活動データ
タイム
13:19
距離
14.5km
のぼり
2346m
くだり
2343m
活動詳細
すべて見る剱岳を早月尾根から登りました。 積雪期の立ち回りテストのために選んだコースでしたが、想定以上の厳しさを感じたタフな1日になりました😅 以下、久しぶりに長〜く書いてしまったので適宜スルーしてください。🙇🏻♂️ ■雪 〜標高1500:0〜数cm 1500〜2300:〜20cm 2300〜2999:〜60cm ※身体の沈み方をベースに記しています。 鎖場はその大部分が出ていました。トレースは終始明瞭で、早月小屋辺りまでは圧雪に近い状態でしたがそれより上は表面に模様が残る程度でした。雪質は締まり気味であるもののパウダーの範疇にあると思いました。 ■その他(自分のための覚え書き) ・RF 往路では1番手となれたので、標高2500以上では自分なりにRFを楽しみました。結果的にほとんど夏道(と思われる)を辿った形になりましたが、もしかしたらトラバースを避けて稜線を通すなどの方法も取れたかもしれません。しかし、剱岳から派生する尾根は早月も含めギザギザしているので、安易に稜線を通した先に厳しい下降があったらと思うとなかなか大胆にはなれませんでした😖 ・核心部 山が大きければ大きいほど技術的難易度の追求は二の次になる。 北バットレスの中でもクラシックの部類に属するだろう。好条件さえ掴めれば、行けて当たり前と思わなければならない。 ふとガスの中から垣間見た西峰の山頂は、呆れるほど遠くに感じた。山頂へと延びる雪稜は不安定なキノコ雲で覆われていて、一目見た瞬間に、この部分こそが核心だと思った。そもそも「核心」という言葉は「技術的に難しい場所」と同義ではない。そこを越えるのにどれだけのエネルギーが必要なのか、それで決まる。紛れもなく核心はここだということだけは理解できた。 『アルパインクライミング考』横山勝丘著より この文脈とは異なるものの、今回の条件(山のコンディション・自分の状況)において、早月尾根の標高2500〜山頂(特に山頂直下200mの範囲)では上記「核心部」を思い出しました。 1. パウダー雪質で斜面への固着強度が疑わしい 2. トレースがほぼリセットされていて、1歩1歩に足裏感覚を研ぎ澄ませ凸凹・爪の利き具合や隠れた岩を確認し、バランスを失わないよう丁寧な動作 3. (ピッケルの)ピックを岩やハイマツに引っ掛けてホールドを取ったり登降動作に積極的に使う、時に雪斜面に突き刺して登るorクライムダウン 4. 50〜60度、時に70度近くはあろうかという斜面に雪が着いている中での1〜3対応 同じ条件で同じ課題に取り組んだ時、10回やって10回生きて帰れるかどうかは自信がありません。特に下降では自分のトレースだけだったらもっと時間を要していたと思います。鎖が出ていなければ撤退していてもおかしくありませんでした。夏道を知っていたり装備次第ではあるいは難易度が下がったのかもしれませんが、どんな背景であれ一度入山したら言い訳できないのが登山だと理解しています。😌 ・ピッケル 今回初めてピッケルを滑落停止やバランス保持だけでなく、登降に積極的に使う経験をしました。この点において、シャフトがある程度曲がっていてピックとスパイクの2点で固定できるタイプの需要を感じました。今所持している物は比較的ストレートのタイプなのでピックを引っ掛けられてもスパイクは不安定であることが多く、厳しいと感じる場面が多数ありました😹さらに、ダブルアックスの方が安定する?と思われる場面にも何度か遭遇しました。 しかし、手では不可能なリーチもピッケルなら可能になる点は非常に楽しかったです。ホールドの選択肢が増えます。 現行モデルとアイスクライミングの中間のようなタイプもありますが、差別化と今後を考えるとアイスクライミング用もアリ?色々考えている現在です。 ・ザイル 今回の内容を有する雪山では懸垂下降もしっかり選択肢に入ってくると思いました。むしろ持たないと怖いくらい?😨
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