活動データ
タイム
04:06
距離
9.6km
上り
650m
下り
651m
活動詳細
すべて見る11/6に山に登ってから3週間…日曜、日曜、祝日と3回連続休日が雨!(T-T)ようやく雨の降らない日曜日がやってまいりました! 今年は雨による登山中止が少なく順調に山歩きを楽しんできたわけですが、雨のイメージが少ない11月にこんなに足踏みするとは思ってもみませんでした。 3週間振りで体も鈍ってるだろうし、あまりキツくなく、のんびりと歩ける山を求めて、今日はこんなところにやって来ました☆ やって来たのは「かみ高地」! え!?上高地? 違います!かみ高地です!(^_^;) 兵庫県多可町、国道427号沿いにある道の駅「杉原紙の里・多可」です。 古くから播磨地域は和紙の生産が盛んで、奈良時代に重用された播磨紙をルーツに持つ杉原紙が、ここ杉原谷で生産されるようになりました。平安時代以降は和紙の高級品として武士の間でも需要が高まり、江戸時代にその生産はピークを迎えたといいます。 しかし明治時代以降は機械生産による洋紙が普及、杉原紙の生産は激減し、人工造林が増え減量の楮が減少してしまったため、大正時代には全廃してしまったそうです。 昭和40年頃に有志により杉原紙が復元され、昭和58年には兵庫県の重要無形文化財に指定、平成5年には兵庫県伝統工芸品に指定されるまでになりました。 ここ杉原はそんな紙の町なんです。だから「かみ(紙)高地」ね(^-^) そんなわけで今日はこの道の駅から三国岳に登ることにします。全国いろんなところに三国岳という名の山はありますが、この三国岳は播磨(多可町)、丹波(丹波市)、但馬(朝来市)の三国にまたがる山で三国岳です。 それに今日は下山後にお楽しみが待っています!この道の駅の中にあるレストランで多可の特産品グルメがいただけるとのこと。しかもめちゃくちゃ美味しいというウワサ!(^^)これはもう山メシを我慢してでもいただかなくてはいけません! 朝6:15に道の駅に到着。真っ暗…早過ぎた(^_^;) しかし久しぶりの雨の降らない日曜日、今日は忙しくなるぞとばかりに、早朝から道の駅では準備が進められていました。みんな、張り切ってんなー! 明るくなってきましたが空は曇り空。気温は8度ですけど、それほど寒さは感じません。 7:00に出発! 登山口へ向かう前に、国道を挟んだ道向かいの青玉神社で安全祈願をしておきましょう(^^) 杉林がなんとも言えず神聖な雰囲気の参道です。拝殿の手前には大きなイチョウの木があって、落ち葉が一面をまるで黄色の絨毯のように埋め尽くしています。 本殿の千木は外削ぎ、鰹木が5本ですから男神を祀っているようです。 祭神は天戸間見命。別名を天目一箇命といい、製鉄や鍛治の神様です。目一箇とは目が一つということ。鉄の状態を色で見分けるため片目をつぶったり、職業病として片目を失明するリスクの高かった鍛治を表した名前です。 この神様はひょっとこの原型とも言われています。「ひょっとこ」は「火男」ですね。製鉄には猛烈な火が必要でしたから、ひょっとこも製鉄や鍛治と関連がありそうです。 この神社の見所は杉の巨木です!境内には樹齢1000年という杉の木が、7本も立ち並んでいます。一番大きいのが御神木の夫婦杉。高さ60m、根回り11m。高さ8mから幹が2本に分かれる巨木です。 大きな木が好きでいろいろと見て回ったんですが、この木はマジでスゴいパワー!サイズだけならもっと大きい木はたくさんあるんでしょうが、それを超える力強さを感じます。 両手の平を木肌に当ててパワーをいただく…ふぅぅ… 後で調べたら、この木にパワーをいただくと、陣痛が柔らぐとか…。陣痛って…わしゃ、男やがな…(~_~;) まあ、今日歩くパワーくらいはしっかりといただきましたよ(^^) それでは改めて登山口を目指します。 神社の北側の舗装路を進んで行く。のんびり少しずつ標高を上げていきます。ウォーミングアップにちょうどいい。 歩くことおよそ20分、9合目の登山口に到着☆ ん?不自然さにお気づきですか?(^^) この山は面白いんです。普通は0合目から10合目の山頂を目指して登って行くんですが、この山では10合目から0合目の山頂を目指す。登れば登るほど数字が減っていくんです。こんな山、初めて! ここまでは沢に沿って歩いて来ましたが、ここからは沢を離れて尾根を目指して斜面を登ります。始めは林道のような広い道から徐々に道端は狭くなり登山道らしくなっていくんですが、道はとてもよく整備されています。全山通して難しい斜面はありません。急斜面すらありませんね。ほとんどが穏やかな上りか、少しキツくても中斜面レベル。立ち止まって見上げてビビるような急登は皆無です。 尾根に乗ると時折木々の間から周囲の山々を眺めることもできます。でもやっぱり尾根は風が吹いて少し寒いですね。 山頂への稜線に乗ったところが三国峠。やはり三国岳に三国峠はつきものです(^^)9合目の登山口から4合目の三国峠までおよそ1時間です。 三国峠のすぐ先に、色褪せたイラストの入った案内標示がありました。少し見にくいですが眺めてみると… 千ヶ峰・三国岳縦走路「表銀座コース」…ほほぉ、表銀座か…北アルプスみたいやな。よく見るとどこを起点にどの山に登るルートかわからないですが、「かっせん尾根コース」なんてのもある。合戦尾根!また北アルプスやん!「槍ヶ峰」なんて紛らわしい名前の山もあるぞ!?そう言えば今日の起点も「かみ高地」やなぁ…ちょっと北アルプスに寄せ過ぎちゃったかな?(^_^;)アルプス感、全くないんですけど! 三国峠まではまだ若干傾斜のキツい斜面もあったんですが、三国峠から山頂までの稜線はホント穏やかな上りです。 途中、御手洗池のある「播磨のおどり場」という平坦地を通り過ぎ、広々とした林道に出合ったら山頂はすぐ先です。林道から尾根に乗り換えたところが1合目。山頂は目の前! 出発してから1時間55分、神社を除けば1時間45分、8:55三国岳山頂に到着です!*\(^o^)/*8:55に標高855m!何たる偶然! 山頂はほとんど展望がありません。木々の間から少し景色が望めるだけ。休憩には充分な広さ。三等三角点があります。点名は三国岳。 不名誉ながらこの三国岳は展望のない山として有名なんですが、実は山頂から少し東に進むと結構展望があるんですよ!特に南側の山々がよく見えます。 少し西には千ヶ峰。南には妙見山。少し東には竜ヶ岳や笹ヶ峰。雲間から日が差してとても神秘的です! もう少し東に進んだ小ピークまで行けばもっと眺めが良さそうなんですが、背丈より高いススキ漕ぎになりそうなので、今日はこの景色でヨシとしましょう(^^) それではUターンして、播磨のおどり場で休憩することにします。時刻は9:10。 今日は下山後のお楽しみがあるので食事はせず、ゆで卵でカロリー補給をして、あとはコーヒーを飲みながらまったりと休憩します(^^) 9:40、下山開始! とにかくめちゃくちゃ下りやすい!なんのストレスもなくスイスイと下れます。 下山開始からおよそ20分、三国峠を越え分岐ポイントに到着。せっかくなので周回コースにしましょう!分岐を左にとって山寄上登山口を目指します。 右が切れ落ちた山腹を下り、尾根を下り、九十九折を下る。分岐からおよそ15分で大玉林道に出合います。 ぶらぶらと林道下り。およそ25分で山寄上登山口に到着。防獣ゲートのその先はR427です。 ここからはおよそ2kmの国道歩き。景色を眺めながらのんびりと歩きます。時折車が走るので要注意。 登山口から国道を歩くことおよそ25分。無事に道の駅に戻って来ました*\(^o^)/* 国道の車通りはそれほど多くはないと感じていたんですが、さすがに道の駅は満車の大盛況!大勢の人で賑わっています(^^) さあ!ここからが今日の大切な目的の一つ!多可の特産品グルメをいただきます!もうお腹ペコペコ、やる気満々*\(^o^)/* 目指すは道の駅の中にあるレストラン、その名も「車留満」! 車留満と書いて「しゃるまん」と読みます。このそこはかとない昭和のヤンキー感がたまりませんね!(≧∀≦) …と、勇んで行ったら満席やん!(>_<)大人気なのね。 10分ほど待って入店。オーダーは迷わず人気ナンバー1の「車留満定食」!この地域の特産ブランド鶏のステーキです!これが美味い!と、バンバン情報が入ってきたので食べないわけにはいかないでしょー! 10分ほど待ったでしょうか?車留満定食が運ばれてきました!*\(^o^)/* おぉぉー!熱々の鉄板の上に、それこそ端から端までびっしりと鶏肉が並んでます!ジュージュー音を立てて湯気が上がっている。 盆の上にはご飯、味噌汁、漬け物、サラダ…完璧やん!これが和洋折衷日本の定食です! それでは、いただきまーす!*\(^o^)/*…と、その前に! 使用されている鶏を説明しなきゃダメでしょ!まだまだ引っ張りますよー(^-^) 使用されている鶏は多可郡内のみで生産されている「播州百日どり」というブランド鶏です。生産農家たった5軒という少数精鋭で、しっかりと管理された環境の中、育てられた貴重な鶏。地鶏の飼育基準をはるかに上回る厳しい基準で肥育されています。 通常市販されている鶏は孵化してから40〜50日で出荷されますが、この播州百日どりはその名の通り、おおむね100日間肥育してから出荷されます。 鶏は長く育てれば育てるほど旨味が増すそうですが、その反面肉質が固くなったり、鶏独特の匂いが出ます。そこで肉が柔らかく食べやすいブロイラーと旨味の強い赤鶏をかけ合わせ、長く育てても固くならず、旨味の強い鶏を作り上げたということです。 近畿一円の百貨店や高級スーパー、レストランなどに出荷されているようですが、まだまだ県外ではなかなかお目にかかることは少ないですね。そんな播州百日どりをリーズナブルにお腹いっぱいいただけるのが、ここ車留満です! では、あらためて…いただきまーす!*\(^o^)/* ポン酢のつけだれにつけて一口…うん!美味い!! まず感じるのが肉の弾力ですね。固いのではなく、柔らかいけど歯を押し戻すような弾力…噛みごたえがあります。そして噛めば噛むほど旨味が口の中に広がる。脂の甘みではなく、肉の甘みですね。脂はしつこくありません。それと旨味は強いですが後味がさっぱりしてます。ほら、鶏って美味しいけど食べた後に口の中に脂や鶏臭さが残るじゃないですか?それが全くありません。 肉を奥歯で噛み締める喜び、口いっぱいに肉を頬張る幸せを存分に感じながら、美味しく完食いたしました☆ ごちそーさまでしたーm(_ _)m 今日のメニューも無事完遂☆ では三国岳を振り返りましょう。 この山はピストンなら往復8km、累積標高650mほどですから、標高の割には比較的優しい山です。それに登山道は全山を通して本当によく整備されている。石を取り除いて整地してるんでしょうか?なんて思ってしまうほどキレイな道です。 難しいところも危険なところも、急斜面すらありませんから、初心者や経験の浅い方でも安心して歩くことができます。道中や山頂からほとんど展望がないことでこの山は展望のない山というレッテルを貼られているようですが、山頂から少し東に進むだけでかなり広々とした景色を眺めることができますので、ぜひ訪れてみてください。 ガッツリ歩きたい方には物足りないかと思いますが、朝から気持ちよく山に登って、下山したら周囲の寺社を巡り…道の駅のすぐ近くに杉原紙博物館なんてのもありますし…そして道の駅で特産品グルメをいただいて、お土産を買って…全てひっくるめて三国岳と考えれば、一日たっぷりと楽しめる素晴らしい山なんじゃないかと思うんです。 三国岳周遊で多可の良さを存分に味わい尽くす!そんな山歩きがあってもいいのかなぁ、って!(^-^)
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