チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 39
休憩時間
2 時間 16
距離
8.7 km
のぼり / くだり
1534 / 398 m
DAY 2
合計時間
13 時間 26
休憩時間
4 時間 46
距離
6.9 km
のぼり / くだり
593 / 620 m
DAY 3
合計時間
9 時間 16
休憩時間
3 時間 29
距離
6.5 km
のぼり / くだり
603 / 575 m
DAY 4
合計時間
4 時間 30
休憩時間
49
距離
6.0 km
のぼり / くだり
28 / 1164 m

活動詳細

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(その気持ち、よく分かるワ。。。) 熊にとってはガードレールのような人工物、 我々登山者にとっては伸び伸びハイマツ・根岩に倒枝―――。 ふかふか深雪もバリっと踏み抜く雪面も無く、 知床連山の縦走路、この時期にしたらとても歩きやすい初冬だったと思いますが、 夏でも歩きにくい低枝やハイマツとうせんぼは、もちろん相変わらず友好的ではなく、 ガードレールをもがき潜り抜けようとするその熊の奮闘ぶりは、 大きなザックは抜けたのに最後アイゼンの先が引っかかって往生する 毎度の歯がゆい自分の姿に重なるのでした。 「喜」「憂」満載の知床路4日間、 下山後、晴れた山麓国道から振り返った連山は轟轟と薄黒い雲に覆われ 「憂」でこの旅は終わるのか、、と心沈み車を走らせていた時、 まるで私に同情するかのように現れた一頭の中型熊・・・ その行動の一部始終はいつしか私の顔をほころばせる旅の幕引きとなったのです。 しかし妙な気分です――― 片や山中で親子熊の足跡を追い語らう崇高な時間を存分に楽しむ私、 片やその同じ種に対し車中からまるで動物園の動物にカメラを向けるが如くの私・・・ 後者、なんか卑しくなかろうか。。 西から天気は回復しつつある午後、 右手にまだ波が荒れている青いオホーツク海を眺めながら ガードレール熊に始まり4日間を遡って自問自答するのでした。 7月のシレトコスミレ以来です。 なんとか晩秋、大沢への急登 がふかふか雪に埋まってしまう前に再来したいと思っていました。 4泊あればゆっくり硫黄山方面往復できるだろう・・・ と、お天気が安定する機会をうかがっている内に初冬入り。 週末の寒気が抜けるのを待っても尚少々微妙な予報続きですが 時間捻出できたので行ってみよう、行けるところまで―――。 結果、週後半に前線通過や寒気再来予報ありで 一日早く切り上げて下山することにはなってしまいましたが、 その代わり予期していなかったご褒美も数々。 今回、お向かいに眺めるだけにおわった南岳~知円別への稜線、 ここはいつか白い丘陵地と化した厳冬期に必ず再訪しよう、もっと好天に恵まれる次の機会に。。

羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 安定した天気予報は最初の二日だけなのに、この空がスタートかぁ。。手足道具、どうしよっかなあ。。地の涯の駐車場で小一時間、荷物整理――アイゼン、ピッケル、チェーンスパイク、わかん、ストック・・・もしかしたら・・・と色々持っていきますが、チェーンスパイクとストックは必要なかったな。。
安定した天気予報は最初の二日だけなのに、この空がスタートかぁ。。手足道具、どうしよっかなあ。。地の涯の駐車場で小一時間、荷物整理――アイゼン、ピッケル、チェーンスパイク、わかん、ストック・・・もしかしたら・・・と色々持っていきますが、チェーンスパイクとストックは必要なかったな。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 序盤登山道、どんぐりたくさん。これ、熊さんが食べるの?などと考えていると想いが通じてしまったのか・・・?
序盤登山道、どんぐりたくさん。これ、熊さんが食べるの?などと考えていると想いが通じてしまったのか・・・?
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 (おっと、どしたの。。?)

歩調に合わせて規則正しく定間隔に発する掛け声が「よいしょっ!」から「どしたの?」に、ふと変わった。。。弥三吉水の下に人を避けない熊が居ついてる・・・周知の情報なので、こちら目はまん丸になりましたが、別段驚きもせず――距離にして15mくらい。

厳冬期は鈴を携帯せずに歩いて大丈夫と信じていた昔に間近で遭遇して以来、冬ですら鈴はもちろん携帯、50m脇を常に熊が同伴歩行しているつもりで呼吸のリズムに合わせ声出しして歩くようになり、、、人間の存在に気付いて熊が去って行く後ろ姿は度々見ても「出遭う」ことは最初の一回以降は一度も無く・・・言ってみたら「騒々しい私の前に、よくぞ姿を現せたもんです」記念すべき間近で「おっと」の2回目。
(おっと、どしたの。。?) 歩調に合わせて規則正しく定間隔に発する掛け声が「よいしょっ!」から「どしたの?」に、ふと変わった。。。弥三吉水の下に人を避けない熊が居ついてる・・・周知の情報なので、こちら目はまん丸になりましたが、別段驚きもせず――距離にして15mくらい。 厳冬期は鈴を携帯せずに歩いて大丈夫と信じていた昔に間近で遭遇して以来、冬ですら鈴はもちろん携帯、50m脇を常に熊が同伴歩行しているつもりで呼吸のリズムに合わせ声出しして歩くようになり、、、人間の存在に気付いて熊が去って行く後ろ姿は度々見ても「出遭う」ことは最初の一回以降は一度も無く・・・言ってみたら「騒々しい私の前に、よくぞ姿を現せたもんです」記念すべき間近で「おっと」の2回目。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 「観天望気」じゃなくて、こういうのを何ていうのかな?熊の顔が鼻長く見える時はまだ黄色信号手前の青、毛が逆立ってやたら顔が大きく見えたらほぼ赤信号。。

いつか一緒になった斜里在住のご夫婦が言っていた言葉を思い出します。。「熊に対して正しい行動ってないのよ・・・その熊次第だから――」目が合った瞬間、この熊は私が刺激さえしなければ大丈夫、興奮させたら私の負け、と直感。

もうしっかり目が合ってしまったので気づかないふりして通り過ぎる方が背後恐ろしく・・・熊と共有したわずか2分、その場で声出し足踏みしながらぐるり2周回転する間、オートフォーカスの「ピッ!」という音が自分に向けられていると気取られたら熊を怒らせてしまうかも、と思い、四方撮影する写真撮りに紛らせて熊ショットを切れたのがたった4枚。こんな大物を目の前にして、NIKON!しっかりせーよ!!前後の小枝なんぞに焦点合わせおって。。。

2周目に見た熊は私の声の正体を臭いで理解しようとしているようでした。3週目に見た熊は既に私にお尻を向けて「毒にも薬にもならん生物、ふん!」と立ち去るところでした。

今、思い返してみる・・・この4日間で私はこの一頭の熊以外の動物に遭遇しなかったのです。どこにでも群れている鹿一頭すら見ませんで――何てこと!熊と私。。初冬・刺しの勝負・・・きっとこの熊のことはいつまでも忘れまい。

そしてもう一つ思い返してみた。。。この熊、無臭でした。寒いと夏ほど臭わないのでしょうか?
「観天望気」じゃなくて、こういうのを何ていうのかな?熊の顔が鼻長く見える時はまだ黄色信号手前の青、毛が逆立ってやたら顔が大きく見えたらほぼ赤信号。。 いつか一緒になった斜里在住のご夫婦が言っていた言葉を思い出します。。「熊に対して正しい行動ってないのよ・・・その熊次第だから――」目が合った瞬間、この熊は私が刺激さえしなければ大丈夫、興奮させたら私の負け、と直感。 もうしっかり目が合ってしまったので気づかないふりして通り過ぎる方が背後恐ろしく・・・熊と共有したわずか2分、その場で声出し足踏みしながらぐるり2周回転する間、オートフォーカスの「ピッ!」という音が自分に向けられていると気取られたら熊を怒らせてしまうかも、と思い、四方撮影する写真撮りに紛らせて熊ショットを切れたのがたった4枚。こんな大物を目の前にして、NIKON!しっかりせーよ!!前後の小枝なんぞに焦点合わせおって。。。 2周目に見た熊は私の声の正体を臭いで理解しようとしているようでした。3週目に見た熊は既に私にお尻を向けて「毒にも薬にもならん生物、ふん!」と立ち去るところでした。 今、思い返してみる・・・この4日間で私はこの一頭の熊以外の動物に遭遇しなかったのです。どこにでも群れている鹿一頭すら見ませんで――何てこと!熊と私。。初冬・刺しの勝負・・・きっとこの熊のことはいつまでも忘れまい。 そしてもう一つ思い返してみた。。。この熊、無臭でした。寒いと夏ほど臭わないのでしょうか?
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 さて、弥三吉水の下辺りから薄雪見え始めました。ザクザクと歩きやすい雪道。
さて、弥三吉水の下辺りから薄雪見え始めました。ザクザクと歩きやすい雪道。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 次いで銀冷水。こちらも薄氷の下に流水あり。羅臼平って雪飛ばされてそうーーという不安は少々ですが、どっかに綺麗な吹き溜まり、あるだろう。。。と、もちろんここで給水する気は無し。
次いで銀冷水。こちらも薄氷の下に流水あり。羅臼平って雪飛ばされてそうーーという不安は少々ですが、どっかに綺麗な吹き溜まり、あるだろう。。。と、もちろんここで給水する気は無し。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 大沢入口。ようやく雲が割れて青空が見え始めました。雪少ないワ。。。岩ゴロゴロだ。
大沢入口。ようやく雲が割れて青空が見え始めました。雪少ないワ。。。岩ゴロゴロだ。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 左手の三ッ峰、霧氷化粧に初冬気分。
左手の三ッ峰、霧氷化粧に初冬気分。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 週末に数名の登山者が入ったようで、残っているトレースが有難い。重い荷物で踏ん張るのが辛く、この辺でアイゼン付けたんだと思います。
週末に数名の登山者が入ったようで、残っているトレースが有難い。重い荷物で踏ん張るのが辛く、この辺でアイゼン付けたんだと思います。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 ご無沙汰でした――北面なのでしっかり冬の装いの羅臼岳。
ご無沙汰でした――北面なのでしっかり冬の装いの羅臼岳。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 青・白・深緑・・・これぞ初冬の色彩。今夜の風は優しそうですが、西側に風除け大岩のある羅臼平の一等地に設営。
青・白・深緑・・・これぞ初冬の色彩。今夜の風は優しそうですが、西側に風除け大岩のある羅臼平の一等地に設営。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 往路、最終日に戻ってくる時には強風で登れないだろうから、よっしゃー!初冬の羅臼岳、行ってみよー!!
往路、最終日に戻ってくる時には強風で登れないだろうから、よっしゃー!初冬の羅臼岳、行ってみよー!!
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 羅臼平上のハイマツ帯はほとんど雪に埋まっていて週末の寒気のお陰かバリバリに凍てつき所選ばずアイゼン歩行が可能。逆にその隙間に通っている登山道はハイマツ帯に深いえぐれ道になっていて頭上のハイマツが難。。岩場はまだ夏道を辿る他ない積雪量で直登近道はできませんが、アイゼンがそうそう岩に当たらず山頂まで歩きやすい。黙々と快適歩行で見上げるとすぐそこ、曲がりで山頂。
羅臼平上のハイマツ帯はほとんど雪に埋まっていて週末の寒気のお陰かバリバリに凍てつき所選ばずアイゼン歩行が可能。逆にその隙間に通っている登山道はハイマツ帯に深いえぐれ道になっていて頭上のハイマツが難。。岩場はまだ夏道を辿る他ない積雪量で直登近道はできませんが、アイゼンがそうそう岩に当たらず山頂まで歩きやすい。黙々と快適歩行で見上げるとすぐそこ、曲がりで山頂。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 雲の隙間から冬の太陽がさんさんと。微風あり、温度あり。お天気はゆっくりと確実に下り坂なので、のんびりできる時に陽射しをしっかり浴びておこう――
雲の隙間から冬の太陽がさんさんと。微風あり、温度あり。お天気はゆっくりと確実に下り坂なので、のんびりできる時に陽射しをしっかり浴びておこう――
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 振り返り明日から向かう知床連山。この時はまだしっかり山中4泊できるつもりでいます――この歩きやすい羅臼岳への登山道が縦走路ずっと続くものだと信じて疑わないアホな私。
振り返り明日から向かう知床連山。この時はまだしっかり山中4泊できるつもりでいます――この歩きやすい羅臼岳への登山道が縦走路ずっと続くものだと信じて疑わないアホな私。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 ふふ、黄色いマイホーム、点!
ふふ、黄色いマイホーム、点!
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 見上げる岩清水。鍾乳洞みたい。
見上げる岩清水。鍾乳洞みたい。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 午後は日当たりが悪い羅臼岳を見上げて。。。サシルイ・オッカバケの北面の長い谷、すっかり雪で埋まっていたら重い荷物を背負ってなら多分ワカンは重宝するだろう。。とテントへの下山途中でアイゼンに合わせてわかんも装着お試し歩行。。。
午後は日当たりが悪い羅臼岳を見上げて。。。サシルイ・オッカバケの北面の長い谷、すっかり雪で埋まっていたら重い荷物を背負ってなら多分ワカンは重宝するだろう。。とテントへの下山途中でアイゼンに合わせてわかんも装着お試し歩行。。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 そのまま明日歩く三ッ峰への登山道の下見します――こちらは夕陽が当たって暖かい。見上げているのは三ッ峰の一番高いピーク。
そのまま明日歩く三ッ峰への登山道の下見します――こちらは夕陽が当たって暖かい。見上げているのは三ッ峰の一番高いピーク。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 その向かいに第二・第三の三ッ峰ピークあり。
その向かいに第二・第三の三ッ峰ピークあり。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 凪いでいるしウトロ港が間近に見下ろせるので電波とれまして、、、天気図・寒気図のチェック。。。予想外に後半は前線が。。。そして次の寒気の南下予報が。。。この時、うっすら山中4泊はマズイかも――の予感。
凪いでいるしウトロ港が間近に見下ろせるので電波とれまして、、、天気図・寒気図のチェック。。。予想外に後半は前線が。。。そして次の寒気の南下予報が。。。この時、うっすら山中4泊はマズイかも――の予感。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 怪しい薬ではありません。昔(30年前)は、こういうの駄菓子コーナーで売っていたんです。。水に入れると微炭酸飲料、CCレモンみたいなドリンクになるタブレット。アマゾンでビタミンサプリメントとして扱っているのを見つけ、ビールの代用品として今回携帯してきました。お湯に溶かすとホットレモンに。冬期は冷たいビールでなくてもいいかな――軽いし。
怪しい薬ではありません。昔(30年前)は、こういうの駄菓子コーナーで売っていたんです。。水に入れると微炭酸飲料、CCレモンみたいなドリンクになるタブレット。アマゾンでビタミンサプリメントとして扱っているのを見つけ、ビールの代用品として今回携帯してきました。お湯に溶かすとホットレモンに。冬期は冷たいビールでなくてもいいかな――軽いし。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 先月のオプタテシケもほぼ満月が一晩中夜空を照らしていましたが、今回も同様。。。明日の皆既月食は楽しみですが、、、星空観賞は今回もお預けで。明け方のオリオン羅臼。
先月のオプタテシケもほぼ満月が一晩中夜空を照らしていましたが、今回も同様。。。明日の皆既月食は楽しみですが、、、星空観賞は今回もお預けで。明け方のオリオン羅臼。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 お向かい、月光に浮き立つ三ッ峰と北斗七星。
お向かい、月光に浮き立つ三ッ峰と北斗七星。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 これ、明け方に沈む満月――雪の結晶を月光が瞬かせています。
これ、明け方に沈む満月――雪の結晶を月光が瞬かせています。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 冬は行動時間が短いので、こんな好条件ですが羅臼岳には今朝は登りませんで――下から焼ける羅臼岳を鑑賞。
冬は行動時間が短いので、こんな好条件ですが羅臼岳には今朝は登りませんで――下から焼ける羅臼岳を鑑賞。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 国後と朝陽はいつ見ても懐かしい。
国後と朝陽はいつ見ても懐かしい。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 氷の照明
氷の照明
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 えっ!まだいるんだ。。。稜線にはもういない、と思っていたんで、あまり声出ししていませんでした。三ッ峰の鞍部にて。15㎝ほど、、と小さいの。冬に生まれた子熊ってまだ子熊サイズなの??一夏で一回り小さいくらいの大人サイズになるもんだと思っていました。。。
えっ!まだいるんだ。。。稜線にはもういない、と思っていたんで、あまり声出ししていませんでした。三ッ峰の鞍部にて。15㎝ほど、、と小さいの。冬に生まれた子熊ってまだ子熊サイズなの??一夏で一回り小さいくらいの大人サイズになるもんだと思っていました。。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 サシルイへの夏道が見える。。嫌な予感です。あの黒々としたハイマツ帯を抜ける登山道ってまさか最悪の初冬状態になってはいまいか。。。?
サシルイへの夏道が見える。。嫌な予感です。あの黒々としたハイマツ帯を抜ける登山道ってまさか最悪の初冬状態になってはいまいか。。。?
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 三ッ峰のテント場。氷の下に水溜まり・・・いや、若干のせせらぎ有。
三ッ峰のテント場。氷の下に水溜まり・・・いや、若干のせせらぎ有。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 振り返り、三ッ峰の隙間から見送り羅臼岳。
振り返り、三ッ峰の隙間から見送り羅臼岳。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 サシルイのハイマツ帯は羅臼岳のそれとほぼ同じで特に悪くありませんでしたが、、、目前に現れたオッカバケと南岳は積雪少なそうで、、、ハイマツ色が以外に強い・・・天気下り坂に加えてハイマツ帯の不安倍増中。
サシルイのハイマツ帯は羅臼岳のそれとほぼ同じで特に悪くありませんでしたが、、、目前に現れたオッカバケと南岳は積雪少なそうで、、、ハイマツ色が以外に強い・・・天気下り坂に加えてハイマツ帯の不安倍増中。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 登山道がついていないサシルイ岳のピーク。見事にハイマツは雪で覆われバリバリの好条件。夏に通った時に私の存在を一早く察知して山頂向こうに消えていった熊が見たその風景を私もサシルイ岳山頂に立っていつか見てみたいものだ・・と思っていたんです。きっと帰路は暴風で寄り道するチャンスは無かろう。。
登山道がついていないサシルイ岳のピーク。見事にハイマツは雪で覆われバリバリの好条件。夏に通った時に私の存在を一早く察知して山頂向こうに消えていった熊が見たその風景を私もサシルイ岳山頂に立っていつか見てみたいものだ・・と思っていたんです。きっと帰路は暴風で寄り道するチャンスは無かろう。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 いつの足跡かは分かりませんが、ここには大きな母か父熊の足跡ぺたぺたと――すぐそこだけどザックは背負ったままの方が安心ね。山頂にちゃんと標識ありました。
いつの足跡かは分かりませんが、ここには大きな母か父熊の足跡ぺたぺたと――すぐそこだけどザックは背負ったままの方が安心ね。山頂にちゃんと標識ありました。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 これ、熊が見た風景――太平洋へはかなりの急斜面。。
これ、熊が見た風景――太平洋へはかなりの急斜面。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 あの熊はきっとこちらの緩い尾根を伝って三ッ峰側に去って行ったんだろう。(しかし、帰路、暴風で視界ゼロになったら、この辺は歩きたくないなあ。。。西風まともに受けそうで、、方角も失いやすそうだし――と好天の今、100%喜べない正気の自分もいます。。)
あの熊はきっとこちらの緩い尾根を伝って三ッ峰側に去って行ったんだろう。(しかし、帰路、暴風で視界ゼロになったら、この辺は歩きたくないなあ。。。西風まともに受けそうで、、方角も失いやすそうだし――と好天の今、100%喜べない正気の自分もいます。。)
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 知円別から硫黄山への稜線、こけし岩の右の雪壁・・・夏は白砂さらさらで歩きにくかったけれど、今回の雪はどんなだろう。。と心は半分、明日辿り着けるつもりで――
知円別から硫黄山への稜線、こけし岩の右の雪壁・・・夏は白砂さらさらで歩きにくかったけれど、今回の雪はどんなだろう。。と心は半分、明日辿り着けるつもりで――
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 サシルイからの北面下り、、超歩きやすい――
サシルイからの北面下り、、超歩きやすい――
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 ううう。。ここは快適だけど、行く先、オッカバケのハイマツ色のキツイこと。。。
ううう。。ここは快適だけど、行く先、オッカバケのハイマツ色のキツイこと。。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 そう、そして灌木トンネルのお出迎え。
そう、そして灌木トンネルのお出迎え。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 それでも夏場、ハイマツトンネルの下が深い小川になっている時よりは通過しやすかった・・・ということにしておこう。。。オッカバケの鞍部に到着。北面のハイマツ帯は雪に覆われていたのでそちらを経由して・・・せっかくだから山頂見学しておこう――
それでも夏場、ハイマツトンネルの下が深い小川になっている時よりは通過しやすかった・・・ということにしておこう。。。オッカバケの鞍部に到着。北面のハイマツ帯は雪に覆われていたのでそちらを経由して・・・せっかくだから山頂見学しておこう――
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 オッカバケには標識無し。だたっ広い山頂からはサシルイ同様の国後風景。
オッカバケには標識無し。だたっ広い山頂からはサシルイ同様の国後風景。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 そして改めて目前の硫黄山方面に嫌な予感しかしません。ハ、、、ハイマツ帯が―――落とし物を必ず2~3個は毎度見つける長いハイマツの回廊。この時期、日帰り装備でも苦労しそうな予感MAX。。。そして気のせいかな?硫黄山周辺の雪、半日で随分溶けちゃったような。。。
そして改めて目前の硫黄山方面に嫌な予感しかしません。ハ、、、ハイマツ帯が―――落とし物を必ず2~3個は毎度見つける長いハイマツの回廊。この時期、日帰り装備でも苦労しそうな予感MAX。。。そして気のせいかな?硫黄山周辺の雪、半日で随分溶けちゃったような。。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 二ッ池は既に凍結。どこからが池なのかも分からず、、バリっと踏み抜いた下は空洞です。池中央なら下は水なのかもですが―――取水はせずに雪溶かそう。。

池の氷にひびが入る音が度々私をぎょっとさせました。気のせいでしょうが、追って「ふが~」と生き物の鼻息が聞こえるような気がしてさ。。
二ッ池は既に凍結。どこからが池なのかも分からず、、バリっと踏み抜いた下は空洞です。池中央なら下は水なのかもですが―――取水はせずに雪溶かそう。。 池の氷にひびが入る音が度々私をぎょっとさせました。気のせいでしょうが、追って「ふが~」と生き物の鼻息が聞こえるような気がしてさ。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 サシルイ岳で遊んでしまったから。。。日暮れ間近ですが、ささっと設営して気になる南岳へのハイマツ帯の下見へ出掛けました。
サシルイ岳で遊んでしまったから。。。日暮れ間近ですが、ささっと設営して気になる南岳へのハイマツ帯の下見へ出掛けました。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 二ッ池からすぐにハイマツは深くなり、稜線へ上がるまでで既に難色――二日目の夕陽に心躍りますが、、
二ッ池からすぐにハイマツは深くなり、稜線へ上がるまでで既に難色――二日目の夕陽に心躍りますが、、
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 焼ける南岳に憧れますが、、南岳手前を右から左へ長く続くハイマツ帯、初冬の状況は想像するに容易く、、
焼ける南岳に憧れますが、、南岳手前を右から左へ長く続くハイマツ帯、初冬の状況は想像するに容易く、、
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 そして――知円別周辺の雪壁で遊びたい気持ちは残っていますが、、、多分、南岳に辿り着くだけで半日かかりそう。そして天気によっては美しい初冬の稜線を眺められるのは今が最後かも。ハイマツにうじうじしとる場合では無いぞ――
そして――知円別周辺の雪壁で遊びたい気持ちは残っていますが、、、多分、南岳に辿り着くだけで半日かかりそう。そして天気によっては美しい初冬の稜線を眺められるのは今が最後かも。ハイマツにうじうじしとる場合では無いぞ――
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 さて、気を取り直して夕飯の後は月食鑑賞です。こんなに長時間、月だけを眺めたことってありません。

明日明後日はオホーツクからの西風に巻かれるので、必然的にテント吹き流しは東方向へ。。テントから顔だけ出して東の空に昇る月に見入っていました。明日以降の悪天候なんてしばし忘れたね――なんか漫画絵みたいな可愛い月だな。
さて、気を取り直して夕飯の後は月食鑑賞です。こんなに長時間、月だけを眺めたことってありません。 明日明後日はオホーツクからの西風に巻かれるので、必然的にテント吹き流しは東方向へ。。テントから顔だけ出して東の空に昇る月に見入っていました。明日以降の悪天候なんてしばし忘れたね――なんか漫画絵みたいな可愛い月だな。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 月食の合間に落花生を横向きにしたみたいなオッカバケの夜空も。。
月食の合間に落花生を横向きにしたみたいなオッカバケの夜空も。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 カメラのいたずらか??皆既月食始まった時にどうして満月に映るんだ??もっとちゃんと勉強しておけば良かったな――木星色。
カメラのいたずらか??皆既月食始まった時にどうして満月に映るんだ??もっとちゃんと勉強しておけば良かったな――木星色。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 皆既月食最大、20時です。木星が火星になった。。
皆既月食最大、20時です。木星が火星になった。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 予報は外れることが無く、夜半過ぎに吹き始めた風が気になり眠れず、耳栓しました。。それでも6時過ぎには朝陽が美しく、、
予報は外れることが無く、夜半過ぎに吹き始めた風が気になり眠れず、耳栓しました。。それでも6時過ぎには朝陽が美しく、、
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 本日羅臼方面へ避難するにも、9時くらいまでは南岳方面、日帰り装備で歩いてみよう。。と7時過ぎに出発。このハイマツ斜面の向こう側、硫黄山方面は仰ぐ天で一番暗い。。
本日羅臼方面へ避難するにも、9時くらいまでは南岳方面、日帰り装備で歩いてみよう。。と7時過ぎに出発。このハイマツ斜面の向こう側、硫黄山方面は仰ぐ天で一番暗い。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 昨日下見した地点より先、岩とハイマツ根が混在する道はまあ何とかなる着雪でほっとしたのもつかの間、ハイマツの回廊までまだ随分のところからハイマツの白髪お化けに続々迎えられ、潜るに潜れず踏み越えるには足が届かず、、、
昨日下見した地点より先、岩とハイマツ根が混在する道はまあ何とかなる着雪でほっとしたのもつかの間、ハイマツの回廊までまだ随分のところからハイマツの白髪お化けに続々迎えられ、潜るに潜れず踏み越えるには足が届かず、、、
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 しばらくもがいている間に、硫黄山だけを隠していた冬雲が、、
しばらくもがいている間に、硫黄山だけを隠していた冬雲が、、
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 第一・第二前衛峰までも覆い、天気が午前中にかけて回復するのでなく、これから次第に前線が接近することを確信したのでした。。
第一・第二前衛峰までも覆い、天気が午前中にかけて回復するのでなく、これから次第に前線が接近することを確信したのでした。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 さらば南岳――いつか真っ白な丘陵地になったら歩かせてくださいネ。
さらば南岳――いつか真っ白な丘陵地になったら歩かせてくださいネ。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 二ッ池に戻りテント撤収しようかと思えばこんな陽射しも。。。しかし騙されてはいけません。。。準備している小一時間で南岳もオッカバケも1400m以上は冬雲が西風に乗って横流れし始め、私がカメラをザックにしまうのは、もう黙々一目散に歩く意思表示。
二ッ池に戻りテント撤収しようかと思えばこんな陽射しも。。。しかし騙されてはいけません。。。準備している小一時間で南岳もオッカバケも1400m以上は冬雲が西風に乗って横流れし始め、私がカメラをザックにしまうのは、もう黙々一目散に歩く意思表示。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 オッカバケもサシルイも広い山頂では視界ゼロ。下りは西風をまともに受けましたが、、幸い昨日つけた自分のトレースが残っており、「頼むよ――、半日消えずに私を誘導しておくれ。。」願い通じて「こっち?どっち??」うろうろすることなく気が付いたら三ッ峰幕営地付近です。

お。前線、抜けたか――?顔を上げると三ッ峰ひょっこり。人間、勝手なもんです。同じ強風に吹かれているのに、視界があるだけでそよ風に感じるんですから――

心に余裕が出てきたのか、あたし、自分のトレースを辿っていたんじゃなくて、私のトレースを辿っていた新しい熊のトレースを辿っていたことに気が付きます。大小親子熊のトレースがそれはそれは多数、ウロウロ。部族大移動ってくらい・・・。
オッカバケもサシルイも広い山頂では視界ゼロ。下りは西風をまともに受けましたが、、幸い昨日つけた自分のトレースが残っており、「頼むよ――、半日消えずに私を誘導しておくれ。。」願い通じて「こっち?どっち??」うろうろすることなく気が付いたら三ッ峰幕営地付近です。 お。前線、抜けたか――?顔を上げると三ッ峰ひょっこり。人間、勝手なもんです。同じ強風に吹かれているのに、視界があるだけでそよ風に感じるんですから―― 心に余裕が出てきたのか、あたし、自分のトレースを辿っていたんじゃなくて、私のトレースを辿っていた新しい熊のトレースを辿っていたことに気が付きます。大小親子熊のトレースがそれはそれは多数、ウロウロ。部族大移動ってくらい・・・。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 いいね、サシルイ。持ってけ、冬雲。
いいね、サシルイ。持ってけ、冬雲。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 フードロッカーにデポした食料燃料回収。電波の回復は天気の回復に準じているようで、、、心配させるといけないので町内女性に明日下山の報告を。。。
フードロッカーにデポした食料燃料回収。電波の回復は天気の回復に準じているようで、、、心配させるといけないので町内女性に明日下山の報告を。。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 三ッ峰の幕営地、西風が全然吹き込まないのでここで幕営するのも一案なのですが、、、明日風は更に強まりそうなので、三ッ峰、今日の内に越えておこう。。親子熊の行進跡を羅臼平までずっと辿りました。
三ッ峰の幕営地、西風が全然吹き込まないのでここで幕営するのも一案なのですが、、、明日風は更に強まりそうなので、三ッ峰、今日の内に越えておこう。。親子熊の行進跡を羅臼平までずっと辿りました。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 三ッ峰鞍部にて、羅臼岳が「お帰り――」って。
三ッ峰鞍部にて、羅臼岳が「お帰り――」って。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 いつも気になっていた三ッ峰最低峰への獣道、雪で埋まっている上を一組の熊が歩いたようで、ちょっとその跡、辿ってみよう。。。なるほど――こっからの方が硫黄山がよく見えるワ。熊はその先、盤の沢方面の緩い尾根を下って行ったようです。
いつも気になっていた三ッ峰最低峰への獣道、雪で埋まっている上を一組の熊が歩いたようで、ちょっとその跡、辿ってみよう。。。なるほど――こっからの方が硫黄山がよく見えるワ。熊はその先、盤の沢方面の緩い尾根を下って行ったようです。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 反対側、熊が見たであろう風景その2。西風吹きつけられて育った見事な海老の尻尾に三ッ峰中峰と羅臼岳が立派だ~
反対側、熊が見たであろう風景その2。西風吹きつけられて育った見事な海老の尻尾に三ッ峰中峰と羅臼岳が立派だ~
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 せっかくだから三ッ峰の最高峰も行っちゃお――前線抜けてすっかりご機嫌なオレ。
せっかくだから三ッ峰の最高峰も行っちゃお――前線抜けてすっかりご機嫌なオレ。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 桃色彩雲羅臼岳
桃色彩雲羅臼岳
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 三ッ峰最高峰にはクリスマスオーナメントが。
三ッ峰最高峰にはクリスマスオーナメントが。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 さて、日没16時前にはテント設営にかかりたい。。。この子熊ちゃんの足跡を追って羅臼平にまっしぐら。この子はどうやら羅臼平から羅臼町方面へ下って行ったようです。
さて、日没16時前にはテント設営にかかりたい。。。この子熊ちゃんの足跡を追って羅臼平にまっしぐら。この子はどうやら羅臼平から羅臼町方面へ下って行ったようです。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 天気の浮き沈み、激しい4日間でした。日中の強風は夕刻には一時的に凪、食後、満月に照らされた山を外で眺めるだけのご褒美もらえました。これは明日下山の苦労と引き換えってことで――三ッ峰に昇る満月が私の庭を瞬かせています。
天気の浮き沈み、激しい4日間でした。日中の強風は夕刻には一時的に凪、食後、満月に照らされた山を外で眺めるだけのご褒美もらえました。これは明日下山の苦労と引き換えってことで――三ッ峰に昇る満月が私の庭を瞬かせています。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 月光を浴びて浮き立つ羅臼岳。一日で白さ際立つくらい吹かれたんだね。
月光を浴びて浮き立つ羅臼岳。一日で白さ際立つくらい吹かれたんだね。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 一昨日は張り綱をペグで固定したのですが、今回は地面が既にガチガチに凍結していて――ペグを埋めるだけの積雪は無いけれど幸い大きな石は蹴とばせば地面からはがれたので何とかそれでテントを固定して夜半過ぎから荒れた風をしのぎました。耳栓していたので安眠は妨げられることはなく、、しかし突風が時折テントの壁で私を叩き、それが耳を通してでなく体内を通して脳に伝わる、、という不思議体験をした夜でもありました。でも何だな、、不快音ではなかったような。。。母親の胎内鼓動を聴く赤ちゃんってこんな感じだったんだろうか。心地よい振動にうつらうつらした夜が明けました。
一昨日は張り綱をペグで固定したのですが、今回は地面が既にガチガチに凍結していて――ペグを埋めるだけの積雪は無いけれど幸い大きな石は蹴とばせば地面からはがれたので何とかそれでテントを固定して夜半過ぎから荒れた風をしのぎました。耳栓していたので安眠は妨げられることはなく、、しかし突風が時折テントの壁で私を叩き、それが耳を通してでなく体内を通して脳に伝わる、、という不思議体験をした夜でもありました。でも何だな、、不快音ではなかったような。。。母親の胎内鼓動を聴く赤ちゃんってこんな感じだったんだろうか。心地よい振動にうつらうつらした夜が明けました。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 てんくらC、強風の晴れってこういう朝の予報なんだわ。。悪くね――っと思った束の間。一晩吹かれたテントはカラッと乾燥しており撤収も楽ちん。
てんくらC、強風の晴れってこういう朝の予報なんだわ。。悪くね――っと思った束の間。一晩吹かれたテントはカラッと乾燥しており撤収も楽ちん。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 下山前に昨日の子熊の足跡を辿り遅い朝陽を眺めに羅臼町側へ少々散策。振り返るオホーツク側の恐ろしい空の色・・・大沢を吹き上げてくる風が怖い。
下山前に昨日の子熊の足跡を辿り遅い朝陽を眺めに羅臼町側へ少々散策。振り返るオホーツク側の恐ろしい空の色・・・大沢を吹き上げてくる風が怖い。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 最後まで晴れ姿で見送ってくれるのか?羅臼岳。。
最後まで晴れ姿で見送ってくれるのか?羅臼岳。。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 このまま追い風で子熊の足跡と一緒に羅臼町方面に下山できたらな。。。さよなら子熊さん、さよなら国後。
このまま追い風で子熊の足跡と一緒に羅臼町方面に下山できたらな。。。さよなら子熊さん、さよなら国後。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 動画じゃないから記録残せませんが、三ッ峰を大沢から斜め30度に次々移動する雲の速さが風を見せてくれる。良かった――昨日、三ッ峰を超えておいて本当に良かった――そして今夜10℃は気温が下がる寒気が入ってくる前に下山できて、心底良かった―――私を一日早く追い返してくれて有難う硫黄山、有難う南岳のハイマツ帯、、、。
動画じゃないから記録残せませんが、三ッ峰を大沢から斜め30度に次々移動する雲の速さが風を見せてくれる。良かった――昨日、三ッ峰を超えておいて本当に良かった――そして今夜10℃は気温が下がる寒気が入ってくる前に下山できて、心底良かった―――私を一日早く追い返してくれて有難う硫黄山、有難う南岳のハイマツ帯、、、。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 大沢への下山口、早く灰色の雲の下、黄色い空気の帯に入りたい――真正面から西風は吹き上げますが、気温があるのでさほど辛いこともなく、重い荷物がむしろ体を安定させてくれ、、、20分ほどゆっくり下ると確実に風速が弱まるのを感じました。氷粒を感じたな。。多分少々の霙か雨。
大沢への下山口、早く灰色の雲の下、黄色い空気の帯に入りたい――真正面から西風は吹き上げますが、気温があるのでさほど辛いこともなく、重い荷物がむしろ体を安定させてくれ、、、20分ほどゆっくり下ると確実に風速が弱まるのを感じました。氷粒を感じたな。。多分少々の霙か雨。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 銀冷水を過ぎる頃には上空高く旋回する風音が時折耳に届く程度となり、弥三吉水では風音よりむしろ沢音の方が強くなり、、そうそう、思い出そう、これより下は人を避けない熊の生息域。張り切って声出してこ――!
銀冷水を過ぎる頃には上空高く旋回する風音が時折耳に届く程度となり、弥三吉水では風音よりむしろ沢音の方が強くなり、、そうそう、思い出そう、これより下は人を避けない熊の生息域。張り切って声出してこ――!
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 どうやら灰色の雲とはお別れできたようです。風も弱まり晴れてくる里が見えて安堵、急に腹が減ってきた・・・
どうやら灰色の雲とはお別れできたようです。風も弱まり晴れてくる里が見えて安堵、急に腹が減ってきた・・・
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 もちろん貸し切りの岩尾別温泉露天風呂へ。今日は時間も早いので岩風呂からいつも眺めていたイワウベツ川最初の滝まで散策を。。。地熱を感じたので手を突っ込んでみたら冷水でした。
もちろん貸し切りの岩尾別温泉露天風呂へ。今日は時間も早いので岩風呂からいつも眺めていたイワウベツ川最初の滝まで散策を。。。地熱を感じたので手を突っ込んでみたら冷水でした。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 駐車場すぐ下の三段の岩風呂は既に温度が低くなっており、やはり晩秋は奥の岩風呂が熱くて温まります。温泉の噴き出し口は鮮やかな苔(ペンキじゃなくて本物の苔色だと思うんだけど――)を透明な温泉鉱物が膜になって覆っているのか、まるでガラスの現代アートのよう。
駐車場すぐ下の三段の岩風呂は既に温度が低くなっており、やはり晩秋は奥の岩風呂が熱くて温まります。温泉の噴き出し口は鮮やかな苔(ペンキじゃなくて本物の苔色だと思うんだけど――)を透明な温泉鉱物が膜になって覆っているのか、まるでガラスの現代アートのよう。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 落ち葉掃除用のざるまであり快適に浸かれました。
落ち葉掃除用のざるまであり快適に浸かれました。
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 熊に始まり熊に終わった、、、インパクトある旅〆の熊。熊と人間・・・環境を共有するべきでないのか、することが不可能なのかはさておき、進むために試行錯誤します――って、ほんの少し熊と心が通じたように感じさせてくれた、この子のことも弥三吉水下のあの子同様、いつまでも決して忘れまい。

(そう、道路を横断してガードレールに直進を妨げられて困っていたのね。。)
熊に始まり熊に終わった、、、インパクトある旅〆の熊。熊と人間・・・環境を共有するべきでないのか、することが不可能なのかはさておき、進むために試行錯誤します――って、ほんの少し熊と心が通じたように感じさせてくれた、この子のことも弥三吉水下のあの子同様、いつまでも決して忘れまい。 (そう、道路を横断してガードレールに直進を妨げられて困っていたのね。。)
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 「とうせんぼされて気分いいはずがないだろ?」
「とうせんぼされて気分いいはずがないだろ?」
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 (ま、ま、ま、まさか、、、欄干を潜り抜けるおつもりで・・・?)
(ま、ま、ま、まさか、、、欄干を潜り抜けるおつもりで・・・?)
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 「違った、やっぱ上から超えるさ」
「違った、やっぱ上から超えるさ」
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 「こんな邪魔くさい。。。Boom!」
「こんな邪魔くさい。。。Boom!」
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 (頭さえ入ればどこでも通れるって聞いたのはハムスターの話だと思ったけど、サイズ違いの熊にも当てはまるだろうか。意を決したように勢いで肩甲骨?まで押し入ってる、、マジか!!行っちゃうのか??)
(頭さえ入ればどこでも通れるって聞いたのはハムスターの話だと思ったけど、サイズ違いの熊にも当てはまるだろうか。意を決したように勢いで肩甲骨?まで押し入ってる、、マジか!!行っちゃうのか??)
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 (バサバサバキバキと力で押し切るハイマツ漕ぎが特技なのは知っているけど、なかなかどうして柔軟性にも優れている曲芸師。)
(バサバサバキバキと力で押し切るハイマツ漕ぎが特技なのは知っているけど、なかなかどうして柔軟性にも優れている曲芸師。)
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 「お、おお、、何が引っかかってる??」
「お、おお、、何が引っかかってる??」
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 「ふ~、脱出成功。。。」
(難関突破したら振り返り満足するのは人も熊も同じなんだな。。。)
「ふ~、脱出成功。。。」 (難関突破したら振り返り満足するのは人も熊も同じなんだな。。。)
羅臼岳・硫黄山(知床)・羅臼湖 3時間のドライブかけて現実へ―――夕食の鍋が煮えるまで待ちきれず・・・思いだしました――10日ほどまえに仕込んだニシン漬けがあったことを。空きっ腹にビールを飲まず、まずは胃袋に何か入れよう。。瑞々しい秋漬け初物。

そして久しぶりにつけたテレビからお天気お兄さんが、「明日は全道的に今年最後の秋晴れに・・・」と。え~!そうなの??
3時間のドライブかけて現実へ―――夕食の鍋が煮えるまで待ちきれず・・・思いだしました――10日ほどまえに仕込んだニシン漬けがあったことを。空きっ腹にビールを飲まず、まずは胃袋に何か入れよう。。瑞々しい秋漬け初物。 そして久しぶりにつけたテレビからお天気お兄さんが、「明日は全道的に今年最後の秋晴れに・・・」と。え~!そうなの??

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