戻る 次へ

金剛山(ヒロセ道↑橋本院↓)の写真

2022.12.11(日) 12:41

この写真を含む活動日記

190
316

04:56

7.8 km

802 m

金剛山(ヒロセ道↑橋本院↓)

金剛山・二上山・大和葛城山 (大阪, 奈良, 和歌山)

2022.12.11(日) 日帰り

上り: ヒロセ道ルート→イワゴノ谷北尾根→北尾根急登→湧出岳 下り: 橋本院ルート(橋本院道/極楽寺道) 今日は奈良県側からのアプローチ。 上りで利用したヒロセ道は、奈良県側の高天地区(御所市)から湧出岳へ至る古くからの登山道です。現在は、郵便道(高天道)や不動道(マツバカケ尾根)が一般的なルートになっており、ヒロセ道はほぼ廃道扱いになっています。 ヒロセ道は、金剛山最難関の一つであるイワゴノ谷を左手に見下ろしながらのルートです。途中にいくつも沢をトラバースしますが、その中には大小の崩壊箇所も含まれます。おそらく、このような崩壊箇所の増大が、道が放棄された一因なのかと推測したりもします。ちなみに、ヒロセ道ルートは、イワゴノ谷に取り付くまでの一部区間が、平成の初頭まで山と高原地図に難路として記載されていました。また、イワゴノ谷ルートは剣路として記載されていました。しかし、両ルートとも、現在は山と高原地図、yamapのいずれにも記載されていません。 ヒロセ道ルートは、標高870m付近でイワゴノ谷ルートに最接近します(イワゴノ出合)。ここで南側に進路を変えて谷へ降りることもできますが、一般的には北へ舵を取ってイワゴノ谷北尾根を遡るのが定番のようです。ただし、古(いにしえ)のヒロセ道はこのイワゴノ出合経由ではなく、少し麓側にある最終の谷のトラバース地点からその谷を直登するルートだったようです(間違っていたらすいません)。 イワゴノ谷北尾根は非常に痩せた尾根で、且つ、急登箇所を多数含みます。特に、湧出岳への取り付き部分は急勾配且つ笹の繁茂が激しく、踏み跡の判別が困難です。実際、北尾根の最頂部はけっこう大変でした。このため、イワゴノ谷北尾根を最後まで登り詰めるのではなく、標高950〜970m付近で南側の谷筋へ向きを変えて、大阪府最高地点付近でダイトレに取り付くルート(たぶん合流できるはず)を次回は選択したいと思います。 下りは橋本院ルートを下りました。橋本院道あるいは極楽寺道とも呼ばれます。yamapには掲載されていませんが、山と高原地図には昔から赤い破線の難路扱いで掲載されています。 橋本院ルートは、階段などは整備されておらず、すり鉢状の谷の中を歩く場面が多いです。このため、靴底が常に傾斜した状態で、踏ん張っての歩行を余儀なくされます。しかも、地面に枯れ葉が堆積してフワフワ。ローカットのワークマンシューズではちょっと厳しかったです。また、道自体は倒木などあってやや荒れ気味であり、このルートを通行する人は少ないです。しかし、道しるべとなるピンク色のリボンが充分すぎるぐらい整備されているので、リボンを探せば道に迷うことはないように思えます。ただし、ここにリボンがあったらなー、という箇所が2〜3箇所あるにはありましたが・・・。 下山のゴール地点である橋本院は高野山真言宗の寺院です。高天寺橋本院(たかまでらはしもといん)。今回の登山口である高天彦神社と同じ高天地区にあります。また、少し下ったところに、浄土宗の極楽寺があります。吐田極楽寺(はんだごくらくじ)。下山ルートの名称として、橋本院道or極楽寺道、どちらが正しいのかはよくわかりません。