活動データ
タイム
36:53
距離
28.3km
のぼり
2760m
くだり
2759m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る(その気持ち、よく分かるワ。。。) 熊にとってはガードレールのような人工物、 我々登山者にとっては伸び伸びハイマツ・根岩に倒枝―――。 ふかふか深雪もバリっと踏み抜く雪面も無く、 知床連山の縦走路、この時期にしたらとても歩きやすい初冬だったと思いますが、 夏でも歩きにくい低枝やハイマツとうせんぼは、もちろん相変わらず友好的ではなく、 ガードレールをもがき潜り抜けようとするその熊の奮闘ぶりは、 大きなザックは抜けたのに最後アイゼンの先が引っかかって往生する 毎度の歯がゆい自分の姿に重なるのでした。 「喜」「憂」満載の知床路4日間、 下山後、晴れた山麓国道から振り返った連山は轟轟と薄黒い雲に覆われ 「憂」でこの旅は終わるのか、、と心沈み車を走らせていた時、 まるで私に同情するかのように現れた一頭の中型熊・・・ その行動の一部始終はいつしか私の顔をほころばせる旅の幕引きとなったのです。 しかし妙な気分です――― 片や山中で親子熊の足跡を追い語らう崇高な時間を存分に楽しむ私、 片やその同じ種に対し車中からまるで動物園の動物にカメラを向けるが如くの私・・・ 後者、なんか卑しくなかろうか。。 西から天気は回復しつつある午後、 右手にまだ波が荒れている青いオホーツク海を眺めながら ガードレール熊に始まり4日間を遡って自問自答するのでした。 7月のシレトコスミレ以来です。 なんとか晩秋、大沢への急登 がふかふか雪に埋まってしまう前に再来したいと思っていました。 4泊あればゆっくり硫黄山方面往復できるだろう・・・ と、お天気が安定する機会をうかがっている内に初冬入り。 週末の寒気が抜けるのを待っても尚少々微妙な予報続きですが 時間捻出できたので行ってみよう、行けるところまで―――。 結果、週後半に前線通過や寒気再来予報ありで 一日早く切り上げて下山することにはなってしまいましたが、 その代わり予期していなかったご褒美も数々。 今回、お向かいに眺めるだけにおわった南岳~知円別への稜線、 ここはいつか白い丘陵地と化した厳冬期に必ず再訪しよう、もっと好天に恵まれる次の機会に。。
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