修行の山、七面山

2022.11.12(土) 日帰り

活動データ

タイム

07:12

距離

15.5km

のぼり

1752m

くだり

1770m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 12
休憩時間
1 時間 30
距離
15.5 km
のぼり / くだり
1752 / 1770 m
26
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活動詳細

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気になる二百名山、七面山へ。精神修行の山でした。 【七面山】 日蓮宗の総本山身延山の奥宮で、現代日本において今なお宿坊の息づく日本二百名山&山梨百名山。最大の特徴は山岳信仰が現役であることですが、登山口からひたすら登り詰め、最後の最後で山深い南アルプスの山々を一望できる感じは、まさに南アルプスの前衛峰として求めていた山の魅力でした。肝心の宿坊としての機能は、深堀すると少しリアルすぎるかと思いあえて調べておりませんが、登山道上に点在する灯籠や茶屋、宿屋が数軒連なる登山口の独特な雰囲気、稜線に登り詰めると突如現われる山中に不釣り合いな巨大な伽藍など、なかなか興味深い点が多かったです。登山者においても、年齢層やパーティ構成が通常の山と異なって(喜寿とか米寿であろうお方も頑張って登ってました!)、それでいて月山や御嶽のようにガチガチの白装束というわけでなく、よくある山装備だったのも興味深いですね。皆さん宿坊が目当てかと思いますので、下山中に一番すれ違ったというのも特徴的でした。 【ルート概要】 ◇アクセス◇ 身延は訪れたことがなかったのですが、中部横断自動車道が開通してアクセスが良好になっています。ただ、東京方面からですと一度甲府南インターで降りてから増穂インターで乗りなおす方が若干早い(増穂インターは無料区間までのわずか100m程度で290円かかるのがちょっと悔しいですが…笑)。高速を降りて20分くらいで登山口に着きます。駐車場は分散して計100台は停められそう、トイレもお寺の管理のお陰かびっくりするくらい綺麗。北側の参道の麓にタクシー会社があるので、周回もできそうです(歩いても、北の登山口から白糸の登山口までは1時間程度かと思いますが) ◇登山口~敬慎院◇ 精神修行ゾーン。景色のない単調な坂道をひたすら登り詰めます。信者さんのためかよく整備されていて、道中いたるところにベンチがありますし、所々茶屋があるので休む場所には困りません。茶屋は水も出ていて、美味いです。繁忙期は名物のところてんなんかも提供していそうな感じでした。敬慎院を五十丁目として、灯篭が現在地を教えてくれるのですが、なかなか数字が50に近づかないのでなかなか忍耐力が試されます。正直9時過ぎから登る程楽な山ではないのですが、同行者に日が暮れるかもと脅していたらとんでもないペースで登っていました。45分で500mって…。登りが下りを上回る速さだったのは初めてです笑 ◇敬慎院~希望峰◇ 森の中をゆるゆる登っていきます。鹿多すぎ。途中ナナイタガレの崩壊地の淵を通りますが、カッコいいですね。七面山の道標があるピークは最高点ではなく、南西に少し離れたところに1989mのピークがあるようですが行きそびれました。景色はどちらのピークもあんまり期待できません。そこから一旦下って、またまた森の中をゆるゆる行くと希望峰。こちらは西側が開けていて、上河内岳から白峰三山まで、南アルプスの大パノラマが望めます。南アルプスはここまでお預けなので、是非とも足を延ばしたいところ。 体力勝負もさることながら、精神力も相応に必要な渋い山でした。が、最後の最後にパノラマがバッと広がる点や、今なお宿坊が息づく独特の雰囲気は、七面山ならではの魅力かと思います。宿坊での一夜もなかなかディープそうな感じだったので、また機会があればゆっくり楽しみたいですね。

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