甲斐駒ケ岳の青空

雲をまとう甲斐駒ケ岳は荘厳な雰囲気で、雲の切れ間から見せる姿に重厚さを感じていたし、以前に登った時もそのイメージだった。 が、 今回の甲斐駒ケ岳はまるで違う姿でいつもの雲ではなく、真っ青な空にギラギラの太陽を組み合わせて待っていた。 ここだけではなく、南アルプスに留まらず、中央、北アルプス、八ヶ岳、奥秩父も富士山も、はっきりと山の形を現しているというご褒美までついていた。 どの山でもここまで見えるのも記憶にないが、暑さでバテていたのに360度に広がる豪華な山のカタログには、さすがに驚いてしまった。 しかしあんなに予想外の渋滞が起きたり、持っていた2リットルの水分も飲み尽くしても熱中症ぎみで足が上がらなくなったり、同行者のヒザが悲鳴を上げたりで、ゆっくりと下る山行になっちゃったのは、ひっくるめてカイコマの手強さなんだろうなぁ。気を引き締めねば。