活動データ
タイム
04:43
距離
6.0km
のぼり
706m
くだり
700m
活動詳細
すべて見るゆっくり登り始める。最初の方は森の中なので特に景色がいいということもなく、曇り空で太陽の光が全く差さないこともあって特に撮りたいものも無かった。しばらくすると霜柱が現れた。そういや登山口までの道中でラジオが初霜を観測したって言っていたな、霜柱が出ても不思議じゃない。そして雪が残っている場所がところどころ見られるようになった。ここのところ寒かったから古祖母山で降雪したんだ、これが解けて今朝の冷え込みで霜柱になったのかと独りごちた。 天気は夕方までは持つだろうと思っていたけれど、山頂までもう一息のあたりで雲行きが怪しくなってきた。風が少し強くなり、雲が斜面を這い出した。すると山頂から下りてきた7~8人の人達とすれ違う。そのなかに白い口髭を貯え籠を背負ったガタイのいい爺さんがいた。祖母山系をボランティアで管理している「長靴の仙人」と呼ばれる方だと思う。以前祖母山で草刈り機を担いだ姿を目撃したことがあった。今日も登りのところどころで倒木を処理した真新しい痕跡があった。さては仙人の仕事ではないかと思っていたが、果たしてそうだった。すれ違いざまこう言われた、古祖母まで?俺が頷くと、真っ白でなんも見えんと吐き捨てるようにつぶやいた。すでに辺りは真っ白だから、そうだろうなと薄々思っていたが、ここで1%くらい残っていた期待も全くなくなった。頂上に着くと仙人のおっしゃる通り、な~んにも見えず、ただ空気だけが見えた。1分と滞在せずほとんどUターンで下山した。そして霜柱が解け始めた登山道で、3回滑って手をついた。
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