大文字の尾根と沢とフライパン

2022.12.01(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 41
休憩時間
40
距離
9.9 km
のぼり / くだり
713 / 700 m
6
44
7
22
1 27
38
4
29
1

活動詳細

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紅葉もそろそろ最後と目の保養に大文字北面に出かけた。銀閣寺裏の大山出城址から中尾城址を経て、白川支流へと下る。ここは中尾滝の下流になる場所だ。何度か中尾滝から山中道へ下ったから歩いているのだが、この道に記憶はない。ほんの少し下流へ進むと対岸の尾根に上がる踏み跡があって、滑り止めの木が丁寧に何本も埋められている。すぐに稜線に出ると尾根筋にも踏み跡がはっきりと残っている。稜線の道ではなく、尾根を越える道に進んで、下流に琵琶滝のある沢に下降した。鹿尾根に登るべく周囲を見るが登るコースはなさそうだ。そこで琵琶滝の方向に沢をしばらく下降するとベンチとテーブルが見えた。昨年琵琶滝を捲いて登って来た場所だ。此処には鹿尾根に登る道が出来ていて、同じく滑り止めの木が埋められた道だ。少し登ると左右に道が分かれる。右は直接鹿山に登るようだが、今日は子鹿に顔を出したいので左に足を進めた。 鹿山尾根には明確な踏み跡で十分な登山路である。しかし、かなりの落ち葉で何処がコースなのか、明確にできないほど赤や黄色の葉で覆われた地面は悩ましい。子鹿の銘板を確認してから、鹿山方面に戻ると直ぐに鹿山だ。稜線から少し奥まった鹿山ピークに下からの登路があって、先ほどの右折道のようだ。 本日は数年前にこの周辺から、熊山尾根の末端を目指して下降した急斜面の尾根を確認することが目的の一つであった。暫く大文字側に進むとピークに出るが、此処がその下降点であるので、東側の尾根の斜面を下ると踏み跡が残っていて明確である。昔は何もない斜面をただ下っただけの印象だが、今日は導かれるような踏み跡だ。熊山末端が見えてくると斜面は急になるが、九十九折に踏み跡は続いている。熊山への登り口は二股の右俣からなので、末端まで下りずに右へ斜面をトラバース気味に下ると沢床に到着した。右股を少し進んで流れに下る場所を探すと岩のある場所からほんの少しの流れを渡って熊山尾根末端右斜面に出た。そこには斜め左に登る踏み跡が見えるので、そばの木に赤テープを付けて、踏み跡を登る。ややグズグズな足元だが枝尾根に乗ったら、斜面がきついのが気にかかる。倒木や立ち木が邪魔になったり、把手になったりしながら進むが、急斜面なので直進は止めて、右斜面をトラバース気味に登り、やっと安心できる大きな木の根元に立った。 そこから、すぐ上が玄孫熊山であった。銘板は昔の儘で、そのほかに可愛らしい熊の絵を描いたプレートがあって、たくさんの方が熊山界隈を楽しんでいることが伺える。次の曾孫、子熊にも同様の看板と熊のプレートががあった。 今日はここ子熊から水槽沢(勝手な命名で、山中道の入り口に水槽がある)へ下降することも目的の一つであるので、子熊の先へ進むと下降点が見つからない。GPSで確認すると少し行き過ぎたようで、戻ると左側に薄い踏み跡があるものの倒木があるのでコースらしくない。GPSで確認してやっと判るような分岐であった。下降路は最初は傾斜が緩く快適だが、徐々に急傾斜となり水槽沢の川床が直ぐに見えて来た。最後は川床迄踏み跡があって、以前水槽沢を登ってきた時にここに下る道があるのだとこの踏み跡を見たことを思い出した。 水槽沢を更に遡ると熊山ピークへの尾根に踏み跡が付けられたのを右に見て本流を進む。本流の右岸左岸を行きしていると前面に広い台地が現れた。その台地に乗るとこれが天の原だろうと思いGPSで確認。するとフライパンがどこかにあるはずだと探すと直ぐ脇に木を数本立てかけた根元にフライパンがあった。 この周辺は以前来たことがある場所なのだが、このフライパンは見ていないから知らなかったのだ。木がまばらなこの広場は実に気持ちが落ち着く場所だ。少し早いが気分の良い場所でランチとすることにした。今日は平日なのでハイカーも少ないのかもしれないが、ここ天の原のフライパンが賑やかになって欲しいとは思わない。少し寂しいくらいが丁度いいのだ。 今日はこの後、トラバースコースを池の谷地蔵までの道を確認すれば目的は終了だ。フライパンから東方面の樹林帯に入り、徐々に南方向に進むと大文字に向けて傾斜が強まり、尾根状を進むとトラバース道に合流だ。昔来た記憶がこの道を見て少しだけ蘇った。道というほど明確ではないが、踏み跡よりはシッカリと道型をしている。斜面をトラバースしながら進むと踏み跡よりも不明確になって、進むべき方向が判りにくくなった。GPSで過去の軌跡を見ると、今は少し下部を歩いているようだ。そこで少し上に登ると、そこにしっかりとした道があった。ただ、最近は歩く人が少ないようで、また倒木も多くやや歩きにくい道になっている。その道を歩いていると、いつの間にか道は林道になっていた。そこは、鳥居の上部が破損した2本の柱が立つ雨社の入り口であったような場所だ。ここまで来れば池の谷地蔵迄は林道歩きなので、もう今回の目的は完了と言っていいかも知れない。 池の谷地蔵には薬草園があったが、最近は閉園しているようで薬草園への進入禁止の立て看板があった。また、12/11にはこの辺でトレイルランが行われるとの掲示板もあったが! 池の谷地蔵からは車道を歩いて、如意ケ岳への舗装道分岐の先の鉄塔へ登り、再びハイキングコースを進んで長等山三角点、長等山テラスを経て、皇子山公園へ下降した。公園ではモミジバフウがまだ真っ赤なものもあって、それはそれは綺麗で足元までその落ち葉が埋め尽くされている。 ”一人”

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