塩見岳 （32/100）

先週、登りたいと思っていた塩見岳。 豪雨のため、通行止になっていた鳥倉林道ゲートまでの復旧が終わったとの事で日帰りで行ってきました。 総距離25km、コースタイム15時間にビビって体力が持たなかった時の為に小屋泊出来るよう着替えを最小限持って、クッカーは置いて行くことに。 しかし、開けてみれば高低差があまりない為、歩きやすく余力を残すことの出来た山行でした。 ストックを使ったことも効いてるかな。 三伏峠でご来光を見ようと夜1時半到着するが、人気も無く、真っ暗闇。 初めての夜明け前の山行の為、ビビってうだうだ、仮眠しようにも眠れず、悶々としているうちに時間が過ぎていく。 覚悟を決めて身支度を整える。 その時、車のドアを開けると室内灯目がけて蝶なのか蛾なのか3匹ほど入っていきます。 しばらく格闘するが、なかなか出て行ってくれないだけでなく新たな刺客も！ 室内灯を消しヘッドライトで誘き寄せ車内から追い出します。 そんなこんなでようやくゲートで登山届を提出し予定時間を1時間程遅れ出発。 駐車場から羽ばたく虫をかき分け鹿の鳴き声の中、熊が出ないか周りを見渡しヒヤヒヤしながら登山口まで林道を進みます。 登山口に着いた頃には気持ちは落ち着き、平坦な緩斜面の林道を歩いて来たことで心と体のウォーミングアップになりました( ^ω^ ) 登り始めてすぐに小型犬を2匹連れた夫婦に遭遇。 三伏峠あたりで引き返すのかなと思っていたら、下山時に塩見岳の岩場まで登って来ていました。 よく登って来たね〜と声を掛けるとご主人が犬のが四つん這いだから向いてると( ^ω^ ) さらに進むと三伏峠まであと2時間という辺りで後ろからトレラン姿の若い男性に追いつかれる。 軽く挨拶をし、お先にどうぞと思っていたら暗くて心細いと言うので一緒に登ることに。 こちらも心強いです！ 自分は今日本当は白峰三山をテン泊で登りたかったとか、彼は次、テン泊で鳳凰三山登るつもりだとか話しつつ、後ろからのプレッシャーを感じながら登っていると三伏峠まであっという間でした。 一人だだったらここまでいいペースでは登れなかったかな？ 太陽はすでに上って居ましたがガスって居たので悔いなしです。 三伏峠小屋は早朝から賑やかでした。 テン場は小屋のホームページに書いてあった通りの満員。 しっかり休憩をとり、彼とはここでお別れし再びソロ登山です。 ここから塩見小屋までは所々花が咲いていて和ましてくれます。 塩見小屋は1,2年ほど前に立て直したばかりで大変キレイですが、使用料100円の男子トイレは屋外にむき出しであり、ハエがたかっていて少々気合いが必要です。 虫除けがあれば持っていき周辺にバリアを作った方がいいです！ もしくは、200円で簡易トイレを購入し個室で用を足す事も出来ます。 使用済みの携帯トイレは山小屋に捨てていくことができるのでこちらのが安心かな！ 岩場に向け塩見小屋でストックをしまいます。 山頂に近づくとザレたガレ場と岩場が交互にある感じでガレ場は落石に注意です。 慎重に足を運んでいても石が落ち、斜面が急なので下の登山道まで落ちて行きます。 登りで下山者に道を譲ってもらった時、足を着いたところがガレザレで踏み込んだ瞬間に石を落としてしまい初めてラークっと叫びました。 下に居た夫婦の足元まで転がっていきヒヤリとした瞬間でした。本当にすみませんでした。 石を落とさない様これでもかと言うくらい慎重に足を運んでいると三伏峠までご一緒した男性が下ってきました。 「あと30分くらいです、富士山が綺麗でしたよ〜」と。 って事は1時間も遅れたのか！さすがトレラン。 富士山を楽しみにもう一踏ん張り。 西峰を目前にしたところで、富士山がクッキリ！ 先週は顔を見せてくれなかったので喜びもひとしおです(*^^*) 北から南アルプス、さらには八ヶ岳と名だたる山々が。 ここから見るとどの山も近くにある錯覚を起こします。 この大展望！神様に感謝です（^人^） さすが3連休。 山頂は西峰、最高峰の東峰と人がいっぱいです。 それでも金峯山程ではないか( ^ω^ ) 東峰で写真を撮って頂き、少し奥にスペースがあったので左手に富士山を見ながら1時間程まったりランチタイム。 イワヒバリが3羽ちょこちょこ歩いていました。 下山もこれでもかと言うほどゆっくり、慎重に石を落とさない様足を運びます。 塩見小屋付近まで下るとヘリのプロペラ音が！ 見上げると荷物をぶら下げてます。 荷揚げです。 なかなか見れない光景を見ることが出来テンションが上がります♪ この日は15分間隔で4回荷揚げがあるとの事、その間山小屋のスタッフは緊張感いっぱい、汗だくで作業をこなしてました。 お疲れ様でした！ ヘリのパイロットも目の前に見ることができ、とてもカッコよかった❤️ 塩見小屋でミネラルウォーターと登山バッチを購入し下山。 三伏峠小屋で小さいあんぱんを２つ食べ腹ごしらえをし、体力も少し余っていたのでほとけの清水を目指し、小走りで降ります。 オーバーヒートしかけた頃に水場に到着。 朝とは違いキンキンに冷えてます。 顔を洗い、タオルを濡らし体を冷やします。 塩見小屋で買ったミネラルウオーターは飲み干してしまった為給水。 この清水も下山までには飲み干してしまいました。 この日飲んだ水分は全部で3リットル。 暑い日の登山には水分補給のため水場の確認が重要です！ 登山口まで駐車場までジョギングで帰っていると自転車に爽快に抜かれてしまいました。 それからは朝見れなかった景色や、可憐に舞う蝶を見ながらのんびり歩き、無事ゲートにたどり着くことができました。 アクセスも良いし、塩見岳ハマりそうです(^^)