますが、その内明瞭な尾根に出て282m地籍図根(ずこん)三角点まで来れば八栗寺の参拝口と五剣山登拝路の合流点は近いです。岩や祠が現われいよいよ岩禅定が始まります。 五剣山の岩禅定 五剣山は小豆島と同じように花崗岩基盤の上に凝灰岩と角礫岩が乗っかっている構造で(安山岩は無さそう)、宝永地震で崩れた第5峰は現在でも火山角礫岩の間に凝灰岩がサンドイッチの様に挟まれているのが本坊越しに見られます。今は歩行し易い5峰ではありますが崩落前は他の4峰に比べて薄い衝立の様な岩峰で2つのピークに分かれていたらしい。だから歩行は中々困難だった様に思えます。 先ず、天辺が崩れて歩き易くなった5峰へ這い上がり、志度湾や瀬戸内の島々を眺め、南面に八栗寺の全容を上から眺めてテンションを高めます。 4峰には東の基部に岩窟(いわや)があり不動明王が祀られています。何度もここを訪れていますがいつも花束が添えられており八栗寺の奥ノ院的な存在として日常的に祈祷が行われている様です。ここから目もくらむような崖部の鉄階段が続きますが岩禅定としては一番の核心部です。白滝大明神の石碑を越して、ピークにはやはり2つ屋根のある不動明王などの石碑が置かれ、そこには「大峯山頂上岩屋」と刻まれています。叉、375mの五剣山私設標識が置かれています。 3峰へ向かう下り斜面は非常に急でロープ等を頼りにコル部に下りるとウバメガシの渡り廊下となりヒトツバに覆われた3峰へ至ります。ここには摩利支天とか白滝大権現などが置かれていますが意外と愛想の無いピークです。 3峰から2峰へ至るコル部は崩壊した場所があり、落ちれば一気に八栗寺の裏まで至りますがロープが無数に置かれており、まあトラバース気味に渡れば問題無いと思われます。 2峰には立派な祠が2つ建っており一番安定したピークです。そして白滝権現の石碑裏に366mの五剣山私設標識が立てられています。少し西側にも赤い屋根の祠があり、その横に「猿田彦大明神」と刻まれた石碑と不動明王が立ちます。 2峰と1峰の余り高低差の無いコル部が八栗寺西側への下山路となっており、それをやり過ごすと八大竜王などの石碑が立っている西の端に白蛇を祀った祠に出ます。白蛇は白滝大明神の御神体とかその使いとかの存在ですからその関係で置かれているのでしょう。ここに四等三角点「五剣山」(366.09m)があります。 この1峰展望所からの眺めは抜群で、牟礼から屋島が眼下に見え、源平屋島合戦に思いを巡らせる事が出来ます。 下山は八栗寺には出ずにあくまで修験ですから荒れた尾根を下り出発点に帰りました。この行程に立ち入り禁止の看板を見る事はありませんでした。 その後、四国最北端の竹居観音寺の岩窟(いわや)と岬を訪れて修験の日程を終了致しました エントツ山

五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 八栗寺~五剣山周回ルート図です
八栗寺から直接五剣山に行く道は通っておりません
八栗寺~五剣山周回ルート図です 八栗寺から直接五剣山に行く道は通っておりません
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 私の修験道ホームグランドは石鎚山
先達会符(せんだつえふ)証書を所持
先達とは登拝者を導く案内人なのだ~
私の修験道ホームグランドは石鎚山 先達会符(せんだつえふ)証書を所持 先達とは登拝者を導く案内人なのだ~
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 以前あるいた時に五剣山と源氏ヶ峰を一緒に収める場所で撮った写真です
以前あるいた時に五剣山と源氏ヶ峰を一緒に収める場所で撮った写真です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 「お迎え大師」 弘法大師が修行に来た時に岩から染み出る水を飲んだと言う。村人はその地に「水大師」の像を立てたらしい 太龍寺の大師像もデカすぎて雨の薄暗い時に見たら怖かった 余りにもデカいのは品に欠ける感あり
「お迎え大師」 弘法大師が修行に来た時に岩から染み出る水を飲んだと言う。村人はその地に「水大師」の像を立てたらしい 太龍寺の大師像もデカすぎて雨の薄暗い時に見たら怖かった 余りにもデカいのは品に欠ける感あり
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 二天門の前にも歓喜天の鳥居が立つ
八栗さんの主役は商売繁盛、家内安全の御利益がある歓喜天は仏教の守護神だから神様?
二天門の前にも歓喜天の鳥居が立つ 八栗さんの主役は商売繁盛、家内安全の御利益がある歓喜天は仏教の守護神だから神様?
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 護摩堂~聖天堂~本堂と並ぶ
境内に入るとバックに五剣山が聳えているのが最高のシチュエーションだ
護摩堂~聖天堂~本堂と並ぶ 境内に入るとバックに五剣山が聳えているのが最高のシチュエーションだ
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 讃岐三大天狗の一つ「中将坊(大権現)」は一番高い所に祀られている
大黒天の生まれ変わりというのは理解に苦しむが、この天狗さんは夜になると人々を救いに街にでて夜通し活躍し、朝方疲れて帰ってくるライフサイクルらしい
讃岐三大天狗の一つ「中将坊(大権現)」は一番高い所に祀られている 大黒天の生まれ変わりというのは理解に苦しむが、この天狗さんは夜になると人々を救いに街にでて夜通し活躍し、朝方疲れて帰ってくるライフサイクルらしい
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 歓喜天(左)の狛犬が本堂(右)の前に見えるので本堂で柏手を打つ人が居るらしい 知らんけど・・・
歓喜天(左)の狛犬が本堂(右)の前に見えるので本堂で柏手を打つ人が居るらしい 知らんけど・・・
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 八十八ヶ所石仏霊場
ここにも四国八十八ヶ所の砂を集めて札所ごとのお地蔵さんが並ぶ 直接札所参りが出来ない人の為にミニ八十八ヶ所ってのが色んな場所にありますが、ここのは超ミニ八十八ヶ所だ
八十八ヶ所石仏霊場 ここにも四国八十八ヶ所の砂を集めて札所ごとのお地蔵さんが並ぶ 直接札所参りが出来ない人の為にミニ八十八ヶ所ってのが色んな場所にありますが、ここのは超ミニ八十八ヶ所だ
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 本坊の御成門を入った庭から宝永地震で崩落した5峰を見ると、白い凝灰岩の層がまだ残っているのが見えます
本坊の御成門を入った庭から宝永地震で崩落した5峰を見ると、白い凝灰岩の層がまだ残っているのが見えます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 八栗寺裏参道の舗装道路を下って行きます 
八栗寺裏参道の舗装道路を下って行きます 
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 暫くすると木立の間から目指す源氏ヶ峰が見えてきます この山は五剣山からの尾根続きです
暫くすると木立の間から目指す源氏ヶ峰が見えてきます この山は五剣山からの尾根続きです
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 下り坂のカーブ付近、左側に牟礼町指定文化財「史跡」源平屋島合戦古戦場の石碑があります 屋島から離れたこの場所付近でも小競り合いや戦いが繰り広げられていたんでしょう
下り坂のカーブ付近、左側に牟礼町指定文化財「史跡」源平屋島合戦古戦場の石碑があります 屋島から離れたこの場所付近でも小競り合いや戦いが繰り広げられていたんでしょう
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 源氏ヶ峰の一応登山口ですが木に入り口の私設標識が掛けられています
奥にイノシシの罠箱が置かれていました
源氏ヶ峰の一応登山口ですが木に入り口の私設標識が掛けられています 奥にイノシシの罠箱が置かれていました
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 テープなども見られますが、最初は踏み跡も薄くて兎に角、上に向かって斜面を這い上がって行きます
テープなども見られますが、最初は踏み跡も薄くて兎に角、上に向かって斜面を這い上がって行きます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 最後は明瞭な尾根筋が現われ山頂へと向かいます
最後は明瞭な尾根筋が現われ山頂へと向かいます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 源氏ヶ峰の山頂
笹が刈られている時もありましたが大体がこの様な笹藪に覆われています
手前の大きな石碑には「奉納妙蓮華経」とか「八大竜王」とか「四大天王」と刻まれているので遍路道の道標だと思われます
源氏ヶ峰の山頂 笹が刈られている時もありましたが大体がこの様な笹藪に覆われています 手前の大きな石碑には「奉納妙蓮華経」とか「八大竜王」とか「四大天王」と刻まれているので遍路道の道標だと思われます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 奥の小さな石碑はキノコ型で素朴さが良い味をだしています
奥の小さな石碑はキノコ型で素朴さが良い味をだしています
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 この山頂に三等三角点「源氏峰」
217mがあります 点標礎石がほぼ埋まっていたのでストックの先で掘り出しました
この山頂に三等三角点「源氏峰」 217mがあります 点標礎石がほぼ埋まっていたのでストックの先で掘り出しました
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 源氏ヶ峰から西側に向かう尾根に下ります 暫くは尾根が明瞭ですが・・・
源氏ヶ峰から西側に向かう尾根に下ります 暫くは尾根が明瞭ですが・・・
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 次第に尾根が荒れて来て歩くルートが不明瞭になります
次第に尾根が荒れて来て歩くルートが不明瞭になります
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 何とこの藪尾根に「十丁」の丁石がありました
間違い無くここは昔の遍路道ルートだったのでしょう
何とこの藪尾根に「十丁」の丁石がありました 間違い無くここは昔の遍路道ルートだったのでしょう
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 尾根が断層の様に切れ落ちています
崖部には白い凝灰岩が風化した様な物が見られます 崖は三ヶ所程有り深さは3m程で向かいの尾根筋に這い上がります
尾根が断層の様に切れ落ちています 崖部には白い凝灰岩が風化した様な物が見られます 崖は三ヶ所程有り深さは3m程で向かいの尾根筋に這い上がります
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 方角を大体北北西に向かって歩きますが、崖に行き詰ったりして迂回が多いので方角を見失う事もありました
方角を大体北北西に向かって歩きますが、崖に行き詰ったりして迂回が多いので方角を見失う事もありました
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 断層の切れ口はこんな程度で、場所を選んで下ったり這い上がったりします
ひょっとしたら江戸時代の宝永地震によって崩れたのかも知れません
断層の切れ口はこんな程度で、場所を選んで下ったり這い上がったりします ひょっとしたら江戸時代の宝永地震によって崩れたのかも知れません
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 見覚えのある赤白ポールが見えたのでそちらへ進みます
以前は崖上に1本だけだったのですが現在は3本ルートに沿って立っています 境界割出し作業用なのでしょうか
見覚えのある赤白ポールが見えたのでそちらへ進みます 以前は崖上に1本だけだったのですが現在は3本ルートに沿って立っています 境界割出し作業用なのでしょうか
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 植林っぽい場所に出たら尾根筋に古い道が現われたりして安心です
時々五剣山方面が見えたりします
青色のテープなども見られます
植林っぽい場所に出たら尾根筋に古い道が現われたりして安心です 時々五剣山方面が見えたりします 青色のテープなども見られます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 藪が無くなると尾根が明瞭になり後は一本道です  左手の裾野はバイクのサーキット場跡の様な敷地があります
(以前確認)
藪が無くなると尾根が明瞭になり後は一本道です  左手の裾野はバイクのサーキット場跡の様な敷地があります (以前確認)
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 地形図282mピークには地籍図根点があります 図根点(ずこんてん)とは三角点を補うための追加基準点です
地形図282mピークには地籍図根点があります 図根点(ずこんてん)とは三角点を補うための追加基準点です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 八栗寺からの道合流点を過ぎると最初の祠があり、いよいよここからが五剣山登拝路となります
八栗寺からの道合流点を過ぎると最初の祠があり、いよいよここからが五剣山登拝路となります
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 岩尾根の左手、南側に沿って5峰の稜線部へ向かいます
ウバメガシが安心感を保証してくれます
岩尾根の左手、南側に沿って5峰の稜線部へ向かいます ウバメガシが安心感を保証してくれます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 風化した岩の割れ目の沿って進んで行きます この辺りの角礫岩は比較的安定している様です
風化した岩の割れ目の沿って進んで行きます この辺りの角礫岩は比較的安定している様です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 今回はギリギリまで進んで祠の西側から這い上がりました 少し手前にもっと安全なルートがあります
今回はギリギリまで進んで祠の西側から這い上がりました 少し手前にもっと安全なルートがあります
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 5峰から志度湾を眺める場所が最高なのですが、風が猛烈に吹き荒れて立っているのが難しい程でした
奥に以前縦走した阿讃県境尾根が見える
5峰から志度湾を眺める場所が最高なのですが、風が猛烈に吹き荒れて立っているのが難しい程でした 奥に以前縦走した阿讃県境尾根が見える
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 自分は登山に来ているのでは決して無い! 修行の登拝者としてここにきているのだ!と言い聞かせます
でもどうみてもB級修験道者だなぁ
自分は登山に来ているのでは決して無い! 修行の登拝者としてここにきているのだ!と言い聞かせます でもどうみてもB級修験道者だなぁ
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 鎖はどうも古そうだ
やはり石鎚山の鎖禅定の方が安心安全じゃ  いやいや修行に安心安全を求めちゃダメよ!
鎖はどうも古そうだ やはり石鎚山の鎖禅定の方が安心安全じゃ  いやいや修行に安心安全を求めちゃダメよ!
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 宝永3年(1,707年)マグニチュード8.6の大地震で凝灰岩層から上側が崩れおちた細い5峰の岩峰
調査では北側にも南側にも落ちた痕跡があるらしい 志度湾の色が綺麗
宝永3年(1,707年)マグニチュード8.6の大地震で凝灰岩層から上側が崩れおちた細い5峰の岩峰 調査では北側にも南側にも落ちた痕跡があるらしい 志度湾の色が綺麗
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 尚も5峰の岩尾根を伝い4峰の基部へ向かう
尚も5峰の岩尾根を伝い4峰の基部へ向かう
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 4峰基部には右手(北側)から狭く切れ落ちた岩棚を下る
手摺や階段が設置されている
4峰基部には右手(北側)から狭く切れ落ちた岩棚を下る 手摺や階段が設置されている
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 4峰との高低差が結構ある
痩せた岩山にも長い年月をかけて風化した土の環境に適した植物、樹が茂っている 山の持つ生命力を感じるのも修験道の主要な修行だ
4峰との高低差が結構ある 痩せた岩山にも長い年月をかけて風化した土の環境に適した植物、樹が茂っている 山の持つ生命力を感じるのも修験道の主要な修行だ
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 4峰の基部には不動尊を祀った岩屋がある。ここは八栗寺の奥ノ院として足腰の強いお坊さんが絶えず花やお供え物を持って来てお勤めされている様だ
B級修験者は般若心経しか唱えられない
4峰の基部には不動尊を祀った岩屋がある。ここは八栗寺の奥ノ院として足腰の強いお坊さんが絶えず花やお供え物を持って来てお勤めされている様だ B級修験者は般若心経しか唱えられない
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 4峰への長い鉄階段を上る
この4峰への這い上がりが五剣山登拝路の核心部とも言える
4峰への長い鉄階段を上る この4峰への這い上がりが五剣山登拝路の核心部とも言える
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 改めて地震に耐えられなかった5峰のスリムさが分かる
角礫岩の飛び出た礫石が丁度良い足場になる 小豆島の岩尾根と良く似ている
改めて地震に耐えられなかった5峰のスリムさが分かる 角礫岩の飛び出た礫石が丁度良い足場になる 小豆島の岩尾根と良く似ている
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 やはり東側の眺めは志度湾が主役の様です 風が強い日は海の色が良い
やはり東側の眺めは志度湾が主役の様です 風が強い日は海の色が良い
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 更に上部へとロープや鉄階段が延びる
更に上部へとロープや鉄階段が延びる
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 五剣山には不動明王像の他に白瀧大明神の石碑が多い 滝行で有名な三重県の鳥羽にある白瀧大明神からの勧請と思われる
主神は大山積神の系統らしい
愛媛の清滝にも白瀧大明神の石碑があった
五剣山には不動明王像の他に白瀧大明神の石碑が多い 滝行で有名な三重県の鳥羽にある白瀧大明神からの勧請と思われる 主神は大山積神の系統らしい 愛媛の清滝にも白瀧大明神の石碑があった
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 4峰山頂には屋根を持った大きな不動明王の石仏と横に小さなお地蔵さんが祀られている
その横に「五剣山375m」の私設標識が立つ
4峰山頂には屋根を持った大きな不動明王の石仏と横に小さなお地蔵さんが祀られている その横に「五剣山375m」の私設標識が立つ
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 叉、時々山でみかける丸い石碑も見られた 左の祠は何も置かれてなく、右は剱の文字しか読めない
叉、時々山でみかける丸い石碑も見られた 左の祠は何も置かれてなく、右は剱の文字しか読めない
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 4峰からロープが置かれた急な斜面を下りコルに出ると瀬戸内海近くの山に多く見られるウバメガシの細尾根を4峰へと進む
4峰からロープが置かれた急な斜面を下りコルに出ると瀬戸内海近くの山に多く見られるウバメガシの細尾根を4峰へと進む
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 岩峰にはヒトツバが多く生えているが3峰のヒトツバは特に密に生えている
3峰は摩利支天や白滝大明神などの小さな石碑がみられるだけの平凡なピークです
岩峰にはヒトツバが多く生えているが3峰のヒトツバは特に密に生えている 3峰は摩利支天や白滝大明神などの小さな石碑がみられるだけの平凡なピークです
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 摩利支天(まりしてん)は南アルプス「甲斐駒ケ岳」が有名ですがこれも仏教を守護する(女)神の一つ 元々古代インドの日光や風の女神
摩利支天(まりしてん)は南アルプス「甲斐駒ケ岳」が有名ですがこれも仏教を守護する(女)神の一つ 元々古代インドの日光や風の女神
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 3峰は平凡なピークだと言ってたら2峰に渡る鉄橋の基部が崩壊し切れ落ちている
ロープがこれでもかと言う程置かれているので鉄橋までのトラバースに気を付ける
3峰は平凡なピークだと言ってたら2峰に渡る鉄橋の基部が崩壊し切れ落ちている ロープがこれでもかと言う程置かれているので鉄橋までのトラバースに気を付ける
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 唯一、この場所に鉄橋が置かれている
筒上山のトラバース鉄橋に比べれば何て事もない
唯一、この場所に鉄橋が置かれている 筒上山のトラバース鉄橋に比べれば何て事もない
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 2峰には銅版の屋根を持った立派な祠が2つ並んでいる
その横には又白滝権現の石碑がおかれ、後ろ側に五剣山366mの私設標識が立つ
2峰には銅版の屋根を持った立派な祠が2つ並んでいる その横には又白滝権現の石碑がおかれ、後ろ側に五剣山366mの私設標識が立つ
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 その西側にも茶色の屋根を持った祠があり、横に不動明王の石像が建っている
その西側にも茶色の屋根を持った祠があり、横に不動明王の石像が建っている
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 2峰から1峰のコル部に下山ルートがあり、そこを越えて西側へ出る
岩の段には短いアルミ階段が置かれている
2峰から1峰のコル部に下山ルートがあり、そこを越えて西側へ出る 岩の段には短いアルミ階段が置かれている
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 1峰の西端には白蛇の石像がある 風が強い場所なので屋根の上には大きな石が起これている
白蛇は白滝大明神の御神体とかその使いとされる
(御神体は大山積神の系統とも言われています 知らんけど)
1峰の西端には白蛇の石像がある 風が強い場所なので屋根の上には大きな石が起これている 白蛇は白滝大明神の御神体とかその使いとされる (御神体は大山積神の系統とも言われています 知らんけど)
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 1峰からは屋島の全容と牟礼辺りが眺められる
源平屋島合戦の実況中継場所です
1峰からは屋島の全容と牟礼辺りが眺められる 源平屋島合戦の実況中継場所です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 四等三角点「五剣山」
366.09m 強風で私の修験着が写り込んでしまいました
以前はここにポールを立てて四方から針金で支えていましたが壊れてしまった様です
四等三角点「五剣山」 366.09m 強風で私の修験着が写り込んでしまいました 以前はここにポールを立てて四方から針金で支えていましたが壊れてしまった様です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 とても良い眺めなのですが風が強くて余り前に出る事は出来ません 向かえ大師から境内への道が見えますが聖天堂や本堂は木々に隠れています
里山の紅葉が綺麗です
とても良い眺めなのですが風が強くて余り前に出る事は出来ません 向かえ大師から境内への道が見えますが聖天堂や本堂は木々に隠れています 里山の紅葉が綺麗です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 3年前に1峰でRincoさんに撮って貰った空中浮遊の写真です
3年前に1峰でRincoさんに撮って貰った空中浮遊の写真です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 下山ルートの最初は長~い鉄梯子です 唯一この谷部だけが岩場を避けたルートとなります
下山ルートの最初は長~い鉄梯子です 唯一この谷部だけが岩場を避けたルートとなります
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 急斜面のロープ場を下ると次の鉄階段が待っています
急斜面のロープ場を下ると次の鉄階段が待っています
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 唯一1峰への登拝が可能な谷部地形の急斜面です
唯一1峰への登拝が可能な谷部地形の急斜面です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 急傾斜を下って、右に岩の下をトラバースして行きます
急傾斜を下って、右に岩の下をトラバースして行きます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 1峰の岩場展望所まで進みます
丁度ここが五剣山の尾根部になる場所です
1峰の岩場展望所まで進みます 丁度ここが五剣山の尾根部になる場所です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 大きな石灯籠があり遍路道が庵治側へも尾根から下っていました
大きな石灯籠があり遍路道が庵治側へも尾根から下っていました
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 下山は通行止め標識のある八栗寺方面には行かず、そのまま尾根を進みます
下山は通行止め標識のある八栗寺方面には行かず、そのまま尾根を進みます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 低木帯から凝灰角礫岩が露出した場所に出ました
猪尻山にもこんな場所がありました
低木帯から凝灰角礫岩が露出した場所に出ました 猪尻山にもこんな場所がありました
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 この季節が一番五剣山の眺めが良いですね 参道からは見られない風景です
この季節が一番五剣山の眺めが良いですね 参道からは見られない風景です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 尾根筋には八栗寺の境界石が置かれています
尾根筋には八栗寺の境界石が置かれています
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 まあ、藪尾根ではありますがこんな場所を歩くのは楽しいものです
まあ、藪尾根ではありますがこんな場所を歩くのは楽しいものです
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 最後は里山お決まりのイノシシ防護柵です 
フェンスを壊さない様、杉の木に寄りかかっている場所を越えます
最後は里山お決まりのイノシシ防護柵です  フェンスを壊さない様、杉の木に寄りかかっている場所を越えます
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 池付近の工事作業中で最後は迂回を強いられました
池付近の工事作業中で最後は迂回を強いられました
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 場所を庵治半島の北端に変えて竹居観音寺へ参拝します
八栗寺も本尊は観音様ですから奥ノ院と言っても少し納得はします
でも普通の奥ノ院は更に山奥ですが、ここは海の横です
場所を庵治半島の北端に変えて竹居観音寺へ参拝します 八栗寺も本尊は観音様ですから奥ノ院と言っても少し納得はします でも普通の奥ノ院は更に山奥ですが、ここは海の横です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 竹居観音寺の岩窟へ行く途中に竹居観音岬があります
竹居観音寺の岩窟へ行く途中に竹居観音岬があります
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 竹居観音寺の岩窟(いわや)です なんでも高松城から鬼門となる場所にある事で藩主(松平家)より手厚い保護があったとの事です
竹居観音寺の岩窟(いわや)です なんでも高松城から鬼門となる場所にある事で藩主(松平家)より手厚い保護があったとの事です
五剣山(八栗山)・遠見山・竜王山 近くの防波堤には四国最北端の岬」のモニュメントがありました
と言う事で今回のB級修験者の登拝は海岸線で無事終了致しました
近くの防波堤には四国最北端の岬」のモニュメントがありました と言う事で今回のB級修験者の登拝は海岸線で無事終了致しました

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