中岳・木曽駒ヶ岳（西駒ヶ岳）

　ロープウェイを降りてあるはずの千畳敷カールを見上げるが、霧で覆われ全貌を見ることができない。やむなく登り始めると次第に霧が晴れ太陽の光が注ぎ青空が広がった。積雪は10～20cmくらいで大したことはないから木曽駒までチェーンスパイクを付けずに登ることができたが、さすがに下りは装着し安全を図った。 　下山のときはたくさんのホシガラスが近くを飛び交った。天気が良くなったからどこからかやってきてハイマツの実？をせわしなく食べている。こんなにたくさんのホシガラスを一度に見るのは初めてだったので時間を忘れて撮影を楽しんだ。 　宿泊した「駒ヶ根高原リゾートリンクス」は敷地内にムササビの巣箱を設置していて希望する宿泊客に観察イベントを提供している。遭遇確率97%以上と謳っていたが、私もちゃんと会うことができた。夜行性のムササビは日中は巣穴で眠り日没30分後くらいに外に飛んでゆくそうだ。7～8人の参加者が期待してたたずむ中、二匹のムササビが飛翔してくれた。エスコートしてくれた女性は横浜にお孫さんがいるそうだが、とても若々しくて元気な人だった。参加者のために暗闇の中ムササビを探してくれるのだが、鳴き声が聞こえたとか言って赤いライト（ムササビを刺激しにくい）を向けるとそこにいた。流石としか言いようがない。ちなみに巣箱の上で一時休止しているムササビは撮影できたが、飛んでいるやつは撮影できなかった。ホシガラスと違って暗闇なのでオートフォーカスが効かないし刺激しないためストロボも使えないからまず無理だ。また、モモンガが巣箱に入ったときのビデオも見せてもらった。ムササビに比べてモモンガは出会える確率がかなり低いそうで、偶然ムササビの巣箱に入ったので設置してあるカメラで撮影できたとのこと。モモンガというと北海道のエゾモモンガのイメージが強いけど、駒ヶ根高原にもいるってのが新鮮な驚きだった。